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銀髪の女神様は優柔不断  作者: 小雪
第一章 女神の目覚め!
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セレスお金を稼ぎます!

ご飯を頂いた後女将さんが家で働かないかと声をかけてくれたのでお言葉に甘えて宿屋で働く事にしました。

宿の一室も使わせてもらえるなんて女将さんに頭があがりません。

いつか絶対この恩は返さないと!私は心に誓った。


私の担当は酒場の給仕係だ、頑張ってハンナさんの役に立たないと!

あ!ハンナさんっていうのは女将さんの事で旦那さんはナッツさんです。


『おまたせしました!』


テーブルに料理とお酒を置いて行く。

「君美人だね~、おじさん達と一緒に飲もうよ~」

さっそくオッサンに絡まれた。酔っ払いの相手は面倒だけど我慢我慢。

「すいませんまだ仕事中なので・・ひゃぁ」

お尻を触ってきやがった!こいつ殴りたい!!

「カワイイ声だね~」「ひゃぁ~だって」

こいつら~、殴りたい殴りたい、でも我慢我慢。


こんな調子で一週間働いたが度重なるセクハラに早くも心が折れそうです。


「酒場にマナーのいい人なんているわけないよね・・・はぁ~」


私は自分の部屋に戻るとベットに倒れこんだ。

自分でいうのもなんだけど私の容姿はかなり良い、胸が大きいのは前に確認したけど身長が約170cmくらいあり足がすらっと伸びていて腰はキュっとくびれている。まさにボン・キュ・ボンなのだ。

部屋に備え付けの鏡でみれば顔もとんでもないくらい美人である。

目は深紅で髪は銀色に輝き、褐色の肌と相乗効果をもたらしていた。

自分で自分に見とれてしまうほどだ、ナルシストになってしまう。

私はどうやらダークエルフという種族らしい、エルフ自体もかなり数は少ないらしいけどダークエルフはエルフ以上に数が少ないんだとか。


これからもあのセクハラと厭らしい視線に耐えないといけないとほんと心が

折れそう・・・。

私は憂鬱な気分でベットにゴロゴロしているといつの間にか寝てしまった。


次の日の朝そんな私を心配してハンナさんが冒険者ギルドを教えてくれた。

ハンナさんにはたくさん恩があるのにまた迷惑をかけてしまうなんて情けない。


ハンナさんに教えてもらった冒険者ギルドに行ってみると中にはいかにもな

男たちが酒を飲みながら談笑していた。

私が中に入ると皆の視線が集中した。シーンと静まり返る。


「皆がこっちを見てる!!!

 入りにくいでもここで帰るわけにはいかない!」


私は足早に受付に居る女性に声をかけた。

「あの冒険者登録をお願いしたいんですけど」

「ハイ!ではコチラにお名前と戦闘スタイルなどを簡単にお願いします。」

「戦闘スタイルですか?」

「ハイ、例えば剣士とか魔術師などですね。」

え~っとそういえば私魔術とか使えるのかな?戦った事ないし

「え~と、あの・・・」

「もしかして戦闘経験まったくなしの初心者の方ですか?」

「はい!そうです。」

「でしたら冒険者見習いをオススメ致します。」

「冒険者見習い?」

「ハイ、そもそも冒険者とは依頼された仕事をこなし迷宮に挑み邪悪な魔族を倒す事になります。魔族は迷宮の地下深くの転移門から湧き出し地上に侵攻します。これを食い止めるために存在するのが正規の軍隊である騎士団と冒険者なのです。」

「そして冒険者見習いとは今だ戦闘経験もなく戦闘訓練もまともに受けてない方の為のギルドからの救済策でございます。冒険者見習いになっていただければ初級装備が無料で貸し出されます、そしてギルドで簡単な冒険者 の知識実践経験を積むことができます。」


これはかなりいいね、私は実戦経験なんてないし装備も無料で貸してもらえるんだから。


「注意点もございます。まず見習いは迷宮の1F部分しか入れません

依頼を引き受ける事もできません。

そして冒険者になるには担当教官と迷宮に入り合格をもらわなければいけません。試験には手数料に銀貨2枚掛かります。」


ふむふむ冒険者を育てる感じなのかな、だったら戦い方のわからない私には打ってつけだね!


「わかりました、冒険者見習いの登録お願いします。」

「かしこまりました、ではこちらにお名前を。」

え~とこれに名前ね・・・うん字はちゃんと書けるみたいだよかった。

「ハイ、ではコチラの水晶に手を載せてくださいこれで種族や過去に犯罪を 犯してないかがわかります。」

手を乗せると不思議な光が体を包んだ。

「ハイ、登録完了です。

 今から講習を受けますか?」

「お願いします!」

そして私はこれから1週間みっちり講習と戦闘訓練を受けたのだった。

(もちろん酒場の方もちゃんとこなしたよ、こっちの方が訓練よりキツイけど)



ようやく迷宮に入れるね、これで宿代もちゃんと払える!今は酒場の給仕で宿代タダにしてもらってるからな~、頑張らないと!


「迷宮ってやっぱり薄暗いな

 なんだか臭いも独特で外に比べると遠くまで聞こえないな。」


しばらく迷宮を進むとゴブリンが現れた。装備が短剣とボロボロの皮の胸当てみたいだ。

ゴブリン程度なら訓練と講習のおかげで簡単に倒せる!


「はぁぁぁぁぁぁ!!!」


ゴブリンの肩口から一気に剣を振り下ろし切り倒す。ゴブリンを一撃で倒した。

その後しばらく迷宮を回りゴブリンを八体倒して迷宮を出た。


迷宮を出て装備を換金する、短剣8個で銀貨8枚つまり1個銀貨1枚か


「う~んまだまだ微妙だけどなんとか宿代も払えるしひとまず問題クリア

 かな~、あ!早く帰ってハンナさんに挨拶しなきゃ、朝すっごく心配され

 たし。」

宿に帰る途中相変わらずまわりから厭らしい視線がとんでくる。

私もキレイな人の胸とかお尻を見るので人の事いえないけどやっぱり気分よくないよね。


「ねえ迷宮探索は終わったの?」


いきなり声を掛けられた!この人冒険者ギルドにいた人だ。


「はい、無事迷宮探索を終えました。」

「なぁ冒険者になったら内のPTに入らない?

 君なら大歓迎なんだけどな。」

PTへの勧誘のようだ、でも目が明らかにスケベな目をしている此処は断った方がよさそうだ。

「すいません、今の所誰ともPT組むつもりないんで失礼します。」

危ない危ない此処は早く退散するにかぎる。


セレスはきづいていなかったこの時冒険者ギルドの中ではセレスの美貌にやられた連中が冒険者になったら自分のPTに入れようと考える連中が大勢いる事に。





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