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二つ目のフラグ

昼食後先生が来るまで時間が2時間ほど有ったため兄の元へ向かった。


ゲームでのお兄様の設定についてだけど……

回りや自分には厳しいが初回に言った通り、妹に甘い言わばシスコンで今は4学年。学園に通っているはずのお兄様は、何故か昼は学園ではなく家の訓練所にいる。確か、剣は得意だったけど魔法は苦手って言う設定だったはず。そうそう!何故昼はいるのか思い出した!昼は魔法の授業だけど魔力が少ないため授業に参加できず帰宅しているんだった❗

魔力が少ないのは、幼い頃に魔力の暴走により体内に残せなくなったのが原因だったはず。それにヴライアン(お兄様)も攻略対象で、中々子どもが産まれない為に養子として連れてきた子どもで親戚筋からは相当嫌われていた。どこに関係してくるかと言うと、5学年にヴライアン(お兄様)が上がったときに親戚のまさに苛めっ子てきな男子が私と一緒に学園に通う。その2・3日にヴライアンと苛めっ子が勝負する。それでヴライアンは負け彼から嫌がらせを受けるようになる。それを助けるのがヒロイン。お兄様はヒロインに次第に心を奪われ婚約者となる。しかしヒロインは、お兄様より第1王子を狙っているためお兄様はその駒にされヒロインに振られて自殺する。まぁ、それまでにヒロインが私にいちゃもんをつけてくるわけだけどね。このルートのバッドエンドは、私がヒロインを虐めていたと言うことでお兄様に暗殺され一緒に死ぬのだけどね。


さっとこんなもんかな?

これの回避の方法は、①二人が勝負するときに乱入するか②二人を会わさないかだけど……学園で会ったら結局同じことになりそうだね。①だと余計にややこしくなりそうだからいっそのこと③のプランでいくかな?③お兄様に 魔法道具を着けてもらう。

なんだけどね、買おうにも自分で働いてないからお金が無いんだよね~自分で作ると無料なんだけど……今の私じゃあ魔法石の作り方が分からないんだよね。ゲームの世界じゃアイテムだから課金して手に入れてたしね。はぁ~魔法は自主学習の方がお兄様に刺激を与えなくてすむかな?こんど国立資料館でも行って魔法に関する本を借りてこよう。


回避策を考えているうちに訓練所に来ていた。中に入るとお兄様が一心不乱に木刀を降り回りしてた。暫く様子を見ていると私に気づいたらしくお兄様が振り返り

「やぁ!ミーシェ。どうしたんだい?もしかして僕に会いに来てくれたのかい!」

と目を輝かせて聞いてきた

「少し違いますわ。私はお兄様に剣を教えて貰うために来たのです。」

「!ミーシェ、剣は男が使うものであって女性しかも可愛いミーシェが使うものではないよ?」

と優しくお兄様は言った。

私は

「お父様からお許しを戴いたわ。午後から練習が有るので、少しの間予習に付き合ってください。………だめ、ですか?」

と最後は不安そうに聞くと

「ああ!僕の妹は、なんて可愛いんだろうか本当は天使なのか!!ミーシェに頼まれては、僕や他のどんな男だって断ることができないよ‼」


私は内心

ヴライアンはこんなに甘かっただろうか?はが浮くような台詞をこんなに言ってただろうか?まさか、壊れたのかな?


なんて失礼な事を考えていた。


「ミーシェ、木刀を構えてごらん。基本の形を覚えたら少しはやり易いよ。」


私は木刀を取り前世で少しの間やっていた剣道と同じ構えをした。

私の構えを見たお兄様は、興奮気味に

「ミーシェ上手いね!構えだけでこんなに隙が何処にもないなんて凄いよ‼本当に木刀を持つのも初めてなのかい?」


その言葉に

『前世で剣道をやってました!』なんて言えないからね~。と思いながらも

「えぇ、初めてです。先程見たお兄様の構えを真似しただけですわ。」

と話を終わらせた。

「次は素振りをしようね!」

とお兄様は上機嫌で手取り足取り教えてくれた。


1時間がすぎ私を迎えにマヤが訓練所にやって来た。

「お嬢様!ヴライアン様訓練中失礼致します。」

お兄様の目が鋭くなった

「あぁ。構わない。ミーシェに用か?」

「はい。本日の午後から剣の講師『アリシア・オリヴィエ』様が30分早く来られるそうです。」

「分かったわマヤ。直ぐに部屋に戻り汗を流します。マヤはお風呂の準備をお願いしますね。」

「はい!では、お先に失礼致します。ヴライアン様お邪魔してしまい申し訳ございませんでした。」

「それは構わない。ミーシェへの伝言ご苦労だった。しかし服装は乱れないように気を付けなさい。」

「 は はい!以後気を付けます。では、失礼致します。」


そう言ってマヤは、来た道を戻っていった

ついでにお兄様とマヤが話している間

『こんなに性格が変わるんだ~まるで別人のようね。』なんて考えていた。


「お兄様、ありがとうございました。それでは部屋に戻りますね。」

先程までの鋭さがなくなり

「いつでもおいで。剣ぐらいは教えてあげれるからね。さぁ、お戻りミーシェ。」

と柔らかい口調で言われた。

「えぇ。では失礼します。」

そう言って部屋に戻り汗を流した。別の服に着替え30分後に『アリシア・オリヴィエ』が来た。お互いに自己紹介をしてから雑学から始まった。剣の種類や有利な空間等を教わった。

アリシア・オリヴィエ 氏曰く

『主に12種類の短剣について教わった

ジャマダハル(カタール) ・ソードブレイカー・ダガー・マンゴーシュ・スティレット・ククリ・トレンチナイフ・クリス (短剣)ジャンビーヤ・カッツバルゲル・キルパン・ムーラー


その次に長剣19種類


エストック・グラディウス・クレイモア・グレートソード・ショートソード・ショーテル・スクラマサクス・ツーハンデッドソード・バスタードソード・ファルシオンフラン・ベルジェ・ブロードソード・ボアスピアソード・レイピア・エペ・

エスパダ=ロペラ・ロングソード・カンダ・パタ』


違いを説明されたが途中で分からなくなった。それに気づいたアリシア・オリヴィエ 氏は

「ただ種類がたくさんあると言うことだけは覚えておいて。」

と仰られた。

それに頷きアリシア・オリヴィエ 氏は話を続けた。

「室内での戦闘や身を護るなら短剣みたいにあまり振り回さない剣が有利。室外なら長剣のように振り回す大太刀等が有利です。時と場合に合わせて使うのが一番いいでしょう。」

「質問があります。」

「何ですか?ミーシェルミツキ嬢」

「隠し武器は、いくつまで持ち歩くべきですか?」

「そうですね……。魔法が得意な人は2・3個ぐらいですかね。苦手な人は5・6は隠し持ってた方がいいと思います。」

「分かりました。」


アリシア・オリヴィエ 氏が時計を確認し

「今日は、ここまでです。」

「ありがとうございました。」

「明後日の午後にまた来ます。」

「はい。」


マヤにアリシア・オリヴィエ 氏を送り届けるように伝えた。

入学式まで1週間!

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