27. 加純さん、童話の登場人物たちを描く。(前編)
イラスト大放出!!
前半は、『テスとクリスタ』の特集です。
3年目も頑張ります……で前回を締めくくってから、しばらく。
更新が滞っていましたが、エタっていた訳ではありません。かなり真面目に活動していました。
お絵かきの方ではなく、小説の方でしたが。
加純さんが「小説家になろう」様にお世話になって、もうすぐ4年が過ぎようとしています。
いやぁ、早かった。
――それはいいのですが、ね。
ふと、思ったのですよ。
『テスとクリスタ』はまだ連載中。わたしの寿命が尽きるのと、連載修了するのとどっちが早いのかしら? って。
光陰矢のごとしと申しますが、のんびり屋のわたしがこれ以上気ままに執筆をしていたら、この物語は尻切れトンボで終わるのだろうなぁって。
あ、大丈夫ですよ。まだ死ぬ予定はありません。(←本人の希望。天災もしくは不慮の事故の場合はこれに当てはまらず)
けどね。重要登場人物が4年たっても登場できないって事態は、尋常じゃあありませんよね。
楽観主義の加純さんも、さすがに不安を覚えました。なにより中途半端になっちゃったら、この物語を「面白い」と読んでくださっている皆様に申し訳ない。
なにより自分の不甲斐なさに腹が立った。
ここは、ひとつ、奮起せねば!!
やるときはやらねば! 多少遅きに失するような気もしますが、やらないよりはマシです。
「桜の花が咲くまでに、15章を書き終える!」
とんでもない(当社比)目標を打ち立て、加純さんは桜の花とデットヒートをすることになったのでした。
わたしの更新スピードって、速くて月イチくらいですからね。時間がかかるときは、もっとかかります。
加純さん、「遅筆!」と豪語してはばからぬ性格ですからね、察してください。
――――狂気の沙汰!?
まあ15章は4回くらいで終わるだろうって目算があったから、そんな大それた事考えたのですけど。
それでも成し遂げるのは「奇跡的」な事だと思いませんか?
ライバルの桜は、毎年散歩がてらお花見をする、ご近所さんの樹。毎日のようにつぼみの堅さを確認しに行って、帰宅してはせっせを続きを書きました。
そして嘘みたいなお話ですが、加純さんは桜の花に勝利したのでした。
「奇跡!!」
3月25日の桜 この日が15章最終話の更新日。
こんな風に、3月は老骨に鞭打って、「テスとクリスタ」の更新作業に燃えていたのでした。
「カフェ・ファーブルトンのフロアマネージャー、ロイド・ドゥカブニー」 15章の挿し絵。
調子に乗って4月も踏ん張りました。おかげさまで物語は後半戦に突入し、登場が遅れに遅れていた某キャラも、ようやく表舞台に引っ張り出すことに成功。
ついでに物語前半で仕掛けた伏線も、ようやく機能し始めたのです。
「クリスタ」 (画像を加工して着色しています)
「エミユと『あのひと』」 15章の挿し絵。
ああ、よかった。
16章の挿し絵。
けどね~、絵を描く時間がなかなか取れなくなっちゃって!
絵を描き始めると没頭しちゃうので、3~4月は挿し絵以外ほとんど描いていません。カラー画は時間がかかるから、挿し絵もモノクロで統一しました。
16章の挿し絵。
続きを書きたい一方で、そろそろ絵を描きたいという禁断症状がッ!
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閑話休題。
FAを送らせていただきました。
鈴藤美咲様『コラボノストア』へ、タクト=ハインです。
https://ncode.syosetu.com/n9231fz/
わたしの妄想の中では、この方も「眉間にしわが寄っているタイプ」とお見受けしているのですが、さらっと微笑んだ顔も素敵なはずだと思っています。
笑って~。
もう一枚、猫の玉三郎さま『モニカ~たわわな田舎娘はツルペタ至上主義の村から飛び出した先で金髪のじゃ姫とボーイミーツガールな運命のまにまに』から、モニカ&クリス。
https://ncode.syosetu.com/n4873fz/
いえ、もう、このふたりがかわいくて! 天真爛漫な純情娘モニカと直情径行な純真(+ワケ有り)クリスの年の差ラブを覗いてみませんか?
実は頂き物もたくさんあります。
上記の『モニカ』の作者、猫の玉三郎さまからテスを。
このアングル! やられました。
屈託のない笑顔に、大きなエールをいただきましたよ。続き、頑張って書くからね~。
ありがとうございました。
こちらもテス。『その牙っ娘にエサを与えないでください』のexa様から。
https://ncode.syosetu.com/n3641fw/
こちらも優しそうなテスです。ポージングがかわいい。
シャープでありながらほんわりとした雰囲気は、exa様の筆ならでは。なんだか話しかけたくなりませんか?
ありがとうございました。
最後はクリスタ。作者は『薔薇騎士物語』の雨音AKIRA様。
https://ncode.syosetu.com/n1419fh/
一言、格好いい!! これに尽きます。
スーパーモデルの面目躍如とでも云いましょうか。美貌といい、セクシーさ、ゴージャス感といい、圧巻です。
ロマン・ナダルはこれをPR用ポスターに採用すればいいのに……って思っちゃったのは、わたしだけではないはず!
ありがとうございました。
3枚のFAは大きな勇気になりました。
ますます面白くなるように努力します!!
16章の挿し絵。
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さて、話は戻ります。
加純さんの中で絵を描きたいという欲求がムクムクと育ち始めたとき、ツイッターにこんな企画が流れてきました。
『#私の絵柄で見てみたい童話の登場人物っていますか』
ふらふら~っと、便乗してしまいました。
どんなリクエストが来るのか、ちょっと興味もあったので。まさか1日もたたないうちに、8件も依頼が来るなんて思ってもいなかったのですもの!
これ以上は捌ききれないので大慌てで締め切らせていただいたのですが、王道から意外なところまで依頼は面白いラインナップとなりました。
今回は、「王道」編。
やはり加純さんは、「かわいい女の子を描く」というイメージが定着しているのだろうなぁと思った4作品を。
リクエスト1件目。
星影さき様よりいただいた「人魚姫」。
水中を漂うようなイメージで描いてみました。人魚姫のはかない恋心が、揺れる波のように千々に乱れていく感じを出したかったのですが、いかがなものでしょうか……。
童話のヒロインなので、年齢をローティーンあたりに設定してあります。以前描いた人魚の絵(19話参照)はセイレーン(妖女)のイメージなので、比べてみるとずいぶん雰囲気が違いますでしょう。
人魚姫のお話は、外の世界に憧れる世間知らずのお姫様の恋とはいえ、あのラストはむごいと子供心に思ったものでした。
2件目、exa様よりいただきました。「かぐや姫」です。
和装です、十二単です。好きなんです。
喜び勇んで描き出したのですが、わたしは過去何回か女房装束を描いているんですよね。それらと構図が重ならないように、そしてなにより神秘的な雰囲気が漂うようにと苦心しました。
結構、斬新な構図になっちゃいました。これで表示の仕方、間違っていませんから。(←普通は横サイズに入れると思う)
衣裳を描くのは難しいですが、楽しいのですよ。
3件目。貴様二太郞様から「カエルの王様」。
このお話で記憶に残っているシーンと云えば……。
この後カエルが変身するのですが、「それにしてもカエルと同衾とか、キスとかはイヤだなぁ」って事でした。
最初に約束を破ったのは王女様ですが、彼女の元に押しかけて約束履行を要求するカエルもカエル(……彼も必死だったかも知れないが……)ですし、それ以上に王女様にカエルの要求をのむ事を命令する父親(王様)も父親だな~と。
まあ、約束は守りましょうという教訓にはなりましたが。
そんなわたしの気持ちが、王女様の表情にガッツリ出ていますね。ほっほっほ。
ラフ画の背景は原作どおりベッドの中だったのですが、なんだか生々しくなってしまいそうなので、装飾的な模様にしてみました。
セールで購入したトーンがやっと役に立ったゼ!
4件目。にける♥にけら様より、「白雪姫」。
来ました、王道中の王道!
もうね、白雪姫っていったらディ〇ニー映画しか出てこないのですよ。あの映画を観たときの衝撃が大きくて。
王妃様がお城の中を移動する際、ヴェールやドレスの裾が、身体の動きに連れて重々しく揺れるのですよ。その優雅なこと! (←そこ!?)
これ、1937年の作品ですよ。
日本のアニメって、衣服の「動き」が雑なんです。ぴらぴらパタパタ、動く。庶民の服だろうが、身分のある人物の衣裳だろうが、大仰に風になびいたり。
わかっています、演出なのでしょう。でもねあんまり軽く動くので、この衣裳はポリエステル繊維で出来ているのか? と言いたくなるくらい。
――と言う意見はこっちに置いといて!
〇ィズニー映画ではない「白雪姫」を描くために、いろいろ調べてみました。
白雪姫が若いと云うことは知っていましたが、14歳もしくはもっと幼かったという説もあるそうですね。
しかし大人になって読み返してみると、それ以上にヤバいことに気がついてしまいました。
(ここから先はメルヘンの夢を壊してしまうので、気になった方はご自分で調べてみてください)
姫の愛らしい顔を描くのに苦労しました。
第一稿はペン入れまでしたのですが、どうしても納得できず。
よくあることなので、「これはダメだ」と感じた瞬間に、潔く最初から描き直すことにしています。ザラです。しかも描き込みが多い構図ほど引っかかる。
アナログの辛さですが、仕方ありません。せめてペン入れする前の段階で気がつけばいいのですが。(←気付かないお馬鹿なので、こういう羽目に陥るのさ!)
トーンを貼る前でよかった、と思うことにしています。(←とでも考えなければ気持ちが折れる!)
ちなみにバックの鏡も手書きです。素材ではありません。だから、多少不格好なのは見逃してください。
さて、「童話」シリーズはあと4点。
次回もお楽しみに!
ご来訪、ありがとうございます。
描いていないと言いつつ、18点。まだ在庫あります。
「童話」シリーズ後半はこれから描きますので、描き上がり次第の更新になると思います。
なるべく早くお目に掛けられるといいな……とは思っていますが、何分にも「筆が遅い」のでゆったりとお待ちいただけると幸いです。
「老眼」と「眼精疲労」と「肩こり」がいっぺんに治るお薬が欲しいです。