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どうやら義弟がきたようですが、処刑フラグ恐ろしすぎます


マリア・シャルティアス9歳は家出と言う名の旅に出ていた。




前世の記憶を取り戻してから2年が経った。

この2年間、婚約者の第2王子に会うこともなく(会いそうになったら、風邪をひいていることにしたのだが、これが結構使えた。しめしめ、このまま病弱な令嬢だということで破棄になってしまえばよいのだ。)

とりあえず、マリアは魔法と格闘技と教養を深める日々を過ごしていた。


そこでわかったのだが、どうやらマリア・シャルティアスという悪役令嬢、やればそこそこなんでもできるらしい。飛び抜けて優秀なわけでもないが、だめだめにはならない、まあまあ、そこそこって感じの悪役令嬢である。



それがマリアの本当の姿なのかどうかは、わからないのであるが。





そんなやればできる子マリアは現在、家出をし、ダンジョンでモンスターと戦っていた。



「うわぁあああああ!!どうしよう!!まじか、まじでか、まじなのか。まさかの弟くるパターンだったとは。」


と叫びながら、スライムを倒す。

びちゃびちゃしてて、何度見ても変わった生き物である。




これ、あかんフラグじゃね?

いや、割とガチで。


よくあるあれだよな。




義理の弟がやってくる。


母、父の不貞だと勘違いする。


弟、いじめられる。


私もいじめる。


弟、ヒロインと出会う。


私、邪魔する。


処刑エンド。



「うわぁあああああああああ!!やだよぉおおおおおおお!!死にたくないよぉおおおおおおおおおお!!!!」


と叫びながら目の前のゴブリンをぶった切る。




6時間前のことだ。


就寝前に水を飲みすぎた私は、尿意を催し、トイレに行くことにした。


廊下をひっそりと歩いていくと、聞こえてくる話し声。

「新しく息子として、この子を育てることになった。」

父さんの声である。

少しだけ開いている扉から中の様子を伺うと、父さんの前にいる見知らぬ男の子。


「そうですか。出ていってくださりますか。私はこれから寝ますので。」


と、失望が瞳の中に浮かんでいる母さん。



こちらに向かって歩いてくる父さんと男の子。




出来心だったんです。

思わず、気がついたら足が動いていて。

いつのまにか家を飛び出していたんです。


えっ?どこからでたかって?


それは、秘密の隠し通路ですよ。

1人かくれんぼしている時に見つけたもんで、それがなんと、ダンジョンに繋がってたんです。


まあ、そこに装備一式揃えて置いてあったんで、今に至るわけなんですが、




「かなり、死亡フラグなうぅううううう!!」

と叫びながら、目の前のコボルトをぶった切ると、


「助太刀しましょうか?」


後ろから声が。


「えっ?」


振り向くと、そこにいるのは、黒髪の男の子と茶色い髪の男の子。


「あれ、大丈夫みたいだね。危険そうな叫び声が聞こえたから駆けつけたんだけど。」



あら、これフラグじゃね?

危険度高杉さんなやつじゃね?



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