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実家

それから程なくしてリリーが起こしに来たので軽く服装を整えてから、ダイニングルームへリリーと外で待機していたチャーリーを連れて向かった。


中に入るとすでにお父様もお母様も座っていた。私が席に座ると食事が運ばれてきた。


お父様が上座 その横にお母様 お父様の前がお兄様の席だけど………いないみたいね?珍しいこともあるんだ!そしてお母様の前に私の席がある。

「遅れてごめんなさいそしてお待たせいたしました。」

お父様は公爵家の主としての堅苦しい服装からラフな格好をしていた。

「かまわないよミーシェ。私達を助けるために魔力を大量に使ったんだから、疲れていて当たり前だよ。本当にありがとう、私達の可愛い愛娘。」

「らあ?あなた、ミーシェは可愛いだけではありませんわ。優しくて気配りができてそれでいてとても鋭く聡明叡知な娘よ。ねぇ、ミーシェ。」

笑みがひきつらないようにしながら

「お父様もお母様も、私はそんなに出来た娘ではありませんわ。」

お母様とお父様は微笑んだまま

「ふふふ、謙遜しなくてもねぇ?あなた。」

「そうだな。ミーシェは誰よりも頑張り屋で一度転けても立ち上がったらその倍の事を身につける流石私達の愛娘だよ。」


お父様の合図で食事が始まり、豪華な料理を食べ終わりお茶を飲んでいたら先っきの話の続きをお母様が言いそうになったので私は話を変えるため

「ありがとうお父様、お母様。ところでお兄様?」

「そう言えばそうね?あなたと同行したと思うのだけど?あなた、知らないかしら?」

「……確か、三グループに別れて探索して私は東の集落へヴライアンは……西に向かったはずだ。そして私は東の集落で魔物に囲まれていたところをミーシェが危機一髪で助けてくれた。」

お父様が私の方を向き

「その後ヴライアンが居たかどうかは覚えてない。」


その言葉でふと 思い出した。

そして頭を抱えそうになるのを堪えながら。

そう言えばあまりにも抱きついたりして来て鬱陶しいから水晶クリスタルに閉じ込めたままだった!!水晶どこに入れたっけ?とっさに入れたから鞄の中か羽織物の隠しポケット(自分で縫った)の中かそれともこの運動用のポケットの中かな?


試しにポケットの位置に手を当てると

うそ!入ってた絶対この形お兄様を閉じ込めた水晶だよ!

「どうしたの?そんなに青い顔して。まさか熱でも出ているの!?」

と言うなり腰を上げそうになる二人を止め

「大丈夫です。少し疲れが出てきただけてすわ。」

「そう?無理はしないでね。」

「そうだよ。体調が悪くなったら直ぐに言うんだよ!」

と言ってお父様は、チャーリーとリリーそしてマヤを呼び

「娘を部屋へ。」

その一言で察したらしいマヤが

「はい。畏まりました。」

「さぁ、ミーシェお嬢様。お部屋に戻ったらまずはご入浴しましょう。」

と言って連れていかれそうになったので、出る前に

「お父様・お母様。お先に失礼します。」

笑顔でお父様とお母様は

「おやすみ可愛い愛娘。」「良い夢を。」

と言われたので3人を連れて部屋に戻るなり、チャーリーは外で待機。マヤとリリーに連れられ浴室の前まで来た。


ヤバイ!このままだったらお兄様に裸を見られる!どうしたら……そうだ!一瞬視線をそらせたら何処かに隠して後で魔法を解けば良いんだ!


何て考えているうちに二人は私の服に手をかけた。

「リリー・マヤ。少し待って!寝室に置いて置きたい物があるから先にそっちを。」

「それは後で私が運んでおきますから。」

「お願い。これは湿気に弱いから今すぐ置きに行かないと!」


この際言葉が令嬢ぽく無いのは気にしないでおこう。


「はぁ~分かりました。私が置いてきますので渡してください。その間リリー頼んだわ。」

「はい。マヤさん」


ポケットから水晶クリスタルを取り出しマヤに渡した。

「寝室の引き出しに入れといてねマヤ。」

「畏まりました。」

マヤが去ったあとリリー似よって服を脱がされ薔薇の香りのするお風呂に浸かりそのあとマヤとリリーに手入れがなっていないと説教されながらお風呂で綺麗に洗われ浴室から出たときには疲れはてていた。


髪の毛を乾かしてもらいながらカモミールティーをリリーから受け取りやっとホッコリ一息ついた。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

「ミーシェお嬢様、あの水晶クリスタルはどうされたのですか?」


とミーシェお嬢様に問いかけたが返事が返ってこないのでソファの前に行くと、気持ちよさげに寝ていた。


ふふふ。よっぽどお疲れだったのね。お嬢様が5ヶ月も一人で暮らしていたのだもの安心しておられるのね。


リリーに小声で伝えると外で待機していたチャーリーさんが部屋に入ってきたので

「ミーシェお嬢様お眠りになられたのです。寝室へお運び願います。」


運ばれていくお嬢様の後ろにつき一通り役目を終えるとリリーを連れて各自に与えられた部屋に戻りお嬢様が私が居ない間どの様に過ごされていたのかをリリーから聞き出した。

自分の事みたいに嬉しそうに話すリリーに少し羨ましいと思いながら、今の私に出来ることを探した。

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