入学式♪
それから全員の自己紹介が終わったので、トレヴァー先生の後ろに成績順2列に並び入学式が行われる第1ホールへ向かった。
ついでに第1ホールに行くには移転魔法を使わないと相当遠い場所にあって、各コースの屋上に転移魔方陣が描かれている。そこを使うにも担任の許可がないと使えなくなっているらしい。まぁ、AコースとCコースは授業で習うから出入り自由になるけどね。そうそう、移動魔法(白魔法)と転移魔方の違いは主に陣を使うか使わないかで大勢の人を動かすのなら移転魔法を使った方が魔力消費が少ないらしい。
この説明はさっき『マックス・ヴィオレット』さん私に魔法を当ててしまった人ね。が先生に聞いていたのを思い出しただけだからね!
……… って私誰に言い訳しているんだろう?
なんやかんやで無事 第1ホールに到着した。そして入学式が始まった瞬間惚けてしまった。
これはどう言うことかな?なんでこうなってるの!
普通、前世の様に「1年〇組の入場です。拍手でお迎えください。」って言って音楽が流れるんだと思ってたのにな~。
遡ること5分前……
屋上でのこと
「言いそびれたが、式ではお前らの実力が試される引き締めろよ!」
といきなりトレヴァー先生が意味不明な言葉を言った。そして全員クエッションマークを浮かべていた。一人を除いてね。
そのまま先生は続けて
「他のコースに負けるなよ!俺も使える力を使って派手な演出をしてやるからな!それより目立ってみろ!」
なんて言い出した。
そして生徒の中で唯一トレヴァー先生が言っている話が分かっている?『アミール・ケーニッヒ・アルヒアンピール』第1王子が
「俺が先頭なんだからド派手に俺の力をお前らにも魅せてやるよ。」
と自慢げに言ってたけど、正直なんの話をしているか分かってなかった。
そして5分後
私の一般的な考えが壊された。
トレヴァー先生の壮大な炎魔法と神秘的な精霊魔法に保護者は感心した。7分時間をあけてアミール王子の番。このホールにいる皆が、アミール王子の演出に度肝を抜かれた。先生と同じ炎魔法だけど王子の場合は炎のトラを形作りそれに乗り宙を走った。
その後に続く私は、対抗心を燃やしながら冷静にアミール王子やトレヴァー先生が残していった炎を氷り魔法で凍らせた。まるで水仙が空に浮かんでいるかの様に見える。それを短剣で壊し上からの光の反射で宝石が降ってきている様に見える。そして光の反射を使い、水魔法で虹を作り出した。私はその虹の橋を渡るように歩きアミール王子の隣の席へ向かった。
続々とみな自分の得意魔法を使い実力を示していった。
余談で まぁよくあるパタンで違う場所へ魔法が飛んでいき被害が出そうになったけど、それをアミール王子とトレヴァー先生が防いだりそれを別の演出に見せかけたりしていた。私は、一応2人が追い付いていなかったら起動修正をかけどうにか無事に?C・1―1組全員が席についた。
C・1―2は、担任の先生が全員分の演出をしていた。氷り魔法や炎魔法で花を作ったり、虹を作ったりしていた。ヒロインは、水玉のフリルつきのドレスを着ていた。
ここは、ストーリ通りなんだけど……私が違う行動しているから内容が変わってしまったかな?だけど気は抜けないね。いつどこで修正が入るか分からないから。
そうこう考えているうちに入学式はいつのまにか終わりホールから退場した。
今日は、授業がないためこれで解散となる。
その前にトレヴァー先生が
「これをお前らに渡す。」
と言って、ヴランさんが言っていた金色の手紙とブローチを20個ほど私たちの手元に移動させた。
「今日から3週間の間で、学園のことを教えてくれる人を見つけろ。気に入った人が居ればその人に、金色の手紙とそのブローチを渡せばいい。相手がオッケーしたら相手のブローチと交換する。以上だ 解散!」
だいたいこのあとすると言えば、各自部活を見に行くか自分が快適に学園を過ごせるように先輩(後ろ楯)を探す または 帰宅する の3択。
私は後ろ楯探しをすることにした。勿論ヴランを見つけ出すためにね。
しばらくうろうろしていたら、後ろから誰かから声をかけられた。
「こんなところに一人で彷徨いてどうかしたか?」
と低い声で一人の男性に問われた。
私は、そっと後ろを向きその男性を見上げた。
「あの。」
「なんだ?」
「おに……」
お兄様って呼んだらいけないよね。
「おに?」
男性は眉を寄せた
「ヴライアンさんは、何処に居られますか?」
「…うん?ああ、ヴライアンは学園長に呼ばれて学園に戻ったぞ。それよりお前、新入生か?」
「はいそうですわ。本日入学して参りました『ミーシェルミツキ・モントヴェルト』と申します 以後お見知りおきを」
と令嬢らしく挨拶をしてから ふと 自分の行動が間違っていることに気がついた。
この学園は爵位なんて関係ないって聞いたのに!いつもの癖が!!!
「不愉快にさせてしまってごめんなさい!つい、いつもの癖で……」
と謝ると笑い声が聞こえた。
「…くっ~~わ 悪い。お前面白いな!この学園の校訓を知ってても他の令嬢なら権力を振り回すのによ、お前はそれをアハハっ悪い~~気に入った。俺とブローチ交換しようぜ!」
なんなのこのひと?
私は呆気にとられた状態で
「あの、お名前をお伺いしてもよろしいですか?」
「ああ、そう言えば名乗ってなかったな。改めて、俺の名は『リュディーガ・ピヴォワンヌ』だ親しい奴には リュディーと呼ばれてる。コースはAでクラスは3―1だ。校外学習の場所は、国家魔法・魔術研究所だ。」
うそ!国家魔法・魔術研究所 っていったら相当な魔力量と技術・学問 がなければ受からない難関就職先の一つに入ってるところだよ!別名『ダウラ・ヘセル・イドゥマリ』しかも最先端の魔法・魔術を作り出しているところだよ!
興奮を顔に出さないよう冷静に返事した
「そうですか。リュディーガさん、これからよろしくお願いします。」
と言って自分のブローチと金色の手紙を差し出した。
「おう!よろしくなミツキ。」
と言って交換にリュディーガさんは、私にブローチを着けてくれた。




