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"犬"を拾いました  作者: しおん
うちの子はいなくなりました
20/42


真っ赤な服を着た、白いお髭のおじいさん。そんなイラストが増えてきた。街路樹には色とりどりのリボンが施され、星空の下鮮やかにライトアップされている。


もうすぐ、クリスマスなのか。

世間一般で言う所の楽しげなイベントであっても、今の私には何の魅力も持たせてはくれなかった。


帰ってきても、シロはいない。

無愛想な「おかえり」も、賑やかなテレビも私を出迎えてくれはしない。

冷めきった我が家。


そういえば。

ふと、私は思った。半年ではないかと。

梅雨の時期シロを拾って、クリスマスで浮足立つこの季節で6ヶ月。

いろいろなことがありすぎた。


出会い、別れ。

言葉にしてしまえばそれしかないかもしれないけれど、その過程が、思い出が、今の私に何より重くのしかかる。


一人きりの寂しさを誤魔化すようにつけたテレビでは、クリスマスでのデートスポットを紹介していた。

夜景の見えるレストラン。

今頃は予約が殺到しているのではなかろうか。まあ、そんなところに連れて行ってくれる人などいない私にとっては、関係のないことだけれど。


でも、豪華なディナーを紹介しているシーンでカップ麺を啜るのは、何となく悲しかった。



20話突破。10000文字突破。


読んでくださりありがとうございました。

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