表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
"犬"を拾いました  作者: しおん
犬の躾は飼い主のつとめ
14/42



その後シロはそそくさと出かける支度をした。

財布、携帯、財布、現金……。

あれ?お金の類を持ちすぎではなかろうか。気のせいかな…うん、気のせいだ。


しばらくしてシロが靴を履き始めたので、支度は終わったのだろう。私も戸締りをして家を出た。


「ねえシロ、いつもどこで髪を切ってるの?」


行きつけがあるのなら、そこに行くのが手っ取り早い。そうおもっての発言だったのだが、それは意味をなさなかった。


「知らない」


そんな一言で片付けてしまわれてはこっちも困るというもので、どこへ行こうかと思考を巡らせる。


ところで、シロが私のまえを歩いているというのに、どこへ向かおうとしていたのだろう。謎だ。


「じゃあ、私がいつも行ってるとこでいい?」


悩んだ末に出た結論がこれだ。

ファッションなんてものを気にしたことはないから、オススメのお店なんてものは私の知識の中には存在しない。元々選択肢が一つしかないものを思案していたのが馬鹿らしい。


コクリ。

シロの首が動いたのを確認して、私はシロの手を握った。この無気力さんは引っ張っていかないと絶対迷子になりやがるでしょう。きっと。


「こっち」


そうして私は駅の方へと足を運んだ。




読んでくださりありがとうございました。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ