表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
43/59

隣で…

夏休みもあっという間に残り一週間となった。

大輝は、八月中に高校の友達とも遊び

仲を深めていった。


父親も休みに入り二人で、

キャンピングカーをレンタルして

色んな所を回った。

今回も色んな経験をさせてもらい

最高に楽しい思い出が出来た。

父親の休みが終わるタイミングで

地元の家に帰る事にした。



家に帰り母親と司さんから

報告があると言われ

リビングで正座させられた。


「大輝、報告があります。」


と、真剣な顔で伝えてきた。

大輝も背筋を伸ばし聞いた。


「大輝がお兄ちゃんになります。」


と、言われた。


「大輝がお兄ちゃんになるんです!」


と、テンション高めで言ってきた。

最初は、なんのことかわからなかったが

母親が妊娠したのだと分かった。


「エェッ?」


と、驚いていると、

母親が抱きしめてきた。


「お、おめでとう!」


と、ようやく理解して

お祝いの言葉を告げた。

母親は、


「大輝は、嬉しくないの?」


と、不安そうに聞いてきた。


「嬉しいよ!嬉しいに決まってる!」


と、伝えると

涙を流して抱きついてきた。


司さんに助けを求めたが

司さんは、母親よりもっと号泣しながら


「ありがとう大輝ぃありがとう大輝ぃ

喜んでくれてありがとうぉ」


と、顔をぐちゃぐちゃにしながら言っていた。

二人が落ち着くまでされるがままだった。


落ち着きを取り戻して

二人から予定日などを伝えられ

まだ性別は、わからないそうだ。


大輝は、

二人が上手くいっているようで

安心したし素直に嬉しかった。


ただ、高校生にもなれば

どうやって子供が出来るかくらいは

分かってしまう。

嬉しい反面、複雑でもあったがそれは言わない。

おめでたい事に変わりはないのだから。


そんな事もあり

大輝も、いつもより上機嫌で

祭りの日を迎えた。


祭りの日は、

若葉が

どうしても迎えに来いと言うので

迎えに行った。


白石の迎えは、今回は逆方向だから

断ったと言っていた。


ゴールデンウィーク以来

会っていなかったので

緊張してしまった。


若葉の家の前に着き

出てくるのを待った。


若葉が出てきて

思わず息を呑んだ。

浴衣姿で出てきた若葉は、

綺麗だった。

前よりもずっと綺麗だった。

高校生になり

顔もスタイルも更に良くなっていた。

前も同じ事があったような気がしたが


「似合うかな?」


と、今度はお淑やかに聞いてきた。

何も言わずにいると、


「ねぇ?聞いてる?」


と、言われてしまった。

大輝も、照れずにちゃんと


「すごく似合ってるよ!」


と、伝えることが出来た。


「ありがと!」


と、恥ずかしそうに若葉が言った。

そのまま久しぶりに

若葉と、歩いて向かった。

どんな話をすればいいのか

わからなかったが

若葉が、たくさん話してくれた。

みんなのことや学校の事、

だから普通に話すことができた。

大輝も、母親と司さんの事だけは

話しておいた。

若葉も、驚いていたが


「大輝もお兄ちゃんになるんだね!」


と、喜んでくれていた。


「私が、長女だからね!」


とも言って、ふざけていたが

少し胸が締め付けられた。

今も、弟のようにしか

見られていないんだなと思ったからだ。

そんな話をしていたら

ちょうど集合場所に着いた。


集合場所に着いてからは、

いつものように

すぐ白石が寄ってきて

若葉と話し始めた。

大輝はそんな後ろ姿を見てから

別の友達の所に行った。


祭り自体は、例年と同じように楽しめたが

花火の時間が近づき移動する事になり

花火が見える所まで移動しながら、

佐々木千花が近づいてきた。


「大輝、

みんなで若葉と白石君を

付き合わせようとしてるのは知ってるよね?

花火の時間は二人きりにしたいんだけど

大輝も協力してくれる?」


と、聞いてきた。

大輝は合わせるしかなかった。


「みんなとも相談してあるから

大輝は、私と二人であっちから移動ね!」


と、言われそのまま着いていく事になった。

そのまま歩いていると佐々木が


「大輝イケメンになったよね!

彼女でもできた?」


と、聞いてきたので、


「出来てないよ!」


と、だけ答えた。

色々質問されたが当たり障りなく答えた。

その後はみんなも合流したが

若葉と白石だけがいない、

上手くいったようだった。


ちょうどその時、花火が始まった。

花火を見ながら大輝は、


「若葉の隣で花火を観たのっていつだったかな…」


と、なんとも言えない気持ちになっていた。



花火も終わり

若葉と白石も合流した。

若葉は、怒りながら

文句を言っていたが

白石は、上手くいったのか

恥ずかしそうに友達と笑い合っていた。

そんな姿を見て

大輝は、胸が締め付けられた。

必死に普通を装った。


帰りも、

若葉と帰る事になっていたが

白石が、若葉を送ると言って来たので

若葉に嘘をつき

別の友達と、別なルートで家に帰ったのだ。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[気になる点] >「大輝イケメンになったよね! 大輝イケメンになったのに 何故みんなは若葉と白石を付き合わせようとするのか? 大輝と若葉の組み合わせはありえないのか? 白石は大輝と比べることすらない…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ