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番外編 イルミネーション②

メリークリスマス!!

ミーシェがイルミネーション作りに没頭していると


『ドンドン』


「ミーシェ~望みのものを買ってきたよ!」


………父よ頼むから愛犬よろしくはやめてくれ


ミーシェはうんざりしながらも作業している手を止め研究部屋からでて談話部屋の扉を開け、玄関の扉を開けた


「お父様、ありがとうございます」


ミーシェは、後ろにいる従者が荷物を持っていると思い受け取ろうとするが従者は困った表情をしていた。彼とは反対に父さんは幻影の尻尾が振りきれそうなぐらい動いているのが見える


ひとつため息をついてから


「お父様、寒いでしょうから談話部屋にお入りください」


まぁ、魔法で温度を調節しているようだけど


「じゃあ入らせてもらうよ」


お父様が入りその後を彼女が続き後ろで扉が閉まる音がした


………?足音一つ足りない??


ミーシェは父さんを放置し後ろを振り向くとやはり従者はいなかった


はぁ~本当に世話のやける!!


「お父様。お先にソファにお座りになっていてください」


「?わかったよ」


父さんにソファに座るよう促してから外にいるだろう従者のもとへ向かった。そして案の定従者は扉の横で直立していた


「お嬢様。何処かへ行かれるのですか?」


何処かに行くんじゃなくてあんたを呼びに来たんだよ!


内心苛ついてるが顔には尾首にも出さず


「どうぞ中へお入りください。この様なところにいては、風邪を引いてしまいますわ」


「いいえ、それにはおよびません。もし外部から敵が迫ってきたときに対処が遅れてしまいますので、おきになさらず」


………はぁ~ここが王都だってことお忘れですか!?それに、この私がたかが侵入者ごときにやられるわけがないでしょう!


「では、こう言いましょうか?私のテリトリー内で外に気配があれば気になって仕方ありませんので、中にお入りなさい」


「では、柵の外でお待ち………」


「これは、お願いではなく命令です。意地でも入らないと言うなら気絶させて連れ込むまでです」


ほんの少し殺気を出しただけで彼は武器に手をかけ小さく口を動かしながら呪文を唱え始めた


ほんと手間のやける!!躾し直すように言っておかないと


『エファセ』


ミーシェは彼の魔法が発動する前に消滅させ、動揺している彼の後頭部に一撃を喰らわせ沈めた


風魔法で彼を浮かし窓際に置いてあるソファに寝かし、念のため毛布をかけ父さんと自分用に紅茶を入れ一人がけの椅子座った


「ミーシェ、お疲れ様」


笑顔で言ってくる父さんに本日何度目か分からないため息をついた


「彼は再教育が必要ですわ

理由の1つ目 主が入ったと言うのにそのまま扉を閉め自分は外にいる


二つ目は、主の娘である私が入るように促し挙げ句のはてに命令までしても入らない


三つ目 たった少量の殺気ごときで長がい強力呪文を唱え始める始末


危なく私の研究室が焼け野はらになって使えなくなるところでした」


父さんは うんうん と私の報告を聞き終わると


「ところで、何作ってるんだ?」


話が百八十度 変わったことにまたため息をついた


「魔石を規定された日にちを光らす行事がありますよね。それに手間をかけて可愛くしたいのです」


いまいち分からないのか無反応な父さんに


「見本を持ってきますわ」


と言って星のイルミネーションを壁にかけカーテンと電気を消すと魔石が勝手に光だした


「成るほど。確かにこれなら見飽きることもなく楽しめるな」


「お父様。これは、まだ未完成品ですわ。この色は魔石本来の魔力量ですが、私はこのこん色を黄色にしたり白や赤に意図的にしたいのです」


「それなら属性を魔石につければ問題が解決するだろう?」


「そう言う考え方がありましたね!!さすがお父様ですわ」


ミーシェは光らせたままで、光属性の雷を付属させていった。紺色だった魔石が徐々に黄色と紺のマーブル状になりやがて黄色になった


ミーシェは、星を取り外すと電気とカーテンを開け父さんの存在すら忘れて隣の研究部屋へ再びこもった


父さんがすでに荷物を研究部屋に置いてくれていたのかミーシェはもとからあったかのように次々と使いだした。


ミーシェはその日以来ほぼ研究室へこもり日本であった雪の結晶や雪だるま・流れ星・サンタクロース・ツリー・トナカイ・プレゼントボックス などを作り上げ、点滅する方法まで編み出した


エッサエッサと家や壁に取り付けたり木に巻き付けたり、庭に置いたり侍女や従者に手伝ってもらいながらどうにか23日までに取り付けが終わった



そして点灯する23日の朝。ミーシェは思わず聞き返してしまった


「………お父様。今の話は本当ですか?」


「ああ。私がついレイにミーシェの作ったイルミネーションとやらを話してしまったがためにあの馬鹿が、家に来ることになった」


あの馬鹿って………友人であってもそれは……ねぇ?


「………分かりました」


「本当にごめんねミーシェ」


「いいえ。遅かれ早かれそうなる定めでしたわ」


ミーシェは最後の歓迎をするために再び研究室へ戻りあるものを作り始めた



再びミーシェが家族の前に現れたのは、夕方前だった。そこから侍女達により体を磨かれ、ドレスに着替え髪を結ってもらい部屋からでたのは陛下達が来られる10分前ぐらいだった


ミーシェは左手のリンクを見ながら段取りをイメージし、訪問を告げる声に父さんとその後ろで兄さんにエスコートされて玄関前に立った


外はすでに真っ暗になり他の屋敷は魔石が光っているがこの屋敷では出入り口と玄関までの道のりに点々と数個白い色で着いているだけだった


「急な訪問をして申し訳ない」


陛下からの言葉に父さんは


「いいえ。陛下がお越しになられることをとても喜ばしく思います」


「そう言って貰えると助かる」


ついでに言うと今の私達の現状は普通に立っているだけ。普通なら礼をしなければならないけど……うん。ただ単に父さんか折角の邪魔をした陛下に対して苛立って意思返しなんだけど……あ~回りの視線が痛い!!


陛下は苦笑い王妃様は陛下対してお怒り中アミールは、さすがに申し訳なさそうにしている


ミーシェは、父さんに促され陛下の前に立つと左手の収納リンクからくす玉を取り出し屋根ぐらいまで宙に浮かすと紐が陛下の目の前に垂れ下がった


「これは?」


「陛下。その紐を引っ張ってください」


陛下はうなずくとその紐を引っ張った。くす玉は頭上で開くと中から横に伸びるように看板が開き紙吹雪が魔石の粉が付着しているため宙で止まりミーシェが指をパチンッと鳴らすとくす玉のイルミネーションが、輝き看板には


『国王陛下・女王陛下・アミール王子

ようこそモントヴェルト家へ』


と金・銀・青 でそれぞれ光らせそれ以外は赤で文字を光らせた


それが消えると同時に屋敷に設置したイルミネーションが玄関口から段々とついていきミーシェが作った最高傑作がここぞとばかりに存在をあらわにした


「これ程とは!!」


「素敵ですわ」


「凄い!」


感動する王族を放置しミーシェ達は裏庭で表よりド派手なイルミネーションを見ながら食事を始めた



あと1話続きます

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