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"犬"を拾いました  作者: しおん
犬を探しています
23/42

あの憂鬱な夜。

あの時見た彼が本当にシロだったというのなら、もう一度あそこに行けば会える。そう、思ったんだ。


運がよければ今日、きっと会えるだろう。いや、今日中に絶対見つけ出すんだ。

街中が夕焼け色に染まる頃、私は繁華街へと足を運んだ。


繁華街は、あの日と変わらぬ風貌でそこにあった。

酒を浴びたサラリーマン。

煌々と街並みを浮きだたせるネオン。

目的を持ち得ない人の群れ。

鼓膜を突き破る音、音、音。

そこは現実逃避の塊で溢れかえっていた。いや、その街こそが現実逃避そのものだった。


私はあの時こんな場所で、何をしようとしてたのだろう。目を逸らし続けていても、そこにあるものは何一つ変わらないというのに。


でも、そんなことを思う暇もない。私は目的を持ってここにきた。明確なる目標を。

だからさっさと、シロを見つけてしまわねばならない。


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