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血筋

「あの温室に有るもう1つの扉は、この国の血を引くものにしか見えないんだよ。」


アクア様の爆弾は発言に紅茶を吹き出すのをどうにか堪え


「しかしながら、アクア様。モントヴェルト家に エマール帝国から降嫁された方はおりませんでしたわ。」


そうではない。という風に彼が首を振った


モントヴェルト家に降嫁されたのではなく・・・まさか!?


「アルヒアン王国にですの?」


「そうだ。エマール帝国から21姫がアルヒアン王国と国交を結ぶために送られている。」


・・・21姫?その話どこかで聞いた覚えがあるような?


「21姫 名は 《エフティーエ》賢姫で、民からの信頼も厚く他国からも嫁にと打診が来ていたらしい。」


あ~あ そうだった!21姫って エフティーエ様の事だったんだ。だから聞き覚えがあったんだ。


「エフティーエ様はアルヒアン王国の歴史で132人目の王妃様で、歴代3人目の賢妃と存じておりますわ。」


「そして彼らが亡くなられたとき、アルヒアン王国は荒れた。そして王座を血塗られた玉座といつしか呼ぶようになった。」


「えぇ。賢妃様は、3人の王子と2の姫に恵まれ 第1王子は、第2姫により毒殺。そこから、王座をめぐった争いが起きたと。 私はそう教わりましたが、それが今回のことに関してどう関係があるのでしょうか?」


アクア様は、紅茶とお茶請けで一息ついてから


「モントヴェルト家はその時に第1姫の降嫁先になっていたはず。」


・・なるほどね。そう言う風に繋がるのね。


「えぇ。仰有る通り、第1姫はモントヴェルト家に降嫁されお子を成されましたわ。私がその方の・・いえ、先祖の血を色濃く継いでいたためあの扉が見えたのですね。」


「そうだ。そして、この事は誰にも言ってはいけない。君が帰れなくなってしまう。」


「気を付けますわ。」


どちらの国にいても、大変なことになるんだから下手に目をつけられないようにしないとね。


「アクア様。そろそろ晩餐会の準備が始まりますので、ミーシェ嬢を客室までお送りさせていただいても構いませんか?」


「・・・分かった。送ったら直ぐに戻ってくるようにな。」


「畏まりました。」


アスクルは、恭しく礼をしてからミーシェに手を差し出し


「お送りいたしますので、ミーシェ嬢お手を。」


「えぇ。お願いしますわ。アクア様、失礼致しましたわ。」


晩餐会なんてマヤからもアミールにも言われていないよね?急遽予定が変更になったのかな?


差し出された手を取りエスコートされながら部屋を出た。その時に呟かれた


「俺はずっと居て欲しいけどな。」


と言う言葉に気づいていなかった。

そして、その言葉を聞いて驚愕の表情をアスクルがしていたことにも気づいていなかった。



終始無言でアスクルに送られ部屋に入るとマヤが抱きついてきた。


その目を見ると赤く腫れていた


まさか、リリーになにかあったの!?


「マヤ、落ち着きなさい。何があったのか、ゆっくりでいいから教えてくれるかしら?」


「・・・はい。 お嬢様。」


アスクル様が入ろうとするのを牽制しお帰りいただいた。そして、マヤをソファに座らせミーシェ直々にハーブティーを渡した。


「・・リリーが、一度目を、覚ました、のですが・・・」


リリーが一度目を覚ましたけどそのあとに何かがあったのね。これ以上は辛いだろうから寝て貰うのが一番かな。


マヤを睡眠魔法で眠らせ、ミーシェが使っているベッドに運び寝かせてもとの部屋に戻った。


「クミトかクラ はいるかしら?」


「ここにおりますぞ。」


屋根から見た目は30歳ぐらいに見える男性がミーシェの前で膝をついた


「クラ、リリーに何があったのかしら?」


「何者かに操られていたようじゃな。目覚めた瞬間、『私を殺して!』と叫び落ち着いたかと思ったが短刀を持ち暴れだしよったわい。それを兵士として、見守っていたクミトが押さえつけたが禁術を発動しかけた為マヤと言う侍女を守ることを優先した。対応が甘かったんじゃな、予想外の殺傷能力で 奴は 死にかけとるよ。」


あのクミトを生死の境まで追い込むとはね。見つけ出さなくては、アミールやアクア様まで危害が及ぶ。


「それで、クミトはどうしているのかしら?」


「無理矢理寝かせておるぞ。あれだけ血を流したと言うのに、リリーとやらを追いかけようとするのじゃからな。」


「回復魔法は?」


「ワシの魔力では、そこまで回復せんよ。」


クラの魔力でも、治りきらなかったの!?


「クミトの本へ案内してくれるわよね」


「分かっとる。ワシも弟子は可愛いもんでの。」




クラの移動魔法で、ついた先はぼろ屋だった。そして、そのぼろ屋の一番奥の部屋にクミトは寝ていた。


これは酷い傷ね。前世の知識を活用してもどこまで治せるやら。


ミーシェは、手当たり次第魔法を掛けていくとその一つが完全に効いたのか顔色が良くなり呼吸も安定していた。


これで安心ね。念のために、結界壁を張っておけばより安心ね。


「クラ、悪いけどリリーの後を追い黒幕を見つけ出して。」


「畏まりました。」


彼は恭しく礼を取ると闇に姿を消した。


ミーシェは、移動魔法で部屋に戻り晩餐の準備に取りかかろうとすると行きなり訪れたアミール殿下の言葉によりその心配がなくなった。


「アクアから伝言だ。晩餐は次回に だってよ。」


隣国の王子を伝言に使うか?普通。

と思いながらも彼の怒りを発散させるはめになった。


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