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"犬"を拾いました  作者: しおん
うちの子はいなくなりました
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昨日、何時に寝たのか覚えてない。缶チューハイを沢山開けて、ぐだぐだになるまで酔って、そのままの勢いで寝てしまったんだろう。


おかげで部屋はぐちゃぐちゃに散らかっているし、頭は痛い。二日酔いになるまで飲んだのはいつぶりだろうか。

少なくとも、シロがいた時はアルコールを買うことはなかったはずだ。ああまた……いつになったら私の中の彼は、消えるのだろう。


大切にしていたペットが死んでしまって寝込んだ。


馬鹿馬鹿しい。そんなことを思っていた時期もあったけれど、今ならその気持ちがよくわかる。


こんなにも虚しいのだから。

こんなにも寂しいのだから。


こんなことを思っていても仕方ない。早く支度をしなければ。


私になにがあろうとも、過ぎ去っていく日常は待っていてくれないのだから。



読んでくださり、ありがとうございます。



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