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加純さんのお絵描き録  作者: 澳 加純 
1. ツイッターにイラスト上げてみようかと思います!?
1/91

1.  加純さん、大人買いを決心する。

初エッセイです!!

 買うなら、「大人買い」をするしかない。で、なければ、どうにもならない。


 そんな訳で、加純さんは一大決心をしたのです。

 それはもう、清水の舞台から飛び降りようほどに!





 * * * * *





 前々から欲しかったんです。

 コピック!

 ――って言ったって、たいていの方は、「なんです、それ?」ですよね。


 コピックと云うのは、イラスト用のマーカーです。

 イラストに、色を塗る道具。

 要するに画材ですね。


 「なろう」にも絵師様たちは大勢いらっしゃいますが、「デジタル絵師」様が多いようにお見受けいたします。

 「デジタル画」とは、パソコンのお絵かき機能を利用して描いた絵。

 お絵かき機能と申しますのは、ライン引きから色付け、更には補正や効果まで、マウスのクリックでOKという夢のような機能です。


 さらにペンタブなどあれば、可能性はもっと広がります。

 ペンタブ(ペンタブレット)とは、マウスの代わりに、タッチペンとタッチパネルを使ってカーソル(ポインタ)を操作するものです。

 マウスの代わりにペンを使用して絵を描いたり、操作をしたりすると言えばお分かりになるでしょうか?


 マウスと比較すると、ペンタブではとても緻密な操作が可能になり、手書きの線や文字を書く際の操作がとても便利になります。手書きに近い感覚になりますから、寄り思い通りの線が引けると云う訳です。

 特にイラストなどは細かい作業の連続なので、これがあると無いとでは、出来上がりに雲泥の差が出ます。(個人の感想)


 なんといってもデジ画の最大の利点は、失敗しても、何度でも描き直しが出来ること!


 ラインが思いどおりに引けなかった、着色した色が気に入らなかった、やっぱり構図を変えたい――よくあることです。


 そんな時、簡単に消してやり直しが効くのです!

 

 細心の注意を払って、消しゴムを掛けたり、修正ホワイト液を塗ったり、カッターナイフで削ったりするとかいうストレスフリー。


 まさに魔法!


 さらに専用のお絵かきソフトを導入すれば、もっと便利な機能が、()()()()と付いてきます。


 これぞ文明開化。技術進歩のたまもの。目からうろこ。


 ですから道具さえ揃えてしまえば、これほどお手軽で興味深いツールは無いと思います。





 はい、そう思うのです。





 ――でもね、わたしはアナログ画が描きたいのです。


 頭の固いおばさんが文明の利器を使いこなせないのもデジ画に移れない一因なのですが、どんなに手間がかかろうが、アナログ画にはアナログ画の良いところがあるのですよ。

 と、いいますか。

 わたしの場合、デジ画の利点が最大の難点になることに気付いてしまったのです。


 それは――。


 そう、何度でも、やり直しが利くこと! 

 つまり、永遠に手直しが出来てしまうことでした。





 何度でも修正が出来るという事は、気に入らない個所を見つけては「あーでもない、こーでもない」とずっと手を入れる(修正する)ことが出来るという事ですよね。

 たとえ一時は描き上がった画に満足したとしても、時間を置けば、必ずアラが見えてこようというもの。修正できないとなれば、ここまでと諦めるまたは破棄することも出来ますが、出来るのであれば満足するまで手を入れてしまいたくなるではありませんか。繰り返し、繰り返し……。

 無限の螺旋にはまり込んでしまいそうなのです。あるはずのない、「完璧」を目指して。

 つまりは、永久に「絵の完成」が無くなってしまうのです。


 かの大天才レオナルド・ダ・ヴィンチ先生のように、手直しを続けるというのも一興でしょう。ルーブルの至宝「モナ・リザ」とて、レオナルドは死の間際まで手を入れていた、という話を聞いたことがあります。誰もが知る名画ですが、未完であったとか。

 まあレオナルド先生の場合、こだわりが強すぎて、ほとんど絵は完成されなかったという話もあります。

(他にも代金の支払いについてスポンサーと揉めたからとか、いろいろ理由があって、大天才とはいえ大変だったようですよ)



挿絵(By みてみん)

   <レオナルド先生とモナ・リザ>



 しかし、ここで大天才と肩を並べるとは不遜の極みでしょう。

 わたしは、とり得のない凡才なのです。





 ――ですから。


 どこかで「あきらめ」を作らねばなりません。

 絵に限ったことではありませんが。

 失敗だろうが、未熟だろうが、どこかで区切りを付けなければ「完成」はありません。そして、その先へは進めないのです。


 失敗も未熟も、それを認め、受け入れなければその先はありません。

 線がグダグダだの、色選びのセンスが悪いだの、構図がいまいちとか塗りが下手くそだとか、わたしの絵に難点は数々あれど、少しでも「向上しよう!」と思えば、それらを踏み倒してでも前進するしかありません。


 何枚でも、描け――! と。


 あらら。どこのスポ根ドラマだよ、みたいな流れになってきました。





 これが言うほど簡単なことではないのはよ~く承知しているのですが、それでも絵を描きたい加純さんとしては、少しでも前進しそうな道を選択するより他ないではありませんか!


 たとえカメより遅い歩みでも、ここは前進です。


 マイペースに、踏み倒していきましょう。





 で、コピックの出番!?





 もう少し先のお話になります。





挿絵(By みてみん)


こちらは、過去画。

 <中世騎士物語に出てきそうな姫君>

 何年前の作品だろう???


 アナログ画。透明水彩と色鉛筆を使用しています。




春なので、こんなこと始めちゃいました。

大丈夫か、わたし!?

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― 新着の感想 ―
[一言]  コピック!  私は「呉」のカラー筆ペンでした。  ダ・ビンチさんの絵好きです。
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