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銀髪の女神様は優柔不断  作者: 小雪
第二章 セレスと愉快な仲間達!
8/16

セレス運命的?な出会いをします!

今日は冒険者ギルドに居ます。

勧誘が引っ切り無しに来て疲れました。

せっかく誘って貰ってるので穏便に断りたいたけど押しが強くてうまく断れない、結局ナツに助けてもらった。私の所為でナツが嫌われたりしたら嫌だな・・

その時は私がナツの良い所を説明しよう、うん!


依頼ボードには様々な依頼がある。

迷宮の素材集めから調査・迷宮外の魔族討伐・荷馬車の護衛。

やっぱり一番報酬が良いのは討伐依頼、危険な分報酬も高い。

う~んと考えていると隣でナツが面白いものを見つけたと騒いでる。


「なに?ナツ」

「これこれ、東の森の魔族討伐 ランクC」

「東の森か~、ねぇナツこのランクって何?」

「なんだしんねぇのか?じゃあこのナツ様が教えてしんぜよう!」

「ナツ様お願いします。」

「うむ!」

「ランクってのはな、冒険者になった時点でランクEで順番に

ランクE・ランクD・ランクC・ランクB・ランクA・ランクSと上がっていく。」

「ふむふむ」

「ランクを上げるには依頼をこなしたり、迷宮で獲た素材をギルドに売る事でポイントが貯まり上がっていく。簡単に言うとギルドへの貢献度って事かな。」

「なるほどさすがですナツ様!」

「へへん。」

「で、この東の森の魔族ってどんなタイプなの?」

「確かウルフにゴブリン注意するのはコボルドだな。」

「コボルド?」

「ああ。迷宮ではまだ会ってないが斧や弓を使う。弓がかなり厄介だな。」

「弓か・・・」

考えていると後ろから声を掛けられた!

「その依頼受けるの?」

声を掛けて来たのは獣人の女の子だった。

「どうしようかって考えてたとこだけど。」

「受けるなら私も連れて行って欲しいニャ!」

ニャっだってカワイイ!!!

「ねえナツこの依頼にしようよ!」

ナツは肯いたがなにか考えているようだ。

「私はミアよろしくニャ!」

「私はセレスティア、セレスって呼んで。」

ネコミミ触りたい!



明日の朝東の森に行く事にしてミアと別れた。

「可愛い女の子だったね。」

「そうか?」

「ナツの好みじゃなかった?スタイルもいいのに。」

「お前俺をそんなふうに見てたのか?」

「猫耳いいじゃん、今度触らせてくれないかな~♪」

ナツが苦笑いしてる。


「ねぇナツ私あした弓でもいいかな?」

「弓か・・・悪くねぇかもな!」

帰ったら久々に弓の特訓しとこ。




早朝馬を借りて東の森に出発!

馬の乗り方は知ってたけど実際に乗った経験がないのでナツの馬に二人乗りした。


「あう・・お尻痛い。」

私がお尻を擦ってるのを見てナツが大爆笑してた、ムカつく!

「私が擦ってあげようか?」

「へ?だ、大丈夫!」 ミアが残念そうな顔をしてる、なんで?


「馬を安全な所に繋いだら森に入るぞ!」


『『 了解 』』 ミアとハモった。


森をしばらく歩くとなんだか目と耳が冴えて来たような感覚がする。

動物の音や木々の囁き、風の流れが耳に届く。


 『 ん! 』


「どうした?」

「前方100mくらいに何かいる!」 私は弓を構える。

ナツもミアも身構える!


「来るよ!」

足元に矢が刺さった!

「セレス!コボルドの相手を頼む!」

「まかせて」

遠くにコボルドが見える、大きく弓を引いて放つ!

コボルドの額に命中!その間にウルフがナツ達に襲いかかる!


『グ!!うらぁぁぁ!』


ナツが大きく剣を横なぎに振う、ウルフはかわして後方に下がる。

そこを狙ったようにミアが槍でウルフを突き刺した!

「ほいっと!」

『グガァァァ』

「楽勝だニャ」


お昼まで森を探索してウルフ8体ゴブリン3体コボルド10体を倒した。

私達は一旦森の外れにある小川で昼食にした。


「ごっはん、ごっはん♪」 ミアが楽しそうに魚を焼いていた。

「ミア魚獲るのがうまいね。」

「当然だよ、狩りには慣れてるからね」

そういってミアが胸を張って自慢してる、関係ないけど魚獲るのって狩りって言うのかね。

皆で魚と干し肉を食べてるとミアが擦り寄ってきた。可愛いので耳を撫で撫でした。


その後も森を探索し遅くなる前に馬でクレタに帰った。

ギルドで依頼の報告と証拠の素材を売却して完了!

結構疲れたな、お尻痛いし。

ミアとはギルドの前で別れた、また一緒にPT組めるといいな。



それから数日迷宮に行ったり魔術ギルドに行ったり酒場を手伝ったりして過ごした。

お金も貯まってきたのでナツに何かプレゼントしようと店を見て回る。


「お肉・・じゃないし・・お酒・・剣・・鎧・・う~ん。」


なかなかコレだって物が見つからない。

探し回ってると誰かにジット見られてる気が・・・気のせいかな?


あれこれ探し回って結局肉・・・ハムとお酒を買った。

宿に帰る途中いきなり路地裏に引きずり込まれて不思議な匂いを嗅いで気を失った・・・



ーー ナツ ーー


最近セレスの勧誘が激化してきた、セレスも下心がまるわかりのヤツにはハッキリ断っているが純粋にPTに誘っている連中には断りにくそうだ。


二人で依頼を見ていると獣人の女が話しかけて来た。

セレスは気にいったみたいだが何か怪しい感じがするな、いざという時は俺が守ってやらねぇとな。


三人で依頼をこなしに東の森に出発、セレスは馬に乗った事がないらしい

俺の前にセレスを乗っけて手綱を引いた、良い匂いがしてドキドキしたが横を見るとミアがこっちを見て睨んでいる。

戦闘の方は意外とスムーズに終わり、苦戦らしい苦戦はなかった。

昼食の時やたらとセレスにひっついていたがセレス自身も嬉しそうにしていた、やはり女の友達が欲しいんだろうな。



今日は休みだから暇つぶしに屋台で飯を食っていた。

遠くにセレスが見えたので声を掛けようと追いかけたら突然セレスが路地裏に引き込まれた!!!

急いで追いかけようと路地裏に入ろうとしたら誰かとぶつかる。


『痛ぁぁぁ!』


ぶつかった方を見るとそこにはミアがいた。

「痛いニャ、何するニャ!」

「お前こそよく前みろ!」

互いに文句を言っていると。

「こんな事やってる場合じゃニャかったの。」

猫が走り出した、そうだったセレスを追わねえと!

路地を全力疾走したが何処にもいねえ・・・くそ!

「何してる、すぐ追いかけるの」

「つっても何処に・・はぁ・・はぁ・・」

「てかお前なんでセレスが連れ去られたの知ってんだよ!」

俺がミアを問い詰めると気まずそうに話しだした。

以前ギルドで見かけてから一目惚れして後をつけていたとミアが話した。

今日も後をつけていたらいきなり路地に消えたので慌てて追いかけたんだと。


「事情はわかった、今はとにかくセレスを見つけるのが先だ!」

「わかってるニャ、ちょっと黙ってるニャ!!」

ミアが鼻と耳をピクピクさせた。

「わかったのか?」「こっちニャ!」

ミアの先導で人気のない場所に移動する!

「誰かいるの!」

物陰に隠れながら辺りを窺うと数人のゴロツキが見えた。

「見張りか」 「どうするニャ?」

考える。「セレスの居場所わかるか?」「あそこの建物だと思うニャ、セレスの匂いがするの。」

「なら簡単強硬突破だ!」「わかったニャ!」

ミアに作戦を説明する、俺がまず出ていき見張りを倒す、その隙にミアが建物に侵入してセレスを救出だ。

俺は物陰から飛び出し距離を詰める、慌てて反応が遅れたヤツを仕留める。後3人!ミア頼むぞ。




ーー セレス ーー


「う・・・ん・・」


目を開けるとしらない場所だった。

なんだかまだ頭がぼ~っとしている。


「よう!目が覚めたか?」

誰かが私の顎を掴み上げた。

「見れば見るほど上玉だな。」 気持ちの悪い笑い声だ・・・

「お頭こいつどうするんで?」

他にもいたのか声が聞こえる

「こんだけの上玉だしかも戦闘もできる、さらにお伽噺話にでてくるダークエルフさんだ、こりゃ変態の貴族どもに売ればとんでもねえ値がつくぜ。」

「ですね、変態貴族にやるのが勿体ねぇほどの美人だ。」

「わかってるだろうなてめぇら!商品に傷つけたらここでナマス切りにしてやるからな!」

盗賊のお頭は部下に忠告する。

「それに金がてに入れば女なんて抱き放題だ!しっかり働け!!」

男達の野太い声が響き渡る。

ぼ~っとする視界の中で女を抱き放題なんて男の夢だよな~なんて馬鹿な事を考えていた。



どれくらい時間が経ったのか思考は元に戻っていた。

どうやら此処は地下のようだ地面に直接座ってるためお尻が冷たい。

さっきの会話道理なら私は何処かの変態貴族に売られるらしい。

逃げ出したいが両手両足縛られてる状態じゃ無理だよね、魔術も使えなくされてるようだし・・・


しばらくすると盗賊達が慌てだした、見張りの者まで出ていく、チャンスと思いじたばたするが解けない。

もがいていると盗賊の悲鳴と怒号が聞こえる、何が起こってるの・・・

もしかしてナツが助けに来てくれたのかな。

声を上げるべきか悩む、するとお頭と呼ばれてた男が来た。

「てめぇさえいればいいんだ、こっちに来い!!」

男に牢から連れ出され引きずられる。

さっさとしろと怒鳴り蹴りが腹にめり込んだ。

 「がは・・・!!」

足を縛られてるのに動ける訳ねぇだろ、心のなかで毒づいたが意味はない

この男は追い詰められて冷静じゃない。

外に出て魔術が使えれようになればなんとかなると思いながら髪を引っ張られる傷みに耐える。

地下から何処かの部屋にでると魔術を防止していた力が届かなくなった。


今だと思って魔力を高めながら前を見るとそこにはミアがいた!後ろにはナツもいる!

盗賊の頭が追い詰められてがむしゃらに剣で斬りかかる。

それをミアが軽く横に避けて槍を横に振う。

盗賊の脇腹に当たり壁に吹き飛び、そこをナツが斬りふせた。

紅い血が吹き出るのを見ながら私はまた意識を失った。



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