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家出

「これ以上彼等を叱るのは止めてくれるよねお兄様?あれはわたくしが彼等4大神に無理を承知で行ったものよ。云わば彼らの弱味に漬け込み脅したのと同然よ。それでもお兄様は、彼らをまだ叱ったりするとおっしゃるのならわたくしはお兄様が改めるまで雲隠れ致しますわ。」


と言って私は移動魔法を唱えお兄様が触れる前に、唱え終わりイメージした場所の風景が広がっていた。


ふぅ~さてと これからが大変なんだよね。まぁ 上手く家を出る口実ができて良かったけど……お兄様には少し悪かったと思うよ?だけどあのままじゃ いつまで経っても悪役令嬢の道に入っちゃうからしょうがないよね。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

それからと言うもの お兄様に学園で会ってもスルーして、触れてこようとしたら移動魔法で逃げた。4大神も私とコンタクトを取ろうとしたが完全拒否で、こちらの世界に来ても完璧スルー。前世で言う『見ざる・言わざる・聞かざる』状態で放課後になれば即座に移動魔法で私の新居へ帰った。


私は珍しく学園長先生に呼ばれて、学園長室に来ていた。まぁ大体予想は着いてるけどね。


その予想は的中した。


「モントヴェルト譲、ご両親からご連絡がありました。貴女がご自宅に帰られていないので娘は、元気にしているのか?学校生活は大丈夫か?など と言うご連絡です。モントヴェルト譲は、寮住まいを選択されていませんでしたよね。では、今ご自宅に住んでおられないならどこに住んでいるのですか?」

「家の問題で、学園側にご迷惑をお掛けして申し訳ございません。」

「いいえ、気にしなくて良いのですよ。貴女には貴女なりの考えがあるのでしょうしね。ただ今どこに住んでいるのかだけで良いのです。それだけをご家族にお教えしてはどうですか?後は、定期的に顔を見せるだけでもご両親はご安心なさると思いますよ。」

「そうですね。落ち着いたら一度手紙を書きますわ。」


と頑なに住まいを明かさず学園長室から出た。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

ミーシェが雲隠れを宣言しどこかへ行った後の事。


「ああーーーー!!ミーシェ!?ミーシェ!!僕が悪かったよ!!もう彼らを叱らないから戻ってきてくれ!!ミーシェ~~~」

とミーシェが座っていたところに泣きついているヴライアンをドン引きで見ている4大神。泣き叫ぶ声でミーシェの侍女である マヤ と護衛 兼 従者のチャーリーが駆けつけてきた。4大神は姿を隠すか迷った末そのままでいることにした。


「ミーシェお嬢様、マヤとチャーリーです。…………お嬢様?入りますよ。」


と言って入ってきた二人が見たものは……

ソファーで泣き崩れ謝り続けている男性と何故かカーペットで正座をしているこの世の者とは思えないほど魔力量が多い美男子4人。そしてどこにも見当たらないミーシェお嬢様。

「この部屋からつい先程出たばかりだな。」

このチャーリーの呟きはヴライアンの泣き声により誰も聞いていなかった。

マヤは、ヴライアンを落ち着かせチャーリーは当主のチェスターとその妻 アグネーゼ に知らせに向かった。


チャーリーがミーシェ達の両親に知らせに行ってから5分後。


廊下から凄まじい足音が聴こえ部屋の中にいた4神と2人がもしもの時の厳戒態勢をとり扉が開くのを待った。


「ヴライアン!ミーシェはどこへ行った!」

と言う声とドン!と言う扉が蹴飛ばされる音と ともに両親とチャーリーが入ってきた。4神と2人は警戒心を解き涙が止まったヴライアンは、ソファーに座り込んだ。それから事情を話しこれからどうするか話し合った。


結論は、4大神の力を使ってミーシェと連絡を取りばしょを特定する事になった。


それから何度も4大神は、ミーシェと連絡を取り合ったが聴こえているはずなのに相手から反応が返ってこない。または 返事が返ってきたと思ったら、どこで知ったのか強制的にこちらとの会話を終らす言葉を言ってきた。


そして第2の作戦が決行された。

学園でヴライアンがミーシェに謝り機嫌を直させる。と 学園に電話を入れミーシェの良心に訴えかける。

決行されたその日。

ヴライアンは、必死になってミーシェを見つけるが全くこちらを見ようとはしなかった。まるでそこには誰も居ないかのように無視され、手を掴もうとすると移動魔法でどこかへ行く。結局2週間やっても同じことの繰り返しだった。

もう1つの作戦は、特に進歩がなかった。


そして最終手段で国王様に軍を派遣してもらい見つけ出そう!と言う手段を取ったが…………結果だけ言うと、まるでこちらの手を読んだかのように軍を動かしてる3週間は移動魔法で登下校し 魔力痕を追っても学園内の魔法練習場に着いただけだった。この作戦も失敗に終わった。


そしてミーシェが見つからないまま5ヶ月が過ぎようとしたとき街に異変が起こり始めた。

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