魔力暴走
個室で睡眠を取ろうと簡易なベッドに腰を下ろした
ふぅ~クアラも同じ道を進むことになるんだね。途中で本当に死ななければ良いけど、少し心配よね
微かに兄さんが戦っている気配を感じながらベッドに仰向けになり、残り4試合の対戦相手について考えた
あの漆黒の服装をしている2人と迷彩柄の2人。引っ張りあげる前に極少量の重さと魔力を感じたから上げたけど……今までの方々よりも圧倒的に強いわね。あれだけ気配が読めないって言うのが、ありえないと言うかそっち系統の仕事をやってる人独特の感じかしら
目を閉じシュミレーションをしながら眠りについた
◆◆ ???side ◆◆
真っ黒の服装をした男性が彼女の寝顔を上から見ながら彼女が気づかないことを良いことに
『………一体何なんだよ!いきなり何かがくっついたと思ったら陛下とあの鬼の前に掘り出されるし、あげくの果てに子供の子守りなんてよ!!』
『流石の私でも驚きましたよ。何の気配もなかった所からいきなり魔力を感じ避けようとするも、引っ付いて離れなかったのですから』
『なぁ、お前でも回避できなかったのか?』
『できたらここにいませんよ。それにしても、主から聞くお嬢様の話は盛っていると思っていたのですが……』
悪態をついていた男性が神妙な面持ちで
『………まさか、この歳で鬼の訓練を受けているって事は無いだろうな?』
お互い顔を見合わせ、過去の己を振り返り身震いをした
『…そ、そんなはずは……………』
『そう、言いきれるか?』
『…………言えませんね。例えお嬢様を溺愛されておられても、笑顔で行われてる風景しか思い浮かびませんね』
『この事、あの二人にも教えるか?』
『その方が良さそうですね。あと、主に殺る寸前まで力を出す許可も頂かなくては。私達が下手に手加減をすると───』
『確実に瞬殺されるだろうな。そうなれば、今まで以上の地獄が待っている』
『『はぁ~』』
二人は彼女の姿をもう一度見てから主の元に戻ると倉庫に連れていき
『『どうか、殺る寸前まで力を出す許可を頂けないでしょうか!?』
土下座する勢いで頭を下げ冷気を感じる視線に耐えながら
『私どもが確認へ赴いた際にあの方は、一度此方を向き何事も無かったかのようにお眠りになられました』
『其だけでなく、ご令嬢……いえ貴族であってもお眠りの最中は隙ががら空きに成ります。 が、 お嬢様の場合お眠りの最中でも隙が1つもありません。このまま行えば、我々が瞬殺されてしまいます』
我主は、満足そうに話を聞き終わると まるで分かりきったことを聞くなと言わんばかりに
「あらかじめ伝えたはずだ。それを信じなかった君達の失態だ」
二人は、己の未熟さに唇を噛み締めた
「だが、自分の娘だから盛っていると思われても仕方ない。今回だけは、寸前まで力を出す事を許す」
『『ありがとうございます』』
これで話が終わればいいが
「しかし、もしそれで負けたのなら倍のメニューを追加する」
『『………はっ』』
主が出ていった後残り二人を呼び出しその事を告げるなり
『『『『………どちらにしろ地獄は変わらない…か』』』』
と落胆したのだった
◇◇ ミーシェside ◇◇
うぅ~ん!よく寝たわ、ここまで清々しい目覚めはいつぶりかしらね
グランドを12.3週走り込みウォーミングアップを終えシャワーを浴び服装を正した
そして訓練所に戻ると
「ミーシェ!!ここにいたのか探したぞ」
……えっなんで彼がここに来ているの?ベルも鳴っていないし、ストーリー通りだと1・2組の合同授業でヒロインと作法の勉強をなさっているはずよね?
「あの、アミール様。何故こちらにおられるのですか?」
アミールは、宰相や自分の父親・近衛第一騎士団同じく近衛第一魔法師団がいることに全く気づかずにミーシェのもとまで来るなり
「それは俺が聞きたい!何故合同授業に出ずにこんな所にいる!?婚約者であるお前がいなければ、ダンスの練習も出来ないだろう。分かったらさっさと来い!」
………何でこんなに冷たい冷気が漂っているのに気づかないのだろうね?あぁ~この事昨日伝えたはずなのにもう忘れている気がするのだけど?
ミーシェは逃避から意識を無理矢理戻すと
「アミール様。どうか、今の現状をご確認くださいませ」
彼は不思議そうに辺りを見渡しある一点で視線を止め
「なっ!?親父が何故ここに来ている?それに、宰相殿まで」
うわぁ~父さんからの圧力がすごいわーしかもいい笑顔を浮かべているときは、絶対に後が怖いわ。ほら、隣にいる陛下も顔がひきつっているもの
「ミーシェルミツキからお話はお聞きになったはずでは?」
「ブローチの試合の事ですか?」
「そうです。定期的に我々が参る事に成りましたので。それに本日は予定より早く着いてしまったため、陛下が息子の成長を見たいと申され水晶で見させていただきました」
「………」
まさか、前の授業視てたってこと!?あれほど、学園には来ないでと言ったのに?時間が有るからって、勝手に聞いていたってことよね…………フフフフ、お父様お覚悟よろしくて?
ミーシェの黒いオーラに気づいたら近衛第一の方々は王子と陛下・宰相の守りに入った
ミーシェは、コツコツと足音をたてながら宰相と陛下のもとに近づき
「お父様、私とのお約束をお忘れでは有りませんわよね?」
コテッと首傾げると返事を待たず次は陛下に問いかけた
「陛下?お父様にちょっかいを出さないでくださいとお頼み申し上げたはずですわよね」
固唾を呑んで見ている無関係の方に悪いと思いつつも
「お父様、叔父様 お覚悟よろしくて?」
「っ!?」「くっ!」
ミーシェは魔法で圧力をかけ、腰にかけていた小さい杖を出しその二人以外に被害が出ないように最善の注意を払った
「みっ ミーシェ?何を怒っているんだい?」
話しかけてきた兄さんの方を向かずに笑顔を浮かべて
「お二人が私との約束を破り、内通者をお増やしになられるようなので約束違反としてお仕置きを受けてもらっているだけですわ」
怒りの欠片に触れた陛下と父さんはギリギリ膝ま付くことを耐え、父さんは陛下を護るため襲いかかる極寒を最大火力の炎魔法で防いだ。が、すぐさま獄炎で対処しきれなかった父さんは左腕に火傷を負い爛れ陛下は軽い火傷をおった
唖然としていた近衛第一部隊はミーシェを取り押さえようと動き始めたがアミールにより行動を止めざる終えなかった
「私の婚約者に手を出すことは許さん。これはただの親戚同士の喧嘩だ、それに近衛部隊は手を出す必要はない」
……いつの間にアミールの背中が大きくなったのかしら?それに比べて兄さんは、ただ成り行きを傍観しているだけ………はぁ~嘆かわしいわ
そうしているうちに、父さんと陛下は膝を付き必死に抗っていた。それを見た近衛第一魔法師団 団長ファナが器用に炎に包まれている二人の為に竜巻を起こし炎を消し去ろうとした。だか、ミーシェの魔力量の方が上回り消すことはできなかった
今回は、こんなもので許しましょうかね
ミーシェは踊るように舞いながら防御魔術を発動させた。そして治癒魔法を二人にかけ魔術が完成したのを感じると
『消去』
荒れ狂う獄炎を消し去り二人の回りには、七色の光が降りかかり魔力も回復させた
彼女は、座り込み現状を把握している二人に近づき
「お父様、陛下。おいたが過ぎましたわ申し訳ございません」
そして回りにいる方々にも
「少し感情的に成ってしまい魔力暴走を起こしてしまいました。皆様にご迷惑とご心配お掛けしてしまい申し訳ございません」
困惑気味にファナとクアラは顔を見合わせた
「我姪は、相変わらず魔力量が多いな。それに、魔力暴走を起こしていてもコントロールをするなど凄いな」
「ミーシェ、魔力暴走を起こすほど怒らせてすまなかった。私の愛娘許してくれるかい?」
「はい、お父様。私も感情のコントロールを精神していきます」
「さぁミーシェ。今日は疲れただろうか残りの授業は受けずにゆっくりお休み」
「分かりましたわ、お父様 お先に失礼しますわ」
ミーシェ・陛下・宰相はあくまでも親族の問題で、ミーシェが魔力暴走を起こしてしまった。と言うことにして、この場をおさめた




