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過去があるから歩む

スランプ脱出の為の作品です(汗)

レフェル様、つばめと深紅ありがとうございました。

生きていたくなかった。


「何してんだよ、チビの癖に邪魔だなぁ!」


周りに味方なんていなかった。


「んだよ、男なら泣くな!」


死にたくなった。


「この世から消えちまえ豆粒!」


そして






「ア"アアアァァァァァァ!!」




心を壊した。




けど、どこかで


壊れた心のどこかで


ずっと、昔からずっと


父さんと母さんを亡くした時からずっと


助けを求めてたんだ


仲間が欲しかったんだ












「アアアァァァァァァあああ!?」


そして、僕は悪夢から目が覚めた。


「はぁ・・・はぁ・・・は!?」


僕は直ぐに鏡を見る。


・・・髪は乱れ、相当汗が吹き出していた。


「・・・ふぅ・・・はぁ・・・」


僕はゆっくりと呼吸を整える。



トトトト・・・


扉の向こうで駆け足で此方に向かって来る音が聞こえた。


バン!


「秋君大丈夫!?」


そして勢いよく扉を開けたのは・・・僕の大切な人。


「つばめ・・・やっぱり聞こえた・・・?」


姫条 つばめ。僕が居候している姫条家の一人娘。


何故居候しているかは後で話そう。


「そりゃ聞こえるよ!あんな叫びをしたら・・・」

「・・・だよね・・・ごめん、今は大丈夫。ただちょっと、昔の夢を見てね・・・」




ここで僕の身に起こっていることを話そう。


僕こと・・・工藤 秋斗は簡潔に言えば転生者だ。


転生前にあったことはさっきの夢と同じ。小学3年くらいに両親を亡くして、親戚に引き取られたが馴染めず。新しい学校でも身長が小さいこと、女々しいことで虐められた。


そして中学2年の時に心壊を起こした。


心壊、てのは勝手につけた名前だけど。読んで時の如く、精神が崩壊したんだ。


そしてそのまま病院に運ばれた。親戚に連絡はされたみたいだけど当然見舞いに来るわけがない。


・・・そしてずっとずっと、死にたいとだけ考えた。


そこから先の記憶はない。恐らく一度死んで転生したのだろう。次目覚めたのはこのベッドの上だった。


そこには心配そうに見ていた三人の人がいた。そのうち一人がつばめだ。


彼女曰く、学校帰りに寄り道で公園に寄った時に行き倒れていた僕を見つけたらしい。それでその場から一番近いつばめの家に連れて行ったというわけだ。


その時はまだ転生したとは思わなかったが、日にちが入院した一ヶ月後、明らかに時間帯が可笑しかったので転生したと認めざるを得なかった。が。流石にいきなり転生した、なんて言えないので、事実を交えてこう言った。


「死に場所を求めていた」


と。


経緯は同じ。そこから退院した後、なけなしの小遣いをもち、適当に電車に乗り、適当に降り、そこで飢え死なりなんなりするつもりだった、と説明した。


実際あの時死んでなかったらそうするつもりだったからある意味嘘ではない。


それを聞いた三人は僕が死のうとするのを必死に止めた。・・・正直嬉しかった。こんなこと言われたの、親が死んで以来なかったから。


でも僕は泣かなかった。いや泣けなかった。

当時僕は泣き虫でその度に「女々しい」とか「男のくせに泣くな」とか言われたから。それが心壊の原因でもあったから。


そんな泣くのを必死に堪えていた僕を見て一人の男が言った。


「なんだ?泣きてぇのか?」


僕はこう返した。


「・・・全然」


そしたらこう返された。


「そっか。じゃあその目から流れてるなにかは見間違えか」


・・・結局泣いていた。


「なんで堪えてるかわ知らねぇけどよ・・・別に泣きゃいいじゃねえか。狙って出せるわけじゃないんだから泣ける時に泣いとけ、て。それに泣けるのは人間の特権だぜ?」


それを聞いた瞬間、僕は堪えるのをやめた。


多分堪えて貯めてた分涙を流した。床浸水するんじゃないか、てくらい泣いた。


・・・初めてこんなに生きていてよかったと思った。



そんなこんなで、行く当てのない僕はそのまま姫条家に居候することになった。そして三人には恐らく僕は一度死んで転生した、と説明した。そしてこれは四人の秘密となった。


でもそれからも大変で・・・実はつばめも同じ悩みを持っていた。周りと比べ低い身長。そして僕の泣き虫とはまた別の問題。


彼女の胸だ。


最初こそ気づかなかったが、つばめの胸はかなり大きい。Fはあるんじゃないか、と勇人さん・・・あ、つばめのお父さんね。彼が言ってた。


低い身長に大きな胸とアンバランスな体型。僕の経験じょう、何もないということがあるわけがなかった。


その予想はドンピシャで、僕がつばめ達の学校に通うことになった時から目に着いた。


男子からのいやらしい視線。

女子からの妬ましい視線。

そしてちびっこという声。


・・・僕と同じだ。


そして本人は真っ向から反論していた。他の二人もつばめの味方についた。


・・・ここは僕と違った部分だ。


でも結局多勢に無勢で・・・挙げ句の果てにつばめは手をあげられる始末。


つばめは泣いていた。


・・・その時、僕の中にあの時の、心壊した時の感情が出た。


・・・殺したいと。


だが僕はそれを抑えた。抑えた上で僕はつばめに手をあげた奴の首根っこを掴んだ。


そしてそのまま床に押さえつけた。


相手は混乱していた。僕はこう告げた。


「自分が何をしたのか分からないのか・・・?お前達がやっているのは・・・下手すれば人を死に追い込むんだぞ・・・自殺志願者や殺人鬼を作るんだぞ!!!」


周りは黙っていた。


「前の学校であったんだ!そいつも背が低い事でからかわれ・・・男なのに泣き虫なのをかわかわれ!挙げ句の果てに殴られて!殴られて!・・・そいつはその瞬間、心を壊して!精神を崩壊させて!危うく人を殺しかけた!実際何人か失神したしな!そしてそのままそいつは叫んだ!狂ったように叫んだ!聞いた事もない断末魔だった!そいつはそのまま病院に運ばれて・・・死にたいと呟いた」


感情を抑えきれなくなって、つい僕は叫ぶ。


「そしてそいつは・・・今お前の目の前にいる」


その言葉を言った瞬間、息を飲む音が聞こえた。


「僕はもう見たくないんだ!そして経験して欲しくないんだ!誰かが身体、性別・・・いやなんだって構わない!気にしている事でからかわれ!傷ついて!挙げ句の果てに心を壊すこと、その姿を!僕のようになって欲しくないんだ!!」


気づけば僕は泣いていた。だがもう、堪えはしない。


「・・・二度とこんなことをしないと誓え。でなければ・・・また僕は人を殺したくなる・・・っ!」


そして僕は首根っこを掴んでいた手を離した。そして冷静を取り戻した。


「・・・ごめん、流石に言いすぎた・・・少し頭を冷やして来る・・・勝手でわるいけど先生には保健室に行ってる、て言って・・・」


そして静かに教室を出た。





その後をつばめが追いかけて来た。つばめは何も言わず僕に抱きついて・・・そのまま、一緒に泣いた。




それからというもの僕とつばめは急接近して、今では恋人同士となっている。・・・まぁ、ここまで来るのには時間かかったけど・・・


これが今の僕の状況。そして今は高校二年生。



「はぁ・・・やっぱり消えないもんだね・・・」

「・・・本当に大丈夫なんだね?」

「大丈夫だって。少なくともつばめ・・・そして当夜と深紅がいる限り」


僕はつばめの頭を撫でる。


「ふみゅ〜///」


するとつばめはくすぐったそうに身体を預ける。


「んじゃ・・・ご飯食べて支度しよっか」

「うん!」



今日は日曜日。大事なイベントの日だ。







「遅いな二人・・・」

「電車に遅れちゃうよ・・・」


場所は変わって待ち合わせ場所。


二人を待っているんだけど・・・




「ほら!二人が見えたで!」

「やっぱりもう来てるじゃねぇか!」

「んなこと言って寝坊したのは誰や!」

「俺だよ!もう認めるよ!だがそんな俺にイタズラしたのは誰だ!?」


・・・あ、来た。


「「セーフ!?」」

「遅ぉぉい!5分28秒ちこぉぉぉく!」

「「・・・がっくし」」


いや擬音語口に出さなくていいから。


「全く・・・電車10分前に集合にしたからいいものを・・・なにがあったの当夜と深紅」

「いやな、当夜が寝坊して・・・」

「その寝坊した俺に深紅が落書きして・・・」

「OK、なんとなく状況は把握したよ・・・」


全く・・・


男の方は井鷹 当夜であり、当夜=エルベルグ。イギリスのハーフで、紅い目が特徴。父さんがイギリス市警で、それ関連の仕事に参加したこともあるとか・・・その腕をかわれて、日本でも警察活動をしている。おまけに国家からの許可で最新の機械、実銃を使用している。何処ぞのエージェントもビックリだよ・・・


女の方は神崎 深紅。よく間違えられるけど深紅と書いてみく、と読む。最初僕も間違えた。よく当夜の仕事をサポートする。そして当夜の彼女。よくイタズラをする。当夜だけに。


「んじゃ皆来たことだし、行きますか」


そんな僕らにはもう一つ、表の顔がある。



移動して、とある会場の舞台裏。


「おっし、準備はいいか?」

「いつでもいいよ!」

「まかしとき!」

「こっちもいいよ!」

「んじゃいくぜ!」


そう、僕らは・・・


「皆さーん!」


「「「どもっす〜!!」」」


ワァァァァァァア!


「僕ら・・・」




「「「「Pleasantfellows(楽しい奴ら)!」」」」


動画サイトの実況、歌ってみた、インティーズのグループだ!


さて、続くかな?(汗)

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