一騒動!
ミーシェが通う学園は《王立国際魔法学園》別名〈グルワール・エトワール学園〉世界で1・2を争う学園で王族や貴族が通う名門学園。学名通り魔法を重視しているがその他の帝王学等と言った座学・剣術・召喚術・使役術‥‥等もみっちり教えてもらえる。取る科目によっても異なるけど。簡単に言うと3コースある。
A.魔法を重視した魔法・魔術コース
B.剣技を重視した剣技・剣術コース
C.ダブルコース
お兄様はBコースで私はCコース
だって魔術騎士を目指すなら両方使えた方が有利だからね。
ついに来てしまった〈グルワール・エトワール学園〉!ここで初めて第1王子とのご対面。
そうそう、その王子は首席で挨拶をするんだよね~。お兄様は、Bコースの案内人として門をくぐったら左に曲がって奥にある校舎別名「蓮華躑躅」と言って校舎の回りにこの時季は赤にオレンジレンジ・黄色と咲き乱れてるらしい。なぜその花かと言うと花言葉が《情熱・節制・向上心》だからなんだって~これはお兄様の情報ね。ゲームではそんな話無かったしね。
私が選んだCはAコースとBコースの間にあって木々でしきりがつけられてるらしい。校舎の右側に「アキレア」花言葉が《真心、忠実・戦い、勇敢・治療、隠れた功績》だかららしい5月~8月まで咲くらしい。左側は「ノコギリ草」《真心、忠実・戦い、勇敢・治療、隠れた功績》と同じ意味だから2種類にしたらしい。こっちは6月~9月に開花なんだって~
ついでに言うとAコース校舎の別名が「マンサク」で山地に自生している花がなぜか都会にある学園で咲いている。まぁ、魔法があるから何でもありかな。その花言葉が《呪文、霊感・魔力、ひらめき》だからその花を植えたんだって~2月ぐらいになれば黄色の花を咲かすらしい。
門をくぐり馬車から降りると
「ミーシェ、ここからは僕はエスコート出来ないからCコースの友人に頼むことにしたからね。」
そう言ってポケットから赤いスイッチを取り出した。
これって危ない系じゃないよね!?爆弾とか無いよね!?
なんて思ってたらCコースの校舎から一人の男性が駆け寄ってきた。
見た目は、お兄様より劣るものの結構美形(身内贔屓じゃないからね!)で無駄な肉がなくチャラそうな感じがした。
私は咄嗟にお兄様の後ろに隠れその後ろ横にチャーリー(今まで存在を忘れてた)が護るように立った。
お兄様が笑顔で眼は笑ってないけど
「門前で待ってろって僕言ったよね?」
と言うとその男性が
「しょうがないだろう!あの狸に捕まったんだから。」
その言葉にお兄様は
「はぁ。お前また何かしたのか?」
男性は頭をかきながら
「歓迎会の準備のために幻影で、新入生をおど……じゃなくて、喜ばそうとしたんだよ。そうしたらあの狸が噛み付いてきたんだよ!」
お兄様は、呆れた様子で
「カラブ先生に多少の事は多目に見てもらえるように言っておくよ。」
「おお!助かるよヴライアン。それで、ヴライアンの後ろにいる子が?」
「そうだよ。僕の最愛の妹だよ。」
と紹介されたのでお兄様の隣に立ち令嬢らしく笑顔を浮かべ
「ミーシェルミツキ・モントヴェルト と申します以後お見知りおきを。」
男性は背筋を伸ばし紳士らしく
「これはご丁寧にありがとうございます。私は、『ブランドン・ダンドゥリオン』と申します。貴女の事をミーシェルとお呼びしても?」
「はい。構いませんわ。では私もブラン様とお呼びしてもよろしいですか?」
「構いません。ですが様はつけないでください。」
「分かりましたわ。ブランさんと呼ばせてもらいます。」
流れを見守っていたお兄様が
「ブラン、その敬語そろそろやめたら?虫酸が走るよ。」
ブランさんはさっきとうって変わったように
「酷い言い方だよな~人を扱きっておいて。まぁ、いつも助けてもらってるから良いけど。」
ブランさんは、私の方を向くと
「改めて、Cコース4年1組のブランドン・ダンドゥリオンだ。よろしくなミーシェル。学園にいるときは爵位を気にしなくてもいい。その代わり規則は絶対だから違反するとどうなるか分からねぇから気を付けろ」
「ブラン。ミーシェを怖がらすなよ!それにもしもの事があったら………」
と恐い表情でお兄様が言った
「分かってるよ。約束は守るそれにお前が動くと各国にあるこの学園を全て壊しかねないからな。」
お兄様が黒い笑みで
「全て壊すなんて甘いよ。フフフ」
と笑った。
それを見た私とブランさんは顔を見合せこっそり呟いた。
「お兄様、魔王のようだわ。」「世界が滅びる気がする。敵に回したくねぇわ。」
黒い笑みを消したお兄様が
「それじゃあ、また入学式で会おうねミーシェ。ブラン、ミーシェの事を頼んだよ。」
「はい、お兄様。また後程。」
「分かってる。早くいかねぇと間に合わなくなるぞ。」
「ブランと違って準備は終わってるけどね。」
「嫌味かよ!行こうミーシェル。」
「はい。ブランさん。お兄様、お先に失礼します。」
と言ってブランさんと他愛のない話をしながら校舎に向かって歩いて行った。
校舎の入り口に水晶を持った人が見えた
「げっ!狸が振り分けかよ!俺今日、とことん運ねぇな。」
「ブランさん。あの狸って?」
「ああ~狸って言うのはな校舎の入り口にたってるおっさんで腹が出てるからアダ名が狸。名前が『カラブ・アルラクーン』で魔法実技の先生だよ。」
「カラブ・アルラクーン先生ですね。魔法実技の方なら相等お強いんでしょうね。」
と知らず知らずのうちに呟いてた。
「狸は、6千億年に1人の確率で持って生まれてくるかどうかの《自然魔法》の使い手。相等魔力を持ってて、難易度6・7を普通に使いこなしてくる。生徒でも本気で攻撃してくる。狸には〈手加減〉と言う文字がねぇから気を付けろよ。」
内心ヒヤヒヤしていた。
自然魔法、私も使えるんだけど……知られると厄介なことになる気がするんだけど。
「……そ そうなのですね。」
そのせいで言葉がつまったけどそれを〈手加減と言うも字がない〉と言うことに怯えたと思われたらしく安心させるように笑顔で
「まぁ、ヴライアンの妹だから大丈夫だろう。」
「お兄様の妹だから大丈夫ってどう言う意味ですか?」
とただ疑問を聞くと
「お前の兄は剣技・剣術を使ってあの狸を黙らしたんだ。それだけじゃない、座学でも全教科合わせて多くても2・3点しか落としたことがない。最優秀生徒として生徒会の委員長をしてる。ある意味この学園の裏の支配者だな。」
えっ!ゲームでの内容が違う!
ヴライアンは、落ちこぼれで一人でいたのに。私が違う行動をしてるから変わったのかな?兎に角黙ってたら怪しまれるから何か言わないと
「裏の支配者って、それではお兄様が悪にしか聞こえませんわ。」
「例えが悪かったな。ヴライアンのお陰で、俺らは助かったからな。言わば、救世主だな。」
「お兄様が救世主ですか。流石優しくて頭の良いお兄様ですわ!」
入り口にいるカラブ・アルラクーン先生が
「この水晶に手をかざすと名前・クラス・席・時間割り・学園内の地図 が出てくる。それを見ながら教室にはいれ。」
「分かりましたわ。カラブ・アルラクーン先生。」
そう言うと驚いた表情をしたが隣にいるブランさんを見るなり軽蔑に似た表情でゴミを見るような目で私を見て、吐き捨てるように
「ダンドゥリオンの血筋が堂々としやがって。こいつらを教えるはめになるとわな。」
その言葉に後ろにいたチャーリーが動き出そうとしたので、牽制させた。(チャーリーが着いてきているのを忘れてた‼)次にブランさんを見上げるとその瞳には何も写っていなかった。私は憤りを感じた。
何でそんなに相手を侮辱するわけ!まるで生きている価値がない見たいな軽蔑の眼差し!!ああ!イライラするこんなやつが学園にいるなんて災厄だ!
私は完璧な立ち振舞いで
「申し遅れました。私ミーシェルミツキ・モントヴェルト と申します。以後お見知りおきをカラブ・アルラクーン 殿」
と完璧に自分の方が爵位が上である事を知らせた。
驚きに固まっているアルラクーンを放置して話を進めた。
「アルラクーン先生、この頃有らぬ噂が耳に入りましたの。とある 学園で教師が生徒に《訓練や授業》と言う言葉を使ってなにもしていない生徒を罰しているとか。血筋で大度を変えているとか。侮辱や軽蔑をしていると、聞いたのですが…まさか本当に有るわけでは有りませんよね?学園側はそれを放置しているのかしら?こう言う教師が居られるならアルラクーン先生は、どう対処すべきとお思いになられますか?」
私の問いかけにアルラクーン先生は、顔を真っ青にしてワナワナ震えながら
「そ、そんなや、やつはや、やめさすべ、べきで、です。」
笑みを深め冷ややかな目付きで
「私なら最後に一度だけチャンスを与えますわ。そのチャンスで、ご自身が成されたことを後悔し改善をされるなら多少は多目に見て差し上げますわ。それでも直さない場合はふふふそれなりの罰を与えましょうか。」
魔法で少し冷気を出すと
「ヒッ!お、お許しを‼」
「あらあら、何に対して誰に許しを願っているのかしら?」
「ミ、ミーシェルミツキ・モントヴェルト様にこのような失態をお耳に入れてしまったことです。」
「はぁ」
わざとため息をつくと
「ヒッ!!お、お許しを!」
と言いながら土下座した。
「違うでしょ?許しを乞うのは彼ブランドン・ダンドゥリオンさんでしょ?」
いきなりフルネームで呼ばれたからなのかブランさんは顔をこちらに向けた。
その瞳には、光が戻ってきてた。
私は、彼の方を向いて微笑み直ぐに冷ややかな目付きに戻して足元にいるグズを見ながら再度
「これ以上はチャンスも時間もありませんのでもう一度言いますね。
許しを乞うのは私では有りませんよね?謝るべきはブランドン・ダンドゥリオンさんですよね?」
アルラクーン先生は屈辱そうな顔をしてからブランさんの方を向いて土下座したまま
「も、申し訳ありません。教師であるまじき行動や言動をお許しください。」
と頭を地面につけて言った。
ブランさんは、驚きながらも
「俺にも非はありましたから頭を上げてくださいカラブ・アルラクーン先生。」
〈頭を上げてください〉と言われたのに反応しない先生にブランさんが近寄って、膝をついた瞬間先生の回りから黒い霧がで出した。
「闇魔法だな。」
とチャーリーが呟いたので慌てて
「離れて!」
と叫ぶが黒い霧に掴まれているらしくブランさんが魔法で離そうとしても離れていなかった。
「無理だ。掴まれてるのが離れない!誰か呼んできてくれ!」
とブランさんが叫んだのでチャーリーに先生を呼ぶように指示をだし魔法辞典に載っていた闇魔法の抑え方を思いだして唱えた。
『アンジェル・マラーク・オプスキュリテ ペイエリヒテ』
少し闇がブランさんから離れたのを確認しブランさんと先生との間に障壁を作り出した。ブランさんがこちらに来たのを確認し先生の回りに結界をはった。
「ふぅ。ブランさん大丈夫ですか?」
「……あ、あぁ。大丈夫だ。助かったよミーシェル。」
「それは良かったです。」
いきなり頭の中に声が聞こえた。
『はぁ~い!聞こえてるかな?ミツキちゃん?聞こえてたら心の中で返事してくれる?』
『…なんだろう?空耳かな?こんな軽い声が神様の分けないよね。』
『………軽くてごめんなさい。その通りです、私これでも上位の神です。』
『あら!ごめんなさい。女神様だと思わなかった。それで何の用?』
『その人助けないと後が大変な目に遭うから今から言う言葉を唱えて。』
『はぁ~。わかった。』
『「万物光の中に現れし星よ我にしたがいて隠れし姿を表さん!我は女神の生れ我は光の守護者。4大神 光煌たるトップミカエル ガブリエル ラファエル ウリエル
我れはそなたたちを求める。参られよ‼」』
左手の甲に複雑な紋章が浮かび上がり空は暖かい光が差していた。
『はぁ~い!やっとこれたよありがとう。僕たちがこっちで言うと神様で前の世界では天使と言われてたんだ~』
「何か変な声聞こえない?ブランさん」
と横にいるブランさんに問いかけても返事が返ってこなかった。
『今ボクたち以外の時を止めてるから無駄だよ。』
『悪いな。こいつのせいで転生させてしまって。』
『これからは私たちがお守りします。』
『何かあったら呼んでください。』
「どうでも良いけど、貴方達名前は?」
『俺は、ガブリエル。ミツキがいた世界にいる大天使の従兄で、4大天使の2柱。』
『私は、ラファエルと申します。前の世界で守護天使の監督をしている従兄です。』
『私は、ウリエル光と炎の神です。本当なら私が抑えるべき件でしたが、ミツキ様にさせてしまいました。申し訳ありません。』
「べつに構わないけど。まさかミカエルってこのチャラ神の事なの!?」
『そうだよ~。ボクが神界トップのミカエル。ミツキの前の世界では熾天使なんて呼ばれてる弟の兄。』
「そう。じゃあカラブ・アルラクーン先生の事頼んだよウリエル。」
『はい。お任せ下さい。』
『ちょっと!ボクの事スルーするなんて酷いね!』
「あんたには、後で聞きたいことが山ほどあるから後にして。」
『分かったよ……じゃあウリエルだけ残して先に戻るね~用事があるときは名前を呼んでくれたら良いから~。』
そう言って消えた。
私はブランを無理矢理動かしながら教室に向かった。




