ブローチ
私はブランさんを校舎内に移動させると、ろくでなしの『ミカエル(チャラ神)』が時間を止めた?ぽいので呼び出すことにした。
「チャラ神~」
空から再びチャラ神の声が聞こえた瞬間
私の目の前に姿を表した。
『はいは~い!さっそく呼んでくれたね~。ボクに何をして欲しいのかな?あっ!分かった!世界征服だね!ボクに「そんなこと頼むか!?面倒事になるに決まってるでしょう!」』
チャラ神の言葉を遮り突っ込みを入れてしまった。調子に乗ったチャラ神が
『え~~面白そうなのにな~。それじゃ帰るよ。』
「そう言う問題じゃない!さっさと帰れ!じゃなくて帰るな!帰るなら時を戻してから帰て!」
『じゃあ帰るよ』
「時を戻してからって言ったでしょ!」
『だって……さっさと帰れって言ったじゃんか~~。』
といじけだした
「あ~もう!男の癖にいじけない。」
『ボク…男だけど心はピュアなんだからね。』
「はぁ~分かった!私が悪かった。さっさと帰れ って言ってごめんね。」
『……うん。じゃあ、仲直りにキスしてくれる?』
このバカ神(チャラ神)ふざけてるのかな?そろそろどついてもいいかな?私、そろそろぶちギレそうなんだけどな~ウフフフ。
「………」
私の沈黙をどうとったのか……
『恥ずかしいのかな~?以外に初めてなのかな?それじゃボクからキスしてあげるよ!』
と言って顔を近づけてきた。唇に触れるか触れないかのところで、私の堪忍袋の緒が切れた。
「ふざけるな!この馬鹿・変態チャラ神が!!一生あの世に居ろ!」
と言いながらチャラ神の顔面に右ストレートを喰らわせた。直撃したチャラ神から
『ブファ』
と言う音と共にノックダウンした。
私の横に突っ立ったまま時が止まっていたブランさんが動き出した。
ブランさんは辺りを見渡したあと私に問い掛けてきた。
「えっとミツキ嬢?」
困惑気味のブランさんに笑顔を浮かべながら
「ブランさん、『嬢 』なんてつけなくて良いですよ。だっておっしゃったじゃあないですか。《学園にいるときは爵位を気にしなくてもいい》って。」
「そうだったな。さっきはありがとな俺を庇ってくれて。今までヴライアン以外であんなことを言ってくれたヤツはお前が初めてだ他のヤツは見て見ん振りをする。出来るだけあの狸に目をつけられたくないからな。」
「いいえ。私は思ったことを言っただけですから。それに、あの言いぐさと爵位で態度を代える人を見るとイライラしますからね。それに私の大切な先輩を傷つける人を見逃すことはしたくはありませんからね。」
次似たようなことがあったら勝負を申し込んで、今までの事をリンクしてやるんだから‼
そんなことを考えてるとはつゆにも思っていないブランさんは
「ミツキ!俺の下につかないか!」
「……へっ?」
いきなりの事ですっとんきょうな声が出た。
ブランさんは興奮しながらしかし分かりやすく冷静に(矛盾してる気が…)
「この学園は、新入生は世話や学園の規則などを教えてくれる人を選ぶのがルールとされている。その教えを入学してから1週間で決め、その人に金色の手紙と自分の家紋とコースを表すブローチを渡す。相手が許可すれば、その人の家紋とコースが描かれたブローチを渡してもらえる。
男性はプラチナで鷹をモチーフにしたブローチで目は自分のコースの色。鷹の胸の辺りに家紋が入っている。
女性の場合は、シルバーでチョウをモチーフにされている。チョウの目は、男性と同じでコースを表し羽に家紋が描かれたブローチとなっている。」
「そうなんですね。」
「それで、新入生に貰ったブローチが多い人はそれなりに待遇してもらえる。新入生は、自分のもの以外に3このブローチを渡される。ブローチは基本誰に渡してもいい事になってるが3・4・5年は、校外学習で自分の仕事場所を体験しに行く授業がある。それに、ブローチを交換した新入生(後輩)も同行し自分の進路探しとして仕事場を体験することができる。」
「そんな事も出来るのですね!それじゃ、ブランさんは何処の職業へ?」
「俺は、王族御抱えの魔術師だな」
魔術騎士になるには魔術師の見学も必要かな?
「……王族御抱えのですか!それならたくさんの方からブローチを毎年貰っているのですか?」
ブランさんは頭をかきながら苦虫を噛んだような顔で
「…それがな、あの狸に目をつけられてるから誰一人くれないんだよな。それに俺は、貴族って言っても142年前に成り上がったばかりの男爵だからな。」
「そんなこと関係無いですよ!成り上がりって言っても100年も過ぎているので充分歴史があると思いますよ。それに……すでに教えてもらっているので、入学式が終わったら私のブローチを貰ってくれますか?」
「…本当にくれるのか!」
「はい。」
それからブランさんは私を教室に送ると、準備があるからと言って何処かに行った。ついでにチャーリも連れて。
ほどなくして、担任の先生が教室に入ってきた。
「えぇ、これから2年間お前らの担任をすることになった『トレヴァー・ダンデライアン』だ。得意魔法は、精霊魔法と炎魔法だな。あと剣が人並みには出来るな、よろしくな。」
一斉に
「「「よろしくお願いします。」」」
「式までに時間があるからお前らの名前を教えろ。」
「はい。俺の名は、『アミール・ケーニッヒ・アルヒアンピール』炎魔法・召喚術が得意だ。剣の方は教えられていたからこの学園にいる誰よりも強いと自称している。」
……………はぁ!『アミール・ケーニッヒ・アルヒアンピール』ってこの国の第1王子じゃない!何で同じクラスに居るのよ!ゲームでは、1クラスではなく2クラスにヒロインの子爵令嬢と王子が居るはずなのに!どうして王子と同じでクラスになってるのよ!
「次。」
筋肉質のトレヴァー先生の声で現実に戻された。
ついでに言うと、この席順は奥の方から点数が良かった人で一番悪かった人が廊下側の一番最後の席になっている。それなのに何故か私が2番目の席に座っている。王子の真後ろと言う嫌な席に!
「はい。私は『ミーシェルミツキ・モントヴェルト』と申します。得意魔法は、水魔法・氷り魔法 が得意です。みなさんよろしくお願いします。」
ついさっき気づいたんだけど…横の席に座ってる人見覚えがあるな~と思ってたんだけど…自己紹介を聞いてはっきりした。
『マックス・ヴィオレット』さんだった詰んでる!嫌な予感しかしないわ~
なんて思ってたけど、まぁどうにかなるでしょう!
それよりなにか忘れている気がするけど………。
まぁそんなに重要じゃなかったと思うしね。




