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私、クレスティア・リディナは、アースガルツ帝国の宰相である。
血のように赤い、鮮血の色をした髪と瞳を持つ。髪は腰にまで届く長さがあり、それはまるで流れる血を錬想させるかのよう。透き通る指を肌に滑らせれば、艶やかな滑らかさがある。長い肢体に、深紅の美しさ。それが自慢の私の姿。
そんな私と仲の悪い高官の一人が、かつてこう罵ったものだ。
「魔性の美貌で陛下に取り入る奸臣!」
と。
女の身である私が、帝国の最高官職である宰相の地位にあることが、その男には妬ましかったのだろう。しかし、そんな高官に、私はにっこりと笑って答えてあげた。
「ありがとうございます。私の美貌を褒めてくださって。ですが、女とはいえ、私は今までに幾度となく軍を率い、帝国に勝利をもたらしてきました。見た目だけで、私の全てを判断されないことです」
あの時の私は微笑を浮かべていた。でも、たぶん私の目は笑っていなかったはず。
私を罵った高官は、その後汚職で摘発され、今は辺境の流刑地に流されている。理由は単純に、その高官が私の政敵だったからに過ぎない。別に私が腹いせで復讐したわけではないが、周囲はそう捉えなかったようだ。もっとも、誤解をいちいち解く必要などないので、そのまま放置しているが…
そんな過去の出来事が私の脳裏をかすめたが、どうでもいいことだったので、すぐに忘れた。
かわりに今という時間の空を見上げる。
鈍色の空だった。
空に浮かぶ雲が、青空を覆い隠している。雲自体はそれほど分厚いものではないが、それでも太陽の姿は見えなくなっている。
なんとはない、曇り空。
よく見かける天気の一つだ。
だが、そこに私は血が流れる気配を感じた。これから、たくさんの血が流れる。私の血色の髪と瞳のような真っ赤な赤が。
それは漠然とした勘でなく、確信だった。私は今までに数多くの戦場に立ち続けてきた。敵を屠ることもすれば、私の命令によって多くの味方の兵までが死んできた。だからこそ感じ取れるもの。
私はうっすらと頬笑み、すぐに視線を地上へ戻した。
さて、その日の午後。
私の前に、銀髪の老人が王座についていた。
かつては長身の偉丈夫で、眼光に鋭い光をたたえていた。見るものすべてを圧倒し、ただその場にいるだけで威圧させる強力な覇気。畏敬なしには、誰もがその姿を見られないほどの、偉大なる男だった。この男は戦場を駆け抜け、多くの敵を倒し、味方に勝利をもたらし続けてきた偉大な覇者だった。
だが、それほどの男でありながらも、時の流れというものは確実に男を老いさせた。
いまだに鋭い眼光は衰えることがなく――いや、むしろ歳を経ることで、ますます鋭く、より強くなっていた。しかし、残念なことにどれほど鋭い眼光を放とうとも、男の肉体はすでに痩せ衰え、老境のそれにさしかかっていた。頑強な肉体はすっかり小さくなってしまい、痩せた肌には皺がよっている。喉はか細くやせ細り、そこにかつての姿を見て取ることはできない。
――もう長くはないわね。
それは彼女だけでなく、おそらくは男の姿を見る多くの者が思うこと。
それに、この男は鋭い眼光の奥に、深い苦悩の色を浮かべている。
無理のないことだった、男が期待し、自らの後継者として定めていた皇太孫が、先日遠征先の地で、率いる軍団ごと全滅してしまったのだ。期待していた皇太孫の死は、年老いた男にとって、ショック以外の何ものでもなかった。しかも、その報告がもたらされたのは、僅か3日前のこと。いまだにその衝撃を振り払うことすらできずにいる。
しかし、その心中の思いを、男は決して誰にも悟らせることはないだろう。老いてなお、男の剛毅さには一点の陰りも見られない。
そう、この私以外には、誰もその心中をうかがえないだろう。
私は、かすかに瞬きと共に、男の心情を慮った。
そんな微かな表情の変化に、男の視線がわずかにこちらを見た。
――クレスティアよ。
――はい、陛下。
男が視線だけで語りかけてきた。そこから先はないが、男の意をくんで私はそれまで考えていたことを頭の中から消し去る。かすかな微笑を浮かべながら。
さて、いま私の目の前にいる男は、グランディート・アースガルツ。かつてこのロード大陸の西の果てにある、ベルティーナ地方の一王国の君主だった人物だ。しかし、彼は単なる一王に留まることなく、偉大な人物として名を成した。辺境の一王国に過ぎなかった王国を、隣国の内紛や自壊を見逃すことなく、それを機とみて軍を侵攻させ、領土拡大を行っていった。それに、ただ相手の弱さにのみ付け入ったのではない。時には少数の軍勢で、圧倒的な兵力を持つ大国を飲み下していき、その勇名を大陸中に馳せていった。
グランディート王が率いる王国は、またたく間に領土を伸張していった。それは今までに歴史上に現れた、どのような国家よりも早く、そして広大に。
数多くの国々を王が率いる軍隊が併呑していき、やがて強大国と化したアースガルツ王国は、名をアースガルツ帝国と改めた。
今現在、アースガルツ帝国は辺境の一王国であったころの名残などなく、このロード大陸の七割を占める、世界最強にして最大の国家へと変貌を遂げていた。それほど広大な領土を、たった一代で築き上げたのが、グランディート・アースガルツ大帝。
今、私の目の前で玉座に坐している老人だ。
そして、そんな偉大な人物の前にいる私は、帝国宰相としてグランディート大帝の覇業に力を尽くしてきた臣下の一人。権力では大帝の次席にあり、今まで大帝の偉業を支え、自身自ら軍を率いて領土の拡張を行ったことも枚挙に暇がない。大帝とは二人三脚で、この帝国を育て上げてきたと自負している。
そんな大帝に呼ばれ、私は目通りの最中にあった。
「宰相よ、私の後継のことであるが…」
「はい、陛下」
皇帝から発せられた言葉に、私は静かに答える。
珠色の声をした私の声に、皇帝がかすかな笑みを浮かべる。たぶん、私の声の色を心地よく思ったのだろう。それに、私の浮かべている微笑。
私が瞳にかすかに穏やかな色を浮かべると、さすがの強大国の皇帝とて、一瞬その姿に見惚れずにはいられないのだろう。
「私の後継であるが…」
再び皇帝が口を開いたので、私はすぐに穏やかに浮かべた表情を消し、真剣になる。
「敵襲!」
と、皇帝が次の言葉を発するより早く、部屋の外から叫び声が響いた。
その言葉の意味するところに、皇帝は早くも反応して表情を変えた。今まで幾多の戦場を駆け巡り、大軍を指揮してきた歴戦の男である。敵の襲来と聞けば、その瞬間に君主であることよりも、戦場における戦士の表情へと驚くべき速度で変える。
それは皇帝だけではなく、私にしても同じこと。
また、この部屋の中に集う男たちも同じだ。
皇帝を守護すべき六人の近衛兵が、一斉に腰の剣に手を置いて身構える。
――頼もしい戦士たち。
この近衛たちもまた、皇帝とともに数多の戦場を駆け抜けてきた男たちだ。ただ単に、きらびやかな衣装を纏うだけの、飾りものではない生粋の戦士たちだ。
辺りには瞬間的に、緊迫した気配が充満した。
と次の瞬間、部屋の扉を貫く爆音がとどろいた。
―――ドカーーンッ
扉が吹き飛び、一瞬何事かと驚く。室内に煙が濛々と立ち込め、視界がふさがれていく。
「陛下を守りなさい!」
その中で、私が真っ先に声を出して叫んだ。
視界が遮られる中、近衛兵たちが動く気配が伝わってくる。私もすぐさま陛下のいる玉座の前に、飛ぶようにして移動する。だが、次の瞬間、近衛兵たちの悲鳴が巻き起こった。
「グワッ!」
「ヌウッ!」
ドタドタ、と不気味に地面に倒れる音が続く。
「剣を構えよ。防御!」
しかし不気味な音など意識することなく、近衛兵たちに命令を下す。剣が鞘から抜かれる音がし、近衛兵たちは身構えた。
やがて、部屋を包んでいた煙が徐々に失われていく。
私の視界の前では、私と陛下を守るようにして、三人の近衛兵の姿があった。
――三人だけ?残りは?
私の視線が、煙が晴れていく空間の端をわずかにとらえる。そこには、地面に倒れ伏した兵士の姿が二人。
もう一人も倒されているはずだが、そんなものを今は探している場合ではない。
「陛下!」
背後で玉座に座っている皇帝に呼び掛ける。
「案ずるな。この程度のことで動じぬ」
「分かっております」
背後から聞こえてきた声はどっしりと重く、とても落ち着いていた。突然の目に見えぬ敵の襲来。しかし、皇帝の声には驚くよりも先に、危険な状態を楽しむかのような響きさえあった。
その声色に、つい私の唇もかすかに微笑んでしまう。
「楽しんでおいでですか?」
「宰相もか?」
フフフ、と思わず笑ってしまった。
だが、そんな会話を交わせたのも、ほんの一瞬のことだった。
「ウワッ!」
突然目の前から、高速で物体が飛んできた。かと思うと、次の瞬間私の目の前で防御を固めていた近衛兵の一人が、その物体に吹き飛ばされた。
「!」
その物体は赤い血に塗れた、人間の体だった。それに巻き込まれて吹き飛ばされた近衛兵が、ガツンという音をたて壁に叩きつけられる。そのまま気を失ってしまったのか、近衛兵はピクリとも身動きをしなくなる。
その様子に、さすがに背後の皇帝も、私も、息を飲み込む。
そんな私たちの目の前で、立ち込める煙の向こうから、一体の巨大な生き物が姿を現した。それは黒い山羊の頭に、筋肉質な人間の体をした化け物だった。しかも、その大きさは人間のゆうに二倍はある。
――魔物か!
私が判断したのと同時に、魔物の口を開いた。
「グフフッ、この国の王か。死ぬがよい」
人間の言葉を魔物が口にした。それに軽い衝撃を近衛兵たちが受ける。その僅かな隙をついて、魔物の巨腕が振り下ろされた。
「チッ」
隙は突かれたが、近衛兵の判断はそれでも早い方だった。魔物の巨腕を前にして、近衛兵の一人が、私の前に身を呈して飛び込んできた。魔物の巨腕は近衛兵の体を叩きつけたが、幸い私と背後にいる陛下には当たらなかった。ただし、捨て身の兵士の体は、醜い音とともに、魔物の巨腕によって叩き潰されていた。
おおよそ、外が死ぬ時に立てる音ではない。残酷な音をたて、近衛兵は血肉の塊となって即死した。
「なんてこと、陛下の大切な兵を」
私が歯ぎしりして、口にする。
「ヌフフフッ、脆い、脆いな人間は!」
魔物はそんな私の言葉をあざ笑うかのように、一撃で人を殺したことに、恍惚と酔った声を上げる。
――血に酔っている。
魔物の姿を見て、私はそう思った。
人間を殺し、そこから流れ出す血の臭気にやられて、酔っているのだ。
と同時に、私のそれまでの緊迫していた精神がすっと静かになった。
――血に酔う魔物…そうか、血に酔ってしまう程度なのか。
ひどく冷静に思うと、私は口にかすかに微笑を浮かべた。数多の戦場を、陛下とともに戦ってきたのが私である。数多くの戦場に立ち、そして多くの兵士たちを従え、味方を犠牲にし、敵を殺してきた。そして部下である兵士たちが、血に酔って敵を血祭りに上げる時に見せる、狂った姿を今まで幾度となく見てきたことか。
血に酔いながら、敵兵を次々に殺戮していく兵士たちの姿を、残酷であると思わない。
それどころか、私は兵士たちの狂った姿を見るたびに思う。死の淵に立たされ、人間を殺すしか生きる道のない彼らの姿は、どこまでも人間的だ。狂乱の精神に叩きこまれていても、それがひどく人間的に見える。
――そう、そうしなければ、自らがやられてしまうのだから。
そう思うと、目の前で血に酔っている魔物は、所詮人間となんら変わらぬ存在でしかない。
人間と変わらない。その思いだけで、私の微笑は止まらなくなってしまった。
私の前で血に酔う魔物の表情が、ひどく遅い速度で動き始めた。魔物だけではない、近衛兵の動きが鈍くなり、空気がねっとりと重さを増し、動くことを放棄していく。私の心臓の鼓動さえもが、恐ろしく動きを遅くしていき、やがて鼓動の音がまるで聞こえなくなる。全ての時間が、動くことをやめてしまった。そう思える感覚の中で、私の意識だけが、停止した時間の中から抜け出していた。
――トンッ
私の石が体に命令を出して、一歩前へと踏み出した。私の前に立つ、ただ一人だけ残った近衛兵が握っていた剣を奪い取る。近衛兵が突然の事態に驚きの表情を浮かべる。しかし、その速度はひどく鈍く。緩慢だ。
とても私の速度についてこられない。
私は微笑を絶やすことなく、もう一歩踏み出した。
血に酔いゲタゲタと笑いを浮かべていた魔物が、ゆっくりと私の方を見る。
その目が細められ、巨腕を頭上に振り上げ始める。一撃で私を叩き潰すつもりだろうが、その動作はあまりにも緩慢で遅い。遅い。遅すぎる。
――ああ、なんてつまらない奴。
私は大地をけり上げ、魔物の胸へと跳躍した。剣をただ一点、魔物の心臓がある場所へと向けて突きだす。
次の瞬間、止まったかのように鈍く動いていた時が、急激に加速した。
それまで緩慢に振り上げていた魔物の前半がビクリと震えた。それを感じたのは、私が魔物の胸に突き立てた、剣の感触からだった。
「なっ、なっ。人間ごときに、それに、女などに…」
驚愕の声を上げる魔物。自らの胸に剣が突然突き刺さっていたことに驚いている。
「さようなら」
私は静かに答えて、魔物に突き立てた剣を振りぬいた。
――ズズズンッ
剣を抜かれた魔物は、背中から大地へと倒れた。床の上でビクビクと、音をたてて震える。ついさっきまで生きていたのに、突然に死んでしまった。まだ死に切れない体が、震えているのだ。
しかし、そんな魔物の姿は私にはどうでもいい。それより、私は見てしまった。
私の目の前で驚愕する一人しか残っていない近衛兵の姿。そして、その背後で玉座に坐す皇帝の姿。そして私。いまだにこの部屋は立ち込める煙のせいで、視界を塞がれている。この三人以外には、この場の光景が、誰にも見えはしない。
――そう、この場には私を含めて三人だけしかいない。
武器は、私の手にある剣の一振り。
私の脳裏を稲妻が駆け抜ける。
皇帝の後継ぎは三日前に死去し、次の後継者はいまだに指名されていない。ここで帝国の主たる皇帝が死ねば、後継者は誰もいなくなる。
――とてもいい機会だわ。
私がそう思った時には、近衛の一人が斬撃によって斬られていた。いや、私が斬ったのだ。
鋼鉄の鎧に身を包んだ近衛兵の体を斬ると、もっと抵抗があると思った。だが、私が手にした剣は、予想以上に簡単に近衛兵の体を切り裂いていた。
――思ったより、いい剣ね。
そして私は、目の前で驚愕する陛下へと視線を向ける。
「さい…」
咄嗟の事態に皇帝は立ちあがって、私へと向かってこようとした。皇帝はすでに事態を把握している。しかし、その中で逃げるのではなく、立ち向かってこようとする。
――とてもいい方。
私は、老境にありながらも、立ち向かおうとする陛下の姿に、うっとりとしたものを感じた。けれど、それが私の動きを止める理由にはならない。
私の手に持つ剣が、皇帝の喉元へと吸い込まれていき。そして、貫いた。
「さあ、次のステージへ行きましょうか」
ゴロリと不気味なものが地面に転がる音がした。しかし、私はそちらの方を見ることはなかった。
さっきまで顔に浮かべていた表情を消し、代わりに怜悧な顔になる。
と、そこにタイミングを見計らうかのように、次々と足音がしてきた。
「陛下、宰相閣下、ご無事ですか!」
血相を変えて、煙の向こうから兵士の一隊が近づいてきた。
その先頭にいるのは、青い色の髪と瞳をした好青年然とした男性。ただし、ただの一介の兵士でなく、豪奢な鎧甲冑を纏うそれは、この国の将軍のもの。
私の第一の戦友、アスティ・ユウナス将軍だ。
ユナウスは部屋に飛び込んでくると、私の方へと視線を向けてきた。
彼がわずかに穏やかな顔をしたので、つい私もそれにつられてしまう。でも、それはほんの一瞬のこと。
「宰相、ご無事…」
そこまで口にしたユナウス将軍は、しかしすぐにこの部屋の惨状を目にして口を閉ざした。
その視線が、玉座に座る首なき皇帝の姿を捉える。
「…陛下?」
この国の主の、ありうるべきでない姿に、絶句する。
そんな彼に、私は落ちついた声で告げた。
「残念ですが、陛下は魔物の手によって殺されました」
私はそう告げた。だが、ユウナスの視線は、私が手に持っていた剣へと向けられていた。そこには、魔物のどす黒い血とともに、魔物が流すはずのない、赤い人間の色がこびりついている。
――あらいけない。私としたことが。
ユウナスの視線に気づくと、私は手に持っていた剣をその場から投げ捨てた。
カランカランと、剣が転がる音が木霊する。
私が手にしていた剣の意味を悟ったであろうユウナスは、目を見開いたまま身動き一つしない。
「さい、しょう…」
ユナウスの声はかすれていた。しかし、私は彼の傍に歩いていくと、耳元でひっそりと囁いた。
「ユウ、いいでしょう」
言葉の外に、見なかったことにして頂戴、と付け加える。
「正気ですか」
「どうせいつかはこうするつもりだった。いいでしょう」
かすれる彼の声に、私はとても穏やかな声で言う。自分でも驚くほどだが、その声は本当に落ちついた声をしていた。
まるで私が、自らの主であり、長年傍で仕えてきた主を直接殺したことなど、微塵も感じさせない。とてつもなく落ちついた声だった。
ユウナスは、一瞬身をこわばらせたものの、彼はすぐに表情を消した。そして、彼に続いてこの部屋の中に現れた兵士たちの一隊に向かって叫んだ。
「皆聞け、陛下が…魔族の手によって殺された」
ユアナスの言葉に、その場に詰めかけた兵士たちの表情が暗転した。
「へ、陛下が…」
相貌を見開き、驚愕する兵士たち。
だが、そんな兵士の姿より、私の頭の中では、次にするべき行動が、次々に明確になっていっていく。
この私が、帝国を簒奪し、皇帝へと至る道のり。至尊の座へと至るための道のりが、はっきりと見えてくる。
――さあ、始めましょう。