ナツの休日!
セレスとの迷宮探索は順調に進んでる。
以前セレスが遭遇した事件は騎士団が調査しているが情報が不足しているようだ。魔族の掃討は順調のようで20階層までは確認済みらしい。
騎士団からの緊急の依頼もないようだし大丈夫なのだろう。
しばらくセレスと迷宮探索を繰り返して過ごす・・
夕飯を一緒に食っている時セレスが魔術ギルドの事を話した。
俺はあまり魔術ギルドが好きではないがセレスは魔術を使えるし必要な事なんだろうと思った。
セレスはかなり気合が入ってるようだ、無理しなければいいがな。
セレスの事を考えながらも休みの間どうするかなっと考えていた。
セレスが魔術ギルドに行き出してから2週間が経った頃だろうか、俺は様子を見に魔術ギルドに行った。
中に入ると奥のテーブルでセレスと男が談笑していた、男は中性的な顔で女とも言えなくもない顔だ。
俺は帰ろうかとも思ったが折角来たので声を掛ける事にした。
「オッス!セレス調子はどうだ?」
俺が声を掛けるとセレスが振りむいて驚いていた。
「どうしたのナツ!なにかあった?」
セレスが心配そうに顔で訊いてきた。
「いやなにも、ただ調子どうかなってよ。」
セレスの顔は笑顔になっていた、カワイイなくそ!
「セレス君その方は?」
「あ!はい、この人は私とPTを組んでくれている冒険者のナツです。」
「どうも、ナツです。」
「へ~あなたが、お話はセレスさんから聞いてますよ。」
セレスが慌てて、ヘンな事はいってないと弁解していたが俺はそんな事で一々怒ったりしねぇのにと心の中で呟いた。
その後その男・・ミナツキからセレスに協力してもらってる研究の話やセレスの魔術の適性が全体的にかなり高い事などを聞いた。前にセレスが話してくれた内容とほとんど同じようだ。
俺は二人に挨拶をして外に出る、俺も剣術をもっと鍛えるかなと歩きだした。
迷宮の方は7階まで到達、冒険者になりたての二人が2か月程でここまで来たのはかなり早い方だ。
俺が前衛で敵を引きつけ後衛のセレスが魔術で倒す。中級魔術を覚えて範囲攻撃ができるようになったのでかなり戦闘はスムーズになった。
他のPTの話だと魔術師は連続で魔術を使えない事が多いようだ。
こまめな休憩をとらないと魔力を使いきってヘトヘトになるんだと、セレスはその点迷宮で魔術を使い続けてもあまり休憩を摂らない、せいぜい2回程だろう。
セレスが魔術を連続で使っても疲れないと噂が広まり冒険者ギルドでの評判が上がっていた。
最初は女として侍らそうとか考えていた連中も単純に戦力として欲しいと思って来たようだ。まだセレスから正式にPTを組もうと言われてる訳じゃねぇし俺も頑張んねえとな!
迷宮探索も10階まで着た!さすがにキツイな俺が。
足止めするにも数が増えたし一撃一撃が重くなってきた、もう少し先に進めるだろうが色々とかんがえねぇとな。
剣術の鍛錬の間に露店を見て回った。
しばらく露店を見て回ってると露店街の外れの方で綺麗な石を見つけた。
露店のおっさんが言うには風の魔石らしい、確かに中から何か感じるし淡く緑色に光っていた。
俺はセレスに似合いそうだなって思って買う事に決めた!
金貨20枚・・いい値段だが魔石としては安い、これでセレスが喜ぶなら安い買い物だろう。
なんだか物で機嫌を取るようで嫌だがこのくらいなら仲間として問題ないだろう、うん。
最近セレスが疲れてるようなので休みにして遊びに行こうと誘った。セレスも了承してくれたので良い気分転換になればと考えていた。
俺は宿屋の入り口でセレスを待っている。
良い天気だ日ごろの行いがいいのだな、うん!
しばらく待っているとセレスが出て来た、オッスなんて挨拶してきた良い感じに遠慮がなくなったな!
俺達はゆっくり歩きながら話をした。
セレスの服はいつもの露出多めの格好ではなくカワイイ系だ、スカートがヒラヒラしてた。
武器屋に行きたいというので武器屋に入った、セレスがどの剣がいいか聞いてきたので冗談で重そうな剣を持ったら怒られた、怒った顔も可愛い!
その後セレスはレイピアを買ったが、お色気で値切りだし胸元を見せようとした時お尻をつきだすような格好になったので思わず前屈みになっちまった!!
その後はセレスが泊まってる宿で夕食、セレスがお酒を少し飲んでいたのでこの間みてぇにならねえかと心配したが平気そうだ。
ふと誰かに見られてるような感じがしたが気のせいだろうか?まぁ羨ましがられてるのかもしれないな
セレスは美人だし、うんうん男なら思わず見てしまうのも必然だな。
今日のセレスはよく笑う、誘って良かったと安心した。