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"犬"を拾いました  作者: しおん
名前を付けねばなりません
9/42



高揚した気分も、帰宅時には底辺まで落ちていた。

仕事で小さなミスをしてしまったのが原因だ。


ただのミスならまだ許された。

でも、やらかしたのは資料のベースとなる部分で、資料はもう一度一から作り直すしかなくなった。


最近はオフィス内でも私のミスの噂が広まっているようで、失敗をしたらとりあえず私のせいにしておけばいいと言われているらしい……。


そりゃあミスは多いかもしれない。でも、私だってミスしたくてしてるわけでは無いのだから、もう少しおおらかに構えていて欲しいものだ。


同じ部署の人たちにも愛想を尽かされ愚痴も言えないこの始末。

社会人としてやっていける自信も、ミスで使い物にならなくなった資料と共に捨ててしまったようだ。


早く会社から出て行きたくて、脱兎のごとく机を後にしたのだけれど、会社に居たく無いからといって家に帰りたいというわけでもない私は、立ち止まってしまった。


足をどこに踏み出せばいいのか、わからないのだ。


このまま帰ってしまえば、それこそ引きこもりになってしまうのでこの気持ちをごまかすようにネオンで彩られた繁華街へと足を運んだ。



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