退学をかけて!
皆様、新年あけましておめでとうございます。
昨年は、中々執筆が進まず遅れることが多々ありましがお読みくださってありがとうございます!
今年も、よりいっそう努力しますので読んでくださると喜ばしいです。
ミーシェの軟禁が解け、アミールと共に3週間ぶりに学園に登校した。
『海外視察に行かれてた、アミール様がお戻りになったわ!』
『婚約者候補筆頭だからと言って無理矢理、アミール様に付いて言ったんですって!』
『あま!図々しいこと』
『モントヴェルト様のお帰りだわ!殿下をお守りしていたのよ!』
『入学式以降全く会えなかったから、嬉しいな!』
『相変わらず、美しいな!殿下の婚約者候補筆頭出なければ、申し込みたいぜ』
『なに馬鹿言ってんだよ!立場が違いすぎるんだよ!』
何故か様々な噂が耳に入った。
ミーシェの隣に寄り添うアミールが、すまなさそうに
「俺のせいでごめん。お前を連れていったばかりに、悲惨な噂が流れてしまった。」
ミーシェは、ただ前だけを見て
「いいえ。確かに私の意思で付いて行ったのですわ。アミール殿下が、お謝りになられる必要はありませんわ。」
「……そうだな!気にしても仕方ないな。今までの遅れを取り返すのみ。」
ミーシェは、虚ろな目で
「………夜更けまで明かりをつけて何をなされているかと思えば、ただの夜更かしでございますか?」
「ふん!お前には関係ないだろう?」
いったい何をやっていたのか、呆れてものが言えない。これも私の仕事かな?
「お勉強の事、お教えいたしませんわよ?」
「リヒトに聞くから関係ない!」
…リヒトですか。確か、隣のクラスに人だったっけ?話に出てくるキャラクターにそんな人物いたかな?
「そうですか?それは良かったですわね。」
「お前!俺の事が気にならないのか!?」
「何をおっしゃっているのですか?気になるもならないも、婚約者候補筆頭としてほとんどのお時間共にいるではありませんか。」
「リヒトが淑女だと言ったら!」
「リヒトと言う方が女性だったらですか?」
「そうだ!」
それはそれで、フラグを取り除けるから構わないけど?
「お友だちがお増えになられて、ようございましたね。」
「違うだろう!?」
あれ?本心を言っただけなのにそんなに必死になって突っ込むなんて、なにか間違えたかな?
「では、信用のおける淑女を──」
「だから!そうでわないだろう!?」
話している最中に言葉を被れるなんてマナー違反では?今は、咎めなくてもいいかな?
「では、どの様に返答を返せばよろしいのですか?」
「それは、その。悔しがったり……怒ったり……悲しんだり あ あるだろう!?」
いわゆる嫉妬してほしいってことかな?でも名前的に紳士って分かっているのに、その問いかけは必要なのかな?少し演技してみた方がいいかな?
ミーシェは、扇子を広げ口許を隠すとウルウル目で
「私は、とても……悲しいですわ。あなた様のために頑張ってきたのに、私をお見捨てになられるのね。」
「なっ!お、俺が悪かった。今のは冗談だからな!?リヒトは男だから安心してくれ!」
はて?なにそんなに慌ててるのかな?
……あっ!そう言えばここ教室だった!!これは流石に慌てるよね
「そうでしたのね。お騒がせいたしましたわ。」
「ミ、ミーシェは、復習や予習終わってるのか?」
「えぇ。お父様から付いて行くように と言われましたときから、予習を先に行っていたのですわ。そして、お友だちやブローチ交換をさせて貰いました先輩方やお兄様にご連絡を入れて貰っていたのですわ。」
情報は大切だからね。それよりも始めの授業は、なんだったっけ?魔法講義だったかな?後で、先輩の所へ行ってノートを借りに行かなくっちゃね。はぁ~。でも、初回の授業を家庭の事情で休みあげくの果てに3週間も休んで授業出席足りるかな。
「………そ、そうか。と…ところで、ブローチを交換した先輩方や友達の名前は何て言うんだ?」
「お兄様のご友学のお方ですわ。お名前は《ブランドン・ダンドゥリオン》様 爵位は、男爵ですわ。」
「ヴライアンの、友か。」
「その含みのある言い方は、ご存じなのですか?」
「………いや、ただ何処かで聞いたことのある名だと思っただけだ。」
「コース毎の説明を行っておられましたわ。」
「だからかな。」
《ブランドン・ダンドゥリオン》について一度調べた方が良さそうね。兄さんにとの関係性も洗い直すべきね。
チャイムが鳴ると同時に魔法講義の教師が入ってきた。背は170前後のやせ形、眼鏡をかけていて如何にもエリートぽい見た目をしている男性。
その教師は、ミーシェとアミールを視界に入れると馬鹿にするように
「ようやくサボリ二人組が来たか。私の授業を受けるつもりがもとからない者が暇潰しに来た。」
えっとこの教師の名前は、《バディーハ・ソレム》この〈グルワール・エトワール学園〉のAコースを首席で卒業したが、憧れの国王お抱えの魔法技術者に慣れなかった。そして、この学園に教師として戻ってきたのがつい最近。出来損ないをトコトン蔑み生徒を退学にさせたこともしばしばある。
また、厄介な人が教科担任になったものね。アミール殿下が堪えられたらいいけど………って無理か
ワナワナ肩を震わせているアミールを見るとこの先波乱の予感がした。
案の定、アミールは椅子から立ち上がると
「お前が誰かなど興味はない。だが、俺も彼女も国王様に変わり外交を行っていただけだ。その為、初回の授業に出席出来なかった それだけの事だ。けして、俺も彼女もサボっていた訳でわない。」
こういうタイプは下手に吹っ掛けない方がさっさと終わるし面倒なことにならないんだけどなぁ~。
バディーハ・ソレムは、眼鏡を押上げ
「ふん!その様なことどうでも良い。出席したかしていないかただその結果のみが重要で、それ以外は付属品にしか過ぎない。この際だ、お前ら二人を試してやる。」
「ほう。問題でも出すつもりか?」
「30問中一問でも答えられなければ、退学してもらう。」
『第1王子とその婚約者候補筆頭公爵令嬢にそんなことやって良いのかよ!』
『誰か止めろよ』
『他の先生呼んでこいよ!』
『ヴライアン生徒会長が溺愛している妹だぞ!こいつ教師やっていけなくなるぞ。』
何で、私まで巻き込まれているんだろう。何も言っていないよね?それなのにアミールの失態も拭わなくちゃいけないわけ?それよりも、兄さんにいったい何をやらかしたらこんな悪魔のような噂声が聞こえるのかな。そろそろ現実逃避止めないとね。
「別に構わない。別の学園に通えば良いことだ。まぁ、俺達は間違えないけどな。」
「では、質問だ。魔法の原理を述べよ。」
『はぁ!?授業でも習ってないぞ!』
『卑怯だろう!!』
『教科書にも載ってねぇぞ!』
ミーシェは、アミールの隣に行くと小声で
「はぁー。どうして、後先考えずに吹っ掛けてしまうのですか?」
「わるい。」
「まぁ、良いですわ。この話は、後でしましょう。それよりもこの答えは、分かりますか?」
「……あぁ。だが、自信がないんだ。」
「私がカバーしますので、ご安心くださいませ。」
「本当に悪い。いいや、ありがとう」
「えぇ。どういたしまして。」
「魔法の原理は、食物等に含まれる極僅かな粒子の更に細かい粒に宿っているもの。それは、体内に取り組み構成することにより無いところから水や火を出すことができる。」
アミールが、不安そうにミーシェをみた。ミーシェは、少しだけ微笑んでから
「しかし、魔法の原理を説明するとなれば魔法回路や何故人間が魔法を使えるようになったか・自然現象を人的現象として操れるようになったか 等をご説明しなければいけないためこの授業中に全てを話すことは不可能ですわ。簡潔にご説明しますとアミール様がおっしゃった通り、全ての動植物には素粒子と言うものにより構成されており、その中の極一部が変化した為 魔法回路が造られた。以上が魔法の原理です。」
『『『『『……………』』』』』
「……正解だ。次の質問だ。では、なぜ我々は魔法と剣 共に扱えないか。」
「……分からない。ミーシェは、わかるか?」
彼女は困った子どもを見るような眼差しで
「なぜ、両方を同時に扱えないか……
と言う質問ですが 魔法を発動・構築するために頭脳の殆どが占領され、相手の行動を読み魔法を指定するだけで精一杯に成るからですわ。無理矢理行うと魔法が暴れだし命に関わるため、誰一人行わない。」
「『『『『『………………』』』』』」
「……………正解だ。」
それから28問目までは、教科書に載っていたり常識の問題だった。それをアミールがスラスラとと答えていった。
「ラスト問題だ。回復魔法である治癒魔法が、今世紀に至っても誰一人使えずにいる事についてだ。」
「…………」
「……」
この人知らないんだ!唯一大昔に王家のみが使えていたが、徐々に適正者が産まれなくなったため隠蔽工作されているのだけど?これは、公言してはいけないよね。
「どうだ?此ばかりは、流石のお前でもわかるまい。」
「回復魔法は、主に光属性の持ち主に現れるが、治癒魔法は他の魔法とは異なり特別な魔法回路を持って産まれた者のみが使用可能です。しかし、大昔にとある王家に生まれた治癒魔法使いは、己の命とり引き換えに使っていた……と言う伝承が残っております。」
『『『『『……………!?』』』』』
「……君は何者だ!?何処でその様な文献を見つけた?」
「……ミーシェ!?」
「これは、国、いえ 世界に関わる大事のためお教えできませんわ。」
丁度チャイムが鳴り、2時限は、ブローチを交換しあった先輩後輩との魔法実技のため実技室へ追撃が来る前に向かった。




