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規格外の兄妹

俺は、早朝から霧が立ち込めている森の中を歩き近くにある川まで歩いた。


はぁ~。結局あいつ起きねぇし、シアオは戻らねぇわ他のやつらはいつも以上に気配を隠しきって俺でも気づけねぇし。


川で水浴びを終わらすと、手拭いで拭きもう少し先にある上流に向かった。


8匹捕まえ ふと 思い状態をあげると

体を鍛えてあり、無駄な筋肉がない正に理想的な鍛え方をされた美男子が佇んでいた。


……なっ!俺が、こいつの気配に気づかなかっただと!?こいつ何者だ?同業者か?……いや同士にしては、雰囲気が違う。


俺は、瞬時に後ろへ飛び下がり警戒を強めた


「ねぇ。この辺にミーシェがいると聞いたんだけど………どこにいるか知ってるかな?」


ミーシェだと!あいつを狙ってる輩か?だけど、あいつがそんなへまするわけがないよな。


「いいえ。私は、たまたまここに来ただけなので知りませんが。その方が何かなされたのでしょうか?」


美男子は、俺の中を見透かすような視線を向けてから


「ミーシェは、私の妹だよ。私の名は《ヴライアン・モントヴェルト》。ミーシェルミツキ・モントヴェルトの兄。」


………はあ!?ミーシェの兄だと。情報は少なかったが、ヴライアン・モントヴェルト は確かにミーシェの兄の名前だが何故この場所がわかる?普通のお貴族様が経った1日で俺の足取りまで分かるわけない。なんなんだ、こいつは?


「モントヴェルト家の方ですか?この辺にそんな家名を持つお貴族様は、おられましたか?すいません。何分普段は山奥にいるため存じ上げていませんで。」


美男子は、面白そうに微笑み


「その様な()()()はもういいですよ。エマール帝国 第二皇子 アスクル・ローム・レグルス・エマール 皇子。私の可愛い()使()を助けていただいてありがとうございました。このお礼は後日致しますので、ミーシェの居場所を教えてください。」


いったい何なんだよこの兄妹は!俺だって、帝国の影やってるってぇのに何でこの平民の格好でばれんだよ!しかも()使()ってどれだけミーシェを溺愛してんだよ


「……はぁ。お教えいたしますが、一つ聞いてもよろしいか?」


「もちろん構いません。」


「ミーシェ嬢────。」


「いいえ。──」


「……そうか。この先にある小屋で彼女は寝ている。」


「ありがとうございます。アスクル皇子。」


彼が、小屋に向かって行くのを眺めながら先ほどの質問を思い出した


『ミーシェ嬢の様子に変った事は無かったか?』


『いいえ。産まれたときから純粋です』


違うのか。ミーシェはこの()()()()()(いざな)()()()()ではないのか。


魚を盥に入れ朝日が昇り照らす道を歩きながら小屋へ帰った。


寝台に座っているミーシェに向かい合うようにヴライアンが椅子に座りわざわざ防音魔法を張って話し合っていた。


ミーシェが、目覚めて良かった。あのまま目覚めなかったらと思うとゾッとする。


アスクルは、3人分の朝食を作り二人に渡すとなんの警戒心もなしに食べるものだからアスクルは仰天した。そして益々、この二人は規格外だと身をもって知ったのだった。


朝食をとり終わると、ミーシェは自分の愛馬に跨がり ヴライアンは、指笛で自身の愛馬を呼び寄せ


「妹がお世話になりました。」


「いいや。俺が守れなかったのが悪かった。」


「……アスクル、ありがとう。今度は、貴方のお気に入りの場所を案内して欲しいわ。」


「ああ!勿論だ。二人とも気をつけて帰れよ。」


「はい。」


「アスクルも気をつけてね。」


アスクルは頷き、小屋の前で二人を見送った。


◆◆◆◆◆


アスクルは、王宮に戻るなりからかってくる仲間に地獄の訓練を施し戻ってこなかったシアオに事情を聴き、結局は仕掛けた者は行方を眩ませていた。


◇◇◇◇◇


ミーシェは、家に戻るなり父さんと兄の溺愛により部屋で軟禁状態に陥った。その間ミーシェは、隠し部屋に行ったり 父さんや兄さんその他の気配を感じては、部屋に戻ってを繰り返した。


軟禁状態が、解除されたのはそれから二週間後のこと。


母さんと陛下によって二人の暴走が止まったのだった。


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