表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
"犬"を拾いました  作者: しおん
"犬"を拾いました
3/42


ぐつぐつ、コトコトと、鍋の中から香りが広がる。

今日のご飯はシチューです。


ごろごろと大きめに切った野菜が白の中に彩りをもたせていて、シンプルであるはずなのに少し豪華に見えるところが私のお気に入り。

ほくほくのじゃがいもと、少しシャキッとした玉ねぎ。どろっとした舌ざわりのホワイトソースも出来合いの物を使わずに、一から作っている。


そんな心がこもった一食なのに、彼はなにも言わずに胃の中へ流し込むだけ。いただきますの一言ぐらいは欲しいものだ。

食材に感謝しなさい。


そして食べ終わったら私がくつろぐはずのソファを占領して、そのまま横になり寝てしまうのでしょう?テレビをつけたままで。

一週間も共に過ごせば、だいたいの生活習慣はわかるものだ。食べて寝てたら牛になるぞ、牛に。


そんな文句も胸中でおさめて、食事の片付けを終えた頃に彼にタオルケットを掛ける。完全に眠りに落ちてからでないと、暴れ出す危険性があるのだ。猛獣の如く。


はてさてそんなこんなで私も床に就く。家事に仕事にお世話にと、疲れは絶えない。

これなら死んだように眠れそうだ。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ