避けられてる?
若葉は、
テーマパークに行くのを
楽しみにしていた。
若葉の大好きなキャラクターがいるし
大輝とも久しぶりに出掛けられるからだ。
前日から、大輝に電話をして
興奮を伝えた。
朝は、駅まで行くのに
蓮が迎えに来るので
二人では行けないが
大輝も一緒に行こうと
いつものように言ったら
用事を済ませてから行くと
断られてしまった。
大輝とみんなで遊ぶ時は、
いつも二人で行っていたので
当たり前のように
一緒に行けると思っていた。
だが、初めて断られてしまった。
若葉は、
ショックだが
用事なら仕方がないと切り替えて
「テーマパークでは、大輝といっぱい遊ぶぞ!」
と、思い寝ることした。
翌日、支度を整え待っていると、
蓮からメッセージが入り
家の前まで出た。
そのまま二人で駅に向かい
テーマパークで何に乗るなどの
話をしながら歩いた。
駅に着くと、
まだ来ていない友達もいたが
大体の友達は来ていた。
大輝がまだ来ていなかったので
連絡を入れようと思ったが
用事が長引いているのかと思い
待つことにした。
集合時間ギリギリで
大輝が到着したので
みんなで、急ぎ電車に乗った。
電車に間に合い
ほっとしたタイミングで
大輝に話しかけようとしたが
大輝は、他の友達と話していて
声を軽く掛けて終わってしまった。
モヤモヤしていると
蓮が、話し掛けてきて
テーマパークのキャラクターの話を聞いてきた。
そこから、
キャラクターへの愛を熱く話し続けた。
いつの間にか
テーマパークの所の駅に着き
みんなで入場した。
ゴールデンウィーク中なので
人でいっぱいだったが
「いっぱい遊びぞ!」
と、ワクワクして
みんなではしゃいでいた。
最初の頃は、
みんなと一緒に行動していたが
蓮と一緒に
飲み物を買いに行かされてから連絡が来た。
乗り物まで先に行くようにと。
乗り物付近に来ても
友達はいなかった。
連絡してみると、
反対に行ってしまったとの事だったが
若葉も高校生になってからは、
流石にこのくらいの事は
わかるようになっていた。
蓮と二人で、
行動させようとしている事を
いつも蓮の近くに居させようと
仕組まれている事も
だんだんとわかってきていた。
「今日もか!」
と、怒りたくなったが
蓮が悪い訳でもない。
「大輝と全然話せていないし
遊べてもいないのに…」
後で合流してから
大輝とも乗り物に乗ろうと思い
今は諦める事にした。
「せっかく来たんだし楽しもうよ!」
蓮もそう言ってきたので
合流出来るまではアトラクションを
楽しむことになったのだが
あまり楽しめなかった。
その後もみんなに連絡をしながら
合流できるように歩いたのだが
全くみんなと合流出来ない。
もう夕方に近くなっていたので
流石にイライラした。
友達に連絡をして
「もういい加減にしてよ!
みんなとも遊びたいんだから!」
と、伝えた。
すると
「ごめんごめん!」
と、軽く謝るだけだった。
どこのエリアにいるのか聞くと
自分達のいるエリアの反対側だった。
もう夕方になっていたし
人混みもすごかったので
合流するのには、
遅くなってしまいそうだったので
急いで蓮と二人で反対のエリアに歩き始めた。
人混みを避けるように歩いていたのだが、
辺りが暗くなり始めて蓮と少しはぐれてしまった。
すぐ連絡を取って見つける事が出来たが
「またはぐれたら大変だから
手を繋いで行こう?」
と、言われた。
「そんなの悪いから大丈夫だよ!
ちゃんとついていくから!」
と、言って歩き始めてすぐに
また、
人混みではぐれそうになってしまった。
「人混み抜けるまでは手を繋ぐね!」
と、手を取られ
そのまま手を繋ぐ形になってしまった。
嫌とは言えずにそのまま歩き
人混みを抜けてからすぐに手を離した。
蓮は耳を真っ赤にしていたが
若葉は複雑だった。
そのあと蓮は、ぎこちなくなり
恥ずかしそうに話していた。
エリアの反対側まできたので
友達に連絡した。
みんなも反対側を目指して歩いていた為
すれ違ってしまったようだ。
また元にエリアの方に歩き始め
さっきより人も少ない所を歩いたので
手を繋いでもらわなくても大丈夫だった。
ようやくみんなと合流出来た。
「ちょっと!
もうみんなと遊ぶ時間なくなっちゃうじゃん!」
と、友達に文句を言った。
「ごめんごめん!
でも、楽しかったでしょ!笑」
と、言って笑っていた。
周りを見て
大輝がいない事に気付いた。
「あれ、大輝もはぐれたの?」
と、聞くと
「大輝、具合悪くなっちゃって
先に帰ったんだ。
顔色真っ青だったもん。」
と、言われた。
心配だったから友達も一人
一緒に帰ってくれたとも言っていた。
若葉は心配になり
すぐに電話を掛けたが繋がらなかった。
すぐにメッセージも送った。
楽しめる気持ちではなくなっってしまった。
大輝と一緒に帰った友達から
「今、電車に乗ったけど
大輝の調子が良くなさそうだから
家まで送る。」
と、メッセージが入ったようで
「閉園まで楽しんでくれないと申し訳ない」
と、大輝が、
言っているとも言っていた。
なのでみんなは、
閉園まで遊ぶ事になった。
若葉は、
心配で楽しめそうになかったが
みんなに、
「大輝があの後すぐ帰ったって聞いたら
気を使わせちゃから閉園まではいよ?」
と、言ってきた。
友達からもまたメッセージが入り
「大輝が凄く気にしてる。
申し訳ないばっか言ってるから
ちゃんと閉園まで楽しんでくれよ!」
と、来たらしい。
閉園まではいる事になったので
若葉も、
みんなに気を使わせないように
なるべく明るく振る舞った。
大輝に、またメッセージを送ったが
やはり返信はない。
少し経ってから友達から、
「無事、家まで送り届けたから
安心して!」
と、メッセージ届いたみたいで
安心はしたが楽しむ気にはならず、
閉園までなんとか過ごした。
帰りの電車の中では、
みんな遊び疲れてぐったりして
眠りそうになっていたが
若葉は、眠くはなかった。
「今日も、大輝と話せなかったな…
一緒に乗り物にも乗れなかった…
せっかく一緒に出かけられたのに…
体調大丈夫なのかな…」
と、一人落ち込んでいたのだ。
「なんでいつもこうなんだろ…
みんなと出掛けると
避けられてる気がする…」
と、一人思うのであった。
最寄りの駅に着き、みんなと解散した。
蓮が送って行くと言ってきたが、
今回は、さすが断った。
蓮も、思うところがあったのか
今回は、送らずに帰ることになった。
若葉は、
家に向かい一人歩きながら
「やっぱり大輝に避けられてるのかな…」
と、考えてしまっていた。
家の前まで着き
大輝の家の方を見た。
大輝の部屋の電気は消えている。
「大輝、体調大丈夫かな…?
私の事、やっぱり避けているの…?」
と、大輝の部屋の方を見て
嘆いていたのだ。




