お土産
今回は短いです。
1週間は、充実した日々を過ごしお互いに親睦を深めあった。そして、帰国の時がやって来た。
馬車に乗る前にアミールが
「この度は、視察の受入れもてなしありがとうございました。産業や経済 等の知識を持ち帰りいかしたいと思います。」
「そうか。いつ来てもソナタ達を歓迎する。また来てほしい。」
「ありがたきお言葉。」
「アミール、次は剣舞際で共に舞おう。」
「あぁ。それまでに剣の腕をあげとけよ!」
「お前もな!」
「おう!」
二人の友情を微笑んで見ていると陛下が
「モントヴェルト嬢。これは、アクアの弟からのお土産にだそうだ。」
「ありがとうございます。」
「いつ二人目の息子にあったんだ?《次は、絶対に驚かしてやる》なんて言ってたが?」
「ふふふ。園庭でお会いいたしましたの。」
「モントヴェルト嬢。是非また訪れてくれ。息子ともどもいつでも歓迎するからな。」
「はい。また是非訪れさせて貰いますわ。それまで、ごきげんよう。」
「あぁ。道中気を付けてな。」
「はい。」
アミールの手をとり馬車に乗り込み馬車を出発させて、森を通っていると
「その箱はなんだ?」
「あぁ。これですね。これは、アクア様の弟君からのお土産見たいですわね。」
ゆっくり紐を解き中をあらためると
「………」
蓋を閉じた。
こんなものをお土産に渡さないでよ!?私だって女の子なんだからね!
「ミツキ?何が入ってたんだ?」
深呼吸してから
「アミール。絶対に女子のにこんな物を渡してはいけないわ。良いわね!絶対よ。」
「あ ああ。」
アミールに中を見せると
「……」
うん。やっぱり絶句するよね。なんたって、取扱注意の札がついた武器10本に小刀20本 血のような赤いドレス。あの時私が持っていた全てをお土産に渡す人がいますか!?セカンドシリーズの隠しキャラならあり得るかも。
妙な沈黙が壊れたのは、気配を殺してついてきている集団が馬車内にものを放りこんだ時だった。
瞬時にアミールを庇う体勢になり、放り込まれたものを確認するとタグつきで
「忘れ物だ。」
と書いてあった。
馬車の窓を開け
「アスクル、危ないでしょう!当たったらどうするつもりだったの?」
木の上から地面におり走りながら
「申し訳なかった。水晶の鍵を入れ損なっていたもので、放り投げてしまいました。」
「お嬢様。馬車をお止め致しましょうか?」
「いいえ、構わないわ。私は、彼に話さなければいけないことがあるから王子を乗せて先に戻っておいてくださいな。」
「畏まりました。」
馬丁はスピードを軽く落とした。
それにともない他の馬丁もスピードを落とし、ジアンが慌ててやって来た。
「何かあったのですか!?」
「丁度いいわジアン。ちょっと私用が出来たので、アミール王子の側にいて差し上げて。」
「はぁ?どこに行かれるおつもりで。」
「モントヴェルト家としての仕事よ。」
そう言うとミーシェは口笛を吹いた。
程なくして茂みから一頭の栗毛の馬が表れた。
「アミール王子。お先にお戻りください。それでは、御前失礼いたしますわ。」
ドレス姿で、馬に飛び移り森の中へアスクル達がいるもとへ駆け出した。




