神様からのお願いごと
第1話
「ん……ここは…………?」
たしか今は学校の帰り道、今日も陰湿な嫌がらせや暴力的な苛めから何とか耐え抜き、家に向かって歩いてたはずだか……
(あっ、やっと起きた?)
何処からともなく声が聞こえる
「此処は……えっ……」
辺りを見渡す、そこは光輝く空間が広がっていてそこにぽつんと俺が寝ていた
(ふふっ……どう?別空間へ転送された気分は?)
別世界?転送?さっきから何を言っている?それに何処から声が……
(あっ、探しても無駄だよ? 今君の脳内に直接話しかけてるから)
直接⁉︎ありえないーーと、周りを見回すとがやはり光が広がっている
(どう?納得したでしょ?)
「ああ、その通りだな……」
(もの分かりが早くて助かったよ、君にはこれからあることをお願いしないといけないしね)
「ちょっ、ちょっとまてよ!俺がここに転送?とやらされたのは理解できた、だけど急に頼みごとってなんだよ、それにお前は誰だ?」
(神様)
声は難なく答えるーーて、まてまて何?神?GOD?
(だーかーらー神様だって、君の世界にこんなこと出来る人間いる?)
「そりゃいないけど……ああもう分かったよ、で、そんな神様が俺に何のよう?」
(ん……ちょっとね、君にやって貰いたいことがあってね)
「やって貰いたいことね……断るっていったら?」
(無理矢理やらせる)
「拒否権なしね……」
マジかよ……と一瞬思ったが別に悪くないという考えが浮かぶ、学校であんな思いをするくらいなら……と
(じゃあ話すね)
「おう」
(まずは君には君がもといた世界とは別の世界へ行ってもらいます)
「え、別の世界⁉︎ それってどうゆう……」
(うんうん、それが普通の反応だよね)
1人納得する神様
「……どうゆうことだよ」
(まあ説明すると、君達が住んでいる世界の他に別の世界ってのが幾つもあるの作った私がいうんだから間違いないよ)
「作ったって……ホントに神様かよ……」
(そうゆうこと、それで沢山世界を創れば異なる進化をした生物も沢山いる、君達のような人間が出来たりしたり、逆に人間がいなくて獰猛な獣が支配してる世界もあるの)
そりゃそうだ、どれだけ世界を創ってもそこに生まれた生物が全て同じ進化をするとは思えない
(で、今から君が行ってもらう世界には君と同じ人間の他にも魔物や悪魔と呼ばれるもの達が住んでいるんだよ)
「もう何言われても驚かないよ、魔物や悪魔って何かファンタジーみたいだな」
(そう、まさにそれ、そこには科学の代わりに魔法が発達した世界、君達の世界によくある異世界ファンタジーみたいな剣と魔法の異世界、そこに君は行ってもらうの)
「行くの! 俺が?」
(君以外に誰がいるの、何? 嫌なの?)
嫌とかそういうんじゃなくて、急すぎるし……
(最初に拒否権無いっていったはずだけど、でも、もういうどよく考えてごらん? 君が今生きている現状よりかずっとマシだと思うけどなぁ…………………………………………嵐雷 功くん?)
「…………別にあなたに言われる筋合いわないですので、それに何で名前を……」
(こっちに転送する前に君のこと、調べさせてもらったよ…………それにしても君も大変だったねぇ、何もしてないのに苛めの標的にされてさ)
「………………」
功は黙っていた今言われているのは全て事実だからだ
(教師にいっても知らない不利、親に言っても自分で何とかしろの一点張り誰も助けてくれなかったそうでしょ?)
「あぁ、そうだよ……」
(そんな所にいても未来何てないよ、別の世界にいって自分をリセットしてみたら? 誰も助けてくれないんじゃ自分が強くなるしかない……それにずっとこっちの世界にいろとは言わないしね)
「何……そうなのか?」
(うん、私のお願いを聞いてくれたらね)
功は思案する、確かに元いた世界なんて希望もなにもないだったらそれも悪くないと思っていた
…………いや、1人だけいた、俺のことを心配してくれた人が確かにいた、俺はその人を忘れられない……
「悪いな神様、俺は元の世界に戻りたいって理由があったよ」
(ふーん以外だなぁでもいったよね? 君に拒否権はないこうなったら強制的に行ってもらうよ)
ぐっ……やっぱりそうくるか
「分かったよ、じゃあそのお願いとやらを聞いて帰るよ」
(へぇ、自分の意思でいってくれるならこっちも楽だよ無理矢理転送するのは疲れるから)
そんな理由かよ
(それじゃお願いを言うね)
功は息を飲む、無理難題が飛んでこない可能性などない
(貴方のいた世界から召喚された勇者達を殺して欲しいの、1人残らず)
えっ……えっ……えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ⁉︎⁉︎⁉︎