出発
爆弾発言から2日が過ぎミーシェとアミール殿下は、ついにエマール帝国の視察に行く日になった。ミーシェは、専属侍女の マヤ と リリー 従者 兼 護衛 の チャーリー を連れて行くことになった。
何故こうなったかと言うと……遡ること爆弾発言された日の夜の事
マヤとリリーは何処から聞いてきたのか、就寝の準備をしながら
「ミーシェお嬢様。」
「何に?」
「2日後。隣国へ視察に王太子殿下と行かれると小耳に挟んだのですが。」
「……そう言えば、そんな話をしていたかも。」
「お嬢様。私とリリーもお供しても良いですよね。」
クローゼットから出てきたリリーが
「お嬢様。まさか 私達を置いていこうと考えていたのですか?」
「エマール帝国は、とても危ない所なのよ。それに、チャーリーを連れていくから大丈夫よ。」
「ご入浴の時は、どうするおつもりですか?婚約者であられるアミール王太子殿下と、ご入浴されるのですか!?」
「リリー。お下品ですよ。」
「申し訳ございません。」
「あちらの侍女をつけてくださるらしいから。」
「そんな方を信用してはいけません。ミーシェお嬢様。いつ 何どき 襲われるか分からないのですから。」
「そうです!私達なら直ぐ様対応出来ます。」
「…………。はぁ~。私は、貴女達を危険な目に会わせたくないのよ。」
「私達も同じ思いです。ミーシェお嬢様にもし、万が一の事があれば と思うと。」
「………………。分かった。マヤもリリーも準備をしておいて。」
「ありがとうございます。お嬢様!」
「ミーシェお嬢様。ご安心を、支度は終っています。」
「元から付いていくつもりだったのね。マヤそしてリリー。」
「なんの事でしょうか?」
「まぁいいわ。出発時はまたチャーリーから聞いてね。」
「「はい。ミーシェお嬢様」」
と言うことがあった。
ミーシェは、アミール殿下と同じ馬車に乗る事になった。
先頭に騎兵 その後ろに魔術師が2人乗った馬車。
その後ろにアミール殿下とミーシェが乗った馬車。
その後ろにマヤとリリー そして女性の魔術師3名が乗った馬車
それらを守るように騎士団が、ミーシェが乗っている馬車の隣には、馬に乗ったチャーリーがついている。
勿論、幼い頃から相変わらず クミト と クラ が隠れてついて来ている事は始めから分かっていた。
「おい。ミーシェルミツキ。」
「何でしょうかアミール殿下。」
「いや。まさかお前があの少女だと思わなかった。」
「私は、森を出たときにお父様からお教え頂きましたわ。」
「なら、親父が言ってたことは本当なのか?」
「? なんの事でしょうか」
「お前が、あの時を切っ掛けに無詠唱魔法や剣を扱うようになったのは………俺のせいか?」
「いいえ、違いますわ。習得し始めたのは学園に入る前で、あの事は関係していませんわ。」
「そうか。では、隠密活動をやり始めたのはあの後直ぐだな。それは、何の為にだ?」
「………。それは、私の口からではお答え出来ません。ただ、言えることは私達は 影として貴方様をお守りし続けています。それだけしか言えません。」
「………………。そうか。お前は、何を探っている?」
はぁ~物語ならこんなに鋭くなかったのにな
「探るとは?」
彼は嘘を許さないように
「彼らを使い何を、探っているのか と聞いたんだ。」
「私は、何も探っておりませんわ」
「そんなわけないだろう!お前は、国家転覆を計っているのか!?」
どうして、私の言葉を信じてくれないのかな?
「私達は、その様なことは致しません。我らが望むことはただ1つ。 国家が平和で有ることのみ。」
「ならば!?………答えてくれミーシェルミツキ。……」頼むから。俺を裏切らないでくれ。」
「アミール殿下。私達を信じてくださいませ。今は、お教え出来ませんが 証拠さえ掴めれば お教え出来ますわ。それまで、お待ちください。」
沈んだ空気の中何事もなくエマール帝国の国境に足を踏み入れた。




