人生ゲーム
【人生ゲーム】
人生ゲームをしている幼馴染の話。
お題:それいけ14歳
「久しぶりに人生ゲームやるか?」
「あ、やるやる」
学校から帰ってから、いつものように幼馴染の部屋でくつろぐ。幼馴染の晴がゲームのコントローラーを渡してきた。ありがと、と受け取ってゲームを始める。
「おまえさ、そのだらしないかっこ、どうにかならねぇの? 生物学上女だろ?」
だらしなく横に転がりながらゲームをしていたら、晴が小言を言ってきた。いつから口うるさくなったんだろうか。中学を越えた頃から、女らしくしろとうるさくなってきた。幼馴染であること以上に、女であることは大事なのかな。最近晴の考えてることが、よく分からない。
「はっ、みみっちいこと気にするんじゃないわよ。将来ハゲるわよ」
「うっせぇ! 俺ん家の家族はちゃんと頭髪がしっかりしてる!」
「なら私は、ハゲの呪いをかける」
「油断大敵だな。6マス戻るの呪いをかけた」
気を抜いているうちにやられた。私のコマはどんどんとさかのぼり、14歳に戻ってしまった。
「晴の馬鹿!」
「頑張れ中坊」
「永遠の厨二である晴に言われたくない!」
「なんだと! じゃあ、この先マップが進んでもお前と結婚しないからな!」
人生ゲームで、晴との年齢差は結構大きい。
「今どれだけ差があると思ってんのよ! ロリコン!」
「俺がNPCと結婚したら怒る癖に!」
「う、うるさい!」




