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加純さんのお絵描き録  作者: 澳 加純 
1. ツイッターにイラスト上げてみようかと思います!?
18/94

18.  加純さん、不調の泥沼に撃沈す。

 年号が令和へと移行した5月。そして6月、梅雨入り。



 あら、気が付いたら7月ですよ。


 女王様とのリターンマッチ(エッセイ『女王様とわたし リターンズ」参照のこと)やら、小説の更新頑張っていたら、2か月もこのエッセイを更新していなかったのでした。


 あらら。


 ずっとおサボりしていたわけではないのですが、今ひとつ調子が上がらなくて、この2か月間で仕上げたイラストは6枚。(+なろうでは公開できない版権モノ2枚)


 少ないです。


 あれこれ悪戯描きなどはたくさんしたのですが、調子の悪い時って、何枚ラフを描いても完成までたどり着かないのですよ。

 残念な未完成品の山だけが出来上がる訳ですね。


 ペンを入れの途中で挫折する場合もあるし、着色し始めてから「あ~~~~っ!」とヘコむ時もあります。


「きゃあ~、線が歪んでしまったわ!」


と、いつまでたっても上手にならない線画に悲鳴を上げ、


「この色の組み合わせ、気に入らないッ!」


ど、おのれのセンスの無さを思い知るのですね。(涙)



 そこをなんとか妥協(見なかったことと)し、クリア(誤魔化)したとしても、インクが予定箇所以外への落下ボットン(当然修正不可)その他諸々、完成間際のアクシデントに遭遇し、気持ちが立ち上がれなくなることもあります。


 そんなことを繰り返しているうちに不調の泥沼に沈んでいる……のがたいていのコース。もうこうなると、どうやって描けばいいのかもわからなくなってきて――。


 最後のサイン入れまで到達しない理由なんて、河原の石ころほど転がっているのです。





 だからといって、いつまでもスランプの底なし沼の住人でいるのもつまらないではありませんか!?





 こういう時は気分転換です。

 絵が描けないのならば小説を書けばいい(――だからといってスラスラと書けることも無いのですが、一応……)のだし、ニューアイテム導入という手っ取り早い方法もあります。

 今回の場合、アイテム自体は目新しいものではないのですが、これを低価格で仕入れることが出来ることを可能にした! というのが、画期的で心躍らせてくれました。


 「なんじゃ、それは?」

 「ふふふ。これがその問題のブツでございますよ、お代官様」


 100均で購入できる、本格的(ここ大事!!)スクリーントーンなる逸品でございます。


   挿絵(By みてみん)



 先だってかっぽうでも話題にさせていただいたのですが、某100円ショップでアナログ派が泣いて喜ぶアイテムが続々発売されているのです。


 マニアックすぎます。


 コミック用の原稿用紙(しかもB5原寸と4コマの2種類)にミリペン、そしてスクリーントーンですよ。



「説明しよう。スクリーントーンとは、模様の入ったフィルムのこと。服の模様や髪の毛、影など、直筆では描きづらい部分を表現したいときに使用するのだ。そしてミリペンとは、ペン先の太さがミリ単位の線幅のペンのことだ」(←できましたらヤッ〇ーマンのナレーション、初代の富山敬さんのお声で脳内再生してください)



 メーカーさん価格で購入すれば一枚400円近いお品が、100円でお手軽に手に出来るのですわ。ウソみたい……。

 デジ派さん向けにはタッチペンがございます。こちらのお品も、ツイッターの情報によれば某メーカーさんのペンシルくらい使い勝手がいいとか!? 


 もちろん正規品の商品はA4サイズですが、100均品はハガキ大のおためしサイズ。ですがイラストにちょこっと使いたいわたしのような者には、とってもありがたいッ!

 経済的に多種類のトーンが手に入りますものね。ちょこっと(小面積)づつ使いたい人って、多様な種類が欲しいのです。

 しかも、おためしサイズとはいえ本格使用で、コミックアイテムの有名メーカーの名前が堂々入っています。正規品も数枚ストックしていますが、在庫使い切っても同じものが(小サイズとはいえ)リーズナブルに買えちゃうの!? このお値段だったら惜しげなく使えるわよね――とほくそ笑む主婦。


 よく商品化に踏み切ってくださったと感動すると当時に、感謝と、今後の展開に大いに期待しております。

 もっとアイテム、増やしてください。



 で。まずはトーンを数枚購入して、どこにどんなふうに使おうかと思案中。


 そして気分も、ちょっとだけ上昇した……ような。





 ****





 ファンアートを描かせていただきました。


 ちはやれいめい様『とべない天狗とひなの旅』から、主人公のひなちゃん。

   https://ncode.syosetu.com/n8043ff/


   挿絵(By みてみん)


 コピック使用。線画はミリペン。


 ちはや師匠のお誕生日プレゼントとして描いたので、背景が紫陽花です。季節の花だったので。

 子供の頃はあまり好きな花ではなかったのですが、最近は紫陽花が好きです。いろいろなタイプの花を付ける紫陽花は、まるで魔術師みたいではありませんか。

 額紫陽花ガクアジサイも雨の中でも軽やかにステップを踏みダンスをしているようで愛らしいのですが、ほんわりと手鞠のように弾む丸い形をした紫陽花も雨に濡れた姿は幻想的であると同時に愛らしいですよね。

 色が変わるのが「浮気」とか言われますが、「移り気」なのは女の子の特権です。気まぐれさえもかわいく見せるのは、魅力的である証拠なのですよ。

 ねえ、視線の先のふえのさん!


 ちなみに、ひなちゃんは気まぐれではなく、言い出したら聞かない頑固さんな方ですが……。





 お次は渋いおじさま。exa様の『白寿堂 ~アルバイト先にはつくもがみがいる!?~』から、珠串さん。

   https://ncode.syosetu.com/n7603fl/

 わたしの趣味でナイスミドルというより初老寄りになってしまいましたが。


   挿絵(By みてみん)


 コピック使用。線画はミリペン。


 大学生になった中紅なかべによつはが見つけたアルバイト先は、古い道具が息づく不思議なお店。しかもお仕事内容は敷地内にいてくれればよいという、とても風変わりなもので。しかも即日採用され、迷う暇もなく働き始めることになってしまうのですが……。


 描かせていただいた玉串さんは、作務衣にエプロン姿で『白寿堂』を取り仕切る店主代理人さんです。

 どうして主役のよつはちゃんや着流し姿の店主(多分イケメン)を描かないのかって?

 わたしの推しは珠串さんなのです! 拝読していて、一番先にイメージが浮かんだのが珠串さんだったからなのです。

 ああ、わたしの側にも珠串さんがいてほしい……とおもうのです。





 ちょこっと、ミニキャラで。

 さば・ノーブ様『魔鋼騎戦記 フェアリア』より、ミハルです。

   https://ncode.syosetu.com/n7611dq/


   挿絵(By みてみん)


 ペン画に色鉛筆で着色してあります。


 もはやミハルはこのエッセイのレギュラーか! ってくらいご登場いただいているので、今さら説明はいらないと思いますが、今回は空戦魔砲師になった頃の彼女をモデルとさせていただきました。

 ミニキャラになってもかわいいミハルです。





 も、ひとつ。滑り込みで。

 完結記念スペシャルです。

 なななん様『エドマは雨音と共に堕ちる』から、ヒロインのエドマ。

   https://ncode.syosetu.com/n3919fd/


   挿絵(By みてみん)


 シャーペンで勢いに乗って描いた線画を、アプリの画像効果で加工してあります。


 印象派の女流画家ベルト・モリゾの姉で、妹と同じく画家としてサロンで注目を浴び始めていた彼女。しかし彼女は結婚を機に筆を置いてしまう。

 19世紀という、まだ女性が職業を持つことが難しかった時代に生きた女性芸術家たちの苦悩と挫折。自分の夢を貫くことを諦めなければならないと悟ったエドマの苦悩と慟哭は、わたしたちの胸に深く迫ってきます。

 でも彼女は、そこからまた歩きはじめるのです。同じように夢の挫折を味わった母の深い愛情や妹ベルトの想い、そして自分の隣で手を差し伸べてくれた夫の愛に包まれて。

 夢破れたからと言ってそこにとどまることなく、ゆっくりと新しい環境に目を向け、そこに新しい喜びを見出そうとするエドマの生き方がとても好きです。


 イラストは、結婚前の思い悩んでいた頃のエドマ。雨と共に。

 泪に濡れていても、瞳は前を見ているでしょ。




 大切なキャラを描かせていただきました作者の皆様、ありがとうございました。お許しくださいました優しいお心に感謝します。





 ****





 たまにはメイキングなど載せてみようかと。

 いつも描き始めると夢中になってしまい途中経過の記録を忘れてしまうのですが、珍しく写真に収めてみました。

 決して見栄えの良いものではありませんが「こんなふうに描いたのね~」と、大らかな気持ちで眺めてください。



 まずは、ラフ画です。ホントにラフ。ポージングと表情と衣装ヘアスタイルをためし描き。「だいたいこんな感じかな?」程度しか描いていません。


   挿絵(By みてみん)



 下書き。ラフ画よりマシ程度です。

 大丈夫か、加純さん……。


   挿絵(By みてみん)



 そして完成画です。なんとかカタチになりました。

 よかった、よかった。


   挿絵(By みてみん)

    『マリー・アントワネット』  ペン画。


 西洋のお姫様の次は、和装のお姫様を。

 この季節に堂々と十二単を描く季節感の無さ。でも、描くのは楽しかったです。


   挿絵(By みてみん)

     『御簾の前』


 も、ひとつ。着物つながりで。

 加純さんの絵柄は『洋風』というイメージらしいですが、和風も描けるんです。


   挿絵(By みてみん)

     『ハイカラな女学生』


 中華も描けます。

 今日は七夕ですから織姫と彦星を。


   挿絵(By みてみん)

     『ようやく逢えたね ~織姫と彦星』



 しかし、せっかく購入したスクリーントーン。いつ使うのよ!? (←心の声)





 ――と、ここまでモノクロ画が続きましたが、最後に描き下ろし。

 かっこいいクリスタをどうぞ。


   挿絵(By みてみん)


 コピック使用。






 ああ、早く泥沼を脱出したい!!! 


気分の落ち込みもあるのですが、腱鞘炎の症状が思わしくなくて今回は手こずりました。

2か月で6枚+UP出来ない2枚……って云っているのにイラストの数が計算合っていないのは、7月に入ってからこのエッセイのために頑張って仕上げた作品を投入したからです。

本文中にもあるとおり、描いては消し……の繰り返し。数枚ボツにしてあります。


早く沼から抜け出したいの。

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― 新着の感想 ―
[一言]  和洋中揃って、ファミレスもびっくりですね(笑)  トーンは使ったことないです。  削ったり、いろいろ大変そう。  アプリでは使えるので、また試してみます。
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