表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42/66

アスクル視点

◆◆◆ アスクル視点 ◆◆◆


俺は湖を見渡せる巨大な樹木に隠れ、追ってくる悪魔から身を隠した。


……もう少し方法を考えるべきだったな。家の用事だと言って、追いかけてくるとは流石に思わなかった。俺、殺られたりしないよな?あいつの事だから大丈夫だよな?


俺は、太陽の暖かさでつい うとうと していたら近くから馬の蹄が聞こえてきた。それに気づいていたが、眠気に負けいつの間にか寝ていたみたいだ。

起きたときには、あいつが湖に足を浸けていたらしくハンカチで拭いているところだった。


あいつ、令嬢の癖に人目も気にせずに素足を さらす なんて破廉恥だろう!?


俺は、思い詰めた表情をして歩くミーシェが気になり見ていた。


ボート乗り場の近くに魔力を感じ、ミーシェ嬢に視線を向けるが あいつらしくもなく俺の視線や魔力すら感じていたい様子だった。


俺は慌てて走ったが、間に合わないとしり彼女を押した。


「キャッ!?」


悲鳴を上げたと同時に彼女は


『ジャポン』


と受け身もとらず湖の中へ落ちた。


あいつなら、直ぐに浮上してくると思ったが待つがいっこうに浮上してこなかった。8分経ったが影が上がってくることもなかった。


まさか!?あいつ死ぬつもりなのか?さっきまでの様子を考えたら、それもあり得るかも知れねぇ!この仕込まれた魔法が不発だったが、普段のやつなら気づくはずだ。


俺は、急いで少し冷たい湖の中へ飛び込んだ。ミーシェは水深10m辺りのところで武器を捨てたりしていた。彼女は、俺が敵だと思ったのか体勢を立て直そうとしていた。が、俺が抱き抱えたら彼女は無駄に暴れたぶん空気を吐いてしまい意識を失った。


俺は、そんな彼女を抱え浮上した。

畔に彼女を寝かせ人工呼吸を行うと直ぐに水を吐き出した。


ふぅ。これで安心だな。それにしても、お前は一人で何を抱えてるんだ?


「俺とお前は、同じだろう?一人で抱え込むなよ。」


「って言っても気絶しているから無理か。ほんと、人騒がせなやつだな。」


神経研ぎ澄ませて、どんなことでも迅速に対応するくせに

自分の世界に入ると回りが見えなくなる。

殺ることも狙われることも馴れていると言うように澄ましているが、実際には悲しみ・怖がり・怯え それを人に悟らせないようにする。

……………いつしかの俺とそっくりだな。だからこんなにも気になってしまうのか?まぁいいか。こいつを狙った奴はシアオが追ってるだろうし、こいつが目覚めるで暫く木陰で休憩だな。


ミーシェを木陰に連れていくと彼女を風魔法と熱魔法で、濡れたドレスと髪を乾かした。そのあと自分も乾かし終わると彼女の頭を撫でながら


「お前には、信頼できる仲間はいないのか?

死にたいと思うほど、思い詰めているのか?

それは、家族や婚約者であるあのガキにも言えないことなのか?

彼らの側に居るのが辛いなら、いつでも俺のところに来いよ。同士なんだから、お前が知られたくない苦しみも俺ならわかってやれる。……なぁ、俺のところに来いよ。」


日が欠け始めると気温が徐々に低下してきた。


あれから1時間は経っているはずだよな?ミーシェは目を覚まさないわ、シアオは戻ってこねぇわ。他のやつらが、側にいる気配すらねぇ。……はぁ~。とにかくこのままだとこいつ風邪引くな、あの小型ポーチの中に確か毛布入れてたよな?


彼女から少し離れ、巨大な樹木に掛けていた小型ポーチを取り戻るとその中から毛布を取り出した。その毛布を彼女にくるめながら


俺の仮家に連れて行くべきか?俺は、こいつのように魔力は多くねぇし魔力切れの反動でもしもの時、動けなくなればもともこも無いしな。……………よし連れていくか。



アスクルは、宮廷の他にも森の中・敵国の町の中・湖の近く・山脈に と様々な土古路に住みかを造っていた。


二人がいる位置は、宮廷からは馬で42・3分ミーシェの家である公爵家まで馬で1時間40分以上かかる。アスクルが持っている家まで、10分少々だった。


アスクルは、ミーシェが乗っていた馬の綱を持ち彼女を抱えながら駆け始めた。


……こいつが触られても起きねぇのは、怖すぎだろう。本当に生きてんだろうな!?


体の暖かさが、彼女は生きていると教えているがそれでも気がかりだった。暫くして、アスクルの仮家に着き馬を小屋に入れると彼女を抱き抱え寝室へと向かった。硬いベッドとクローゼッド・暖炉・スタンド しか置かれていない殺風景の部屋に彼女を寝かし、暖炉に薪をくんだ。


日が完全に沈み月明かりのみが暗い部屋を照らしていた。


それから彼女の世話を行ったがその日のうちに目を覚ますことはなかった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ