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根源

僕はミカエル

作者: いとか結絵
掲載日:2025/12/12

 僕はミカエル。天使のはしくれ。地球に生きる人間を、見えない世界でサポートするよ。ふわふわふわ。今回の担当は、あの子。




 あの子からは、色々なことを教わった。イチゴとシャンパンが美味しいってこと。生クリームがあったら、もう最高ってこと。いつか、身体を纏って地球に降りれる日が来たら、イチゴとシャンパン、生クリーム付きを体験するんだ。それが楽しみ。




 ほんとはね、数年前に一度地球に降りようとしたんだ。でも今の宇宙の技術と地球の進化じゃまだ早いって、諦めた。地球にはなくなってもらったら困るんだ。だから、支えるよ、真剣にね。地球の進化をサポートする。宇宙のためにね。




 あの子はそのために育てた。訓練の末、今はあの子にメッセージを少しは伝えることができる。




 ほんとはね、もっと明確なメッセージを伝える術は持ってるよ。だけど、そうしようとすればするほど、ハイジャックされる危険性が増すんだ。僕が伝えるメッセージの回路から、悪い奴らが忍び込んでくる。わかりやすく悪い奴らって言ったけど、彼らだって自分を救うためにもがいているだけ。救いの道が光って見えたから、縋り付いてくるだけ。今回はもう急いでたからね、その危険性と今の宇宙と地球の進化の必要性とを天秤にかけて、必要ならば危ない橋をも渡ってきた。ミカエルも大変だったよ。あの子を危ない目に合わせるのはわかってた。そうするしかなかったんだ。




 ギリギリ間に合った。いいや、間に合わせた。なにをかって?地球の進化だよ。天使たちも、がんばった。この世の中で美しさを体現する人間たちの営みはすべて完璧であるのだから、困ったことは起こらない。本当の意味ではね。悪いように見えるアイツだって、地球のために身を削り悪役を担当しているだけかもよ。無意識にかもしれないし、意識的に演じてるヤツもいるだろう。地球の存続を、誰だって心の底では願ってる。何がどう絡まって繋がっていくかは神のみぞ知る壮大な計画だ。天使はそれをサポートするよ。




 また大きなズレが生じた時には、天使のがんばり時が来る。いや、腕の見せ所と言った方がいいね。そんな時は来ないほうがいいと知っているから、キミは自分の心を道しるべに、素直に喜びのなか人生を楽しむんだよ。天使はいないほうがいい。寝ながら退屈に見守るくらいがちょうどいい。みんな、よろしくたのんだよ。




 せっかく生まれた宇宙なんだ。みんな自分の立ち位置で存分に楽しむがよい。今この文章を読んでいるってことは、キミは地球の人間かな?すごいことなんだよ、今地球で身体をもって生きているなんて。地球が滅びなくてよかったね。感謝してよ、ミカエルたちのおかげなんだから。えっへん。楽しんでよ。せっかく用意したんだから。宇宙のミカエルも楽しいよ。いつも歌ってるんだ。こうやってね。 




 ~僕はミカエル。天使のはしくれ。いつもしあわせ。シャンパンいちご。楽しみなんだ。春。はるはる春が来る。ふわふわふわ。宇宙の歌を歌おう。~




 楽しんでよ。今しかないキミの歌を。歌いながらね。

















原作note版:「僕はミカエル」アマネハルカ



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