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どうやら悪役令嬢に転生したようだ。



わかんねぇんだよ、くそぉおおおおおおおおおおお!



前世の記憶を取り戻した。

自分のフルネームを見たときに。



マリア・シャルティアス、その名は悪役令嬢の名前である。さらに身分は公爵令嬢、婚約者は第二王子。ついでに鏡を見ると、毒でも隠し持ってそうな美人なのだ。


悪役令嬢なのは間違いない。


前世の記憶的に。


だがしかし、どの悪役令嬢なのかがわからない。




ちっくしょおぉおおおおおお!!


なんで前世の私はあんなにたくさん中世西欧系ファンタジー世界の乙女ゲームをしまくったり、そういう系統の小説やらを読みまくったんだ!?


いろんな悪役令嬢が出てきて、自分がどの悪役令嬢だったかわかんねぇよ。まじで。



マリア・シャルティアスは今後、婚約破棄されることになるんだろう。(前世で読んだり、クリアしたものは、ほとんどが悪役令嬢ぷぎゃあストーリーだったのだ。)




それでそのあとは?


平民になるのか?

死んじまうのか?

一家もろとも没落か?





わからん。




主人公がメインキャラやら攻略者やらとくっついて、それを邪魔したり、主人公に危害を与えた悪役令嬢にはそれ相応の罰が与えられる。



ときに、全く何も悪さを働かなかったとしても、嵌められ、貶められ…なんてストーリーもあるのだ。前世で読んでいた時は、なんて面白いストーリーなんだ!なんて思ってたけど我が身となると恐ろしすぎるぞ!




マリア・シャルティアスという名前だけは覚えている。シャルティアスとかかっけぇなってなった記憶がある。あるのに、だ。なんで肝心のストーリーを覚えてねぇんだよ!このポンコツ脳め。



自分で自分の頭をグーパンし、呟く。



「はぁ、なんか、いろいろと詰んでる気しかせえへん。」



「どうされましたか、マリアお嬢様。」



私の側仕えのメイド、メイさんが言う。


し、しまった。今の奇行を見られたか?!




「い、いえ、なんでもございませんの。」



なんとかごまかしながら、どうにかバッドエンドを回避出来ないかと考える。


あぁぁぁあ!!!とても素晴らしい考えを思いついたぞ!!!



「メイさん!私、婚約破棄をしたいのだけれど!」


婚約破棄されて、どうちゃらなるなら、先に婚約破棄しとけば問題ないではないか!

こんな天才な考えを思いつくなんて、やっぱり私はポンコツじゃなくて天才なのかもしれないでございますわ!!



「申し訳ありませんが、それはできません。」


はぁ、これで一安心だ!

ゆっくり転生ライフを満喫……



って、


「えっ?どうして?!」


できないの?!?!



「公爵家から王族に婚約破棄を告げるわけにはいかないでしょう。流石に。」



ですよねぇ。

はいはい、わかっておりましたとも。


もう、わかりすぎて、全然、これで一安心とか思ってなかったもんな。うん、わかっとったし、わかっとったよ。




だけどな、



泣きそう。


心が泣いてるよ…




なんでやねん、なんでやねん、なんでやねん。



どうしてなんだよぉ…




もう、なんか、何も考えたくないや。



寝よ。





こうして私はふて寝した。



このとき、マリア・シャルティアス、7歳である。









徹夜なうのテンションで書き始めました!!

ただいま6時55分です。程よい眠気と、トイレにいきたい気持ちと、布団の暖かさと、冷たい外気に触れながら、寝ようか、寝まいか、いや、寝よう。ってなったところです。おやすみなさい!

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