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銀髪の女神様は優柔不断  作者: 小雪
第一章 女神の目覚め!
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セレス復習します!

迷宮から宿に帰ってそのまま爆睡・・・。

次の日ハンナさんに起こされて起床、う~んよく寝た!


「ふぁ・・う・ん・・」


私は朝に弱い、低血圧ってヤツだろうか。

身だしなみを整えて一階に降りる・・・、そういえば私の身支度はかなり早いと思う。

寝ぐせも付かないので手で髪を梳くだけだ。以前の私はかなりズボラだったのか?・・・

一階に着くとおいしそうなにおいがした。


「おっ!起きてきたね、朝食できてるからたくさん食べるんだよ!」


朝食はスープとパンそれにサラダです。

スープには大きめな野菜やお肉が入っていて豪華です、おいしい食事は元気の源だ。


今日は迷宮探索をお休みして今までに得た知識を復習しようと思う。

まず私がいる街はマーキュレイ王国の魔族との最前線『城壁都市クレタ』

ここは城壁都市だけあって頑強な塀で守られている、迷宮に向かう冒険者や王国騎士の為に色々な武器や防具、魔道具など様々な物が日常的に取引されている。


この世界の国は東に『マーキュレイ王国』

       西に『フィオーレ王国』

       北に『ガラヌス王国』

       南に『グリモア王国』

そして4国の中心に巨大な地下迷宮が広がっている。


何百年も前に迷宮の4か所の場所から魔物の軍勢が進行し大災厄を引き起こした。

この時人間やエルフ、ドワーフに獣人、一部の味方になった魔族と共に戦い辛くも勝利を収めた。

その後迷宮の出入り口4か所に王国を作り迷宮の魔族を駆逐し平和を維持してきた。


どうやらこの時の戦争でエルフは数を激減し人里離れた森の中に移住したのだとか。

となると私はその森から出てきたのかな?街の中にもエルフはまったく居ないわけじゃないけど街中を1日中歩きまわって一人か二人見かければいい方なのだ。

特に私と同じダークエルフは見かけない、やっぱり数が少ないか街中には居ないのだろう。いつかエルフの里にも行ってみたい!



後は魔物との戦い方だ、冒険者ギルドで教えてもらった内容は・・

まず武器、武器にはおおまかに短剣・片手剣・両手剣・斧・槍・弓・杖・その他、防具には盾に革鎧や鉄鎧・魔術が付与された物など様々な物がある。

問題はどれもこれも値段が高いのだ・・良い装備を身につけるにはかなりの金策をしないとダメだろう。

一通り扱ってみて私に合うのは片手剣や弓、短剣などの比較的軽いものがいいようだ。

両手剣も使えなくはないがその分俊敏さが落ちるのでオススメできないらしい。私はかなり目と耳が良く相手の動きを見てからでも動きを合わせられるようだ、これは種族的恩恵かもしれない。弓もかなり使い勝手がいいのだか迷宮では動きを制限される為難しいとの事だ。

なので無難に片手剣にしている、盾も持った方がいいのだろうがどうせ盾で受けても私ではそんなに持ち堪えられないのでとりあえずいらないだろう。


体を強化する魔術を教わった、魔力を体に流し込み一時的に身体能力を上げる事ができる。

すごく使えそうなのだかその後の反動も結構あるのでいざって時に使う感じになるだろう。

熟練した使い手なら常に体を魔力で纏い反動もなく身体能力を上げられるらしい。初級の魔術も教えてもらった、どうやら中級以上は魔術ギルドでないと教えてもらえないようだ。


魔術は大雑把に

  ・水 ・火 ・土 ・風 の4属性 ・治癒属性・聖属性・闇属性などがあるようです。

4属性とは違い聖属性は生まれつきの才能によるところが大きいそうだ、過去の戦争の時には使える人がいたようだが詳しい事は解らないらしい、今度魔術ギルドで聞いてみようかな。

後闇属性は魔族にしか使えない固有の属性なんだとか比較的覚えやすいのは、ほぼ4属性のみとのことだ。

治癒属性も生まれつきの才能に影響し、簡単な治癒意外覚えられる人はかなり少ないようだ。

適正属性を調べてもらった所、私の魔術適正は『風』しかもかなり相性が良いようだ!

ただ他にも何か混じっているらしい、こんな事は初めてだそうだ・・大丈夫かな私・・・。

ここらへんも後で魔術ギルドで聞いてみよう、うん!


習得した初級の魔術

火球(ファイアーボール)』『火壁(ファイヤーウォール)』『灯火(ライト)


水球(ウォーターボール)』『氷結(フリーズ)』 


石礫(サンドボール)』『岩壁(ウォールロック)


旋風(ウィンド)』『風壁(ウィンドウォール)』『風鋭の(エアスラッシャー)


『傷の癒し(ヒール)』『解毒(キュア)


ギルドの人には覚えが異常に早いって言われたけど学のが他の人より遅い分たいした事ないよね

初級だし、もっと頑張んないとね!


ふと外を見たらもう夕日が落ち始めていた。

今日は迷宮にも行ってないし酒場のお手伝いでもしようかな!飲んだくれのオッサンがウザいけど。



次の日は朝から迷宮に籠もっていた。


『はぁぁぁぁぁぁ!!!』


ゴブリン3体を倒した、ここら辺の敵はどうって事ないね!

セレスは冒険者について無知だったので気づいていないが普通は1週間で初級魔術や武器を扱えるようにならないのだ。

ゴブリンにかんしても冒険者になりたての者が一人で簡単に狩れる相手ではない。迷宮でセリスを見た同じ冒険者見習いから『戦姫』と尊敬と羨望の眼差しで注目されていた。




ーー冒険者ギルド視点ーー


始まりはセレスが冒険者ギルドに初めて来た頃


一人の女がギルドに入ってきた、とんでもない美人だった・・・思わず呆けちまった。

その女はエルフのようだ、褐色のエルフ・・ダークエルフだ、俺もそうだし他のヤツもそうだろう。

初めて見たぜたまんねぇ体してやがる!!


「あの冒険者登録をお願いしたいんですけど」


なんだ初心者なのか?コイツはいっちょもんでやらねえとな色々とグフフ。

聞き耳を立てているとこの女ズブのズブ、ド素人なのかよ。

冒険者見習いはギルドが多くの冒険者を育て魔族の進行を阻止するためのものだ。国からも補助金が出てるって話だしヘタに手を出して罰則をくらうのはごめんだぜ。

まぁあせらずともそのうち冒険者になるだろう、昔の戦争で勝てたのもエルフのおかげらしいからな。

他の連中も大方同じ考えだろうな。


大概の連中がろくでもない事を考えてるなか一人の男が面白いものでも見つけたようにセレスをじっと見ていた。


ーー冒険者ギルドの教官ーー


最近の連中は何奴も此奴も全然ダメだな、才能以前に軟弱すぎるぜ!

俺の時代なら迷宮の最下層に夢見てがむしゃらに突っ走ったもんだがな~。

最近の連中は浅い階層で小金を稼いで満足してやがるまったくだらしねぇ。


「あの、今日から訓練に参加させていただく事になりましたセレスティアです。」

『えぁ?!あっ・ああ』

「俺がここの戦闘訓練の教官、ダッツだ!」

一瞬何言われてるかわかんなくなっちまったぜ、とんでもねぇ美人が来たもんだな。

「まずはお前の現状とセンスを見る」

「ハイ!よろしくお願いします。」


ほ~おっなかなかやるじゃねぇか、礼儀も悪くねえしいっちょ鍛えてやるか

武器の扱いを簡単に教えた後、俺との模擬戦で揉んでやろうと思ったらとんでもねぇ!!

全然攻撃があたらねぇ・・セレスの攻撃は一撃一撃が重くない分なんとかいなせるが・・・ウオっと!!!

武器の扱いはまだまだなんだが身のこなしがスゲェな、楽しくなってきたぜ!


「・・はぁ・・はぁ・・」

「はぁ・・はぁ・一本も入らなかったです・・・さすが教官です!」


コイツこっちはヘロヘロなのにまだ体力残してやがるな、たっくよ~頼もしい新人が来たもんだ。


「ふぅ・・みっちり鍛えてやるから覚悟しとけ!」

「ハイ!」


嬉しそうにしやがって他の奴らにも見習わせたいぜ。

セレスはこの後1週間ミッチリ鍛えられたのだった。






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