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また…

若葉は、

家まで蓮に送ってもらいながら

歩いていると


「明日で今年も終わりだねぇ!

どんな一年だった?」


と、聞かれた。


「そうだなぁ。

今年も楽しい一年だったけど

中学生になって

部活が始まったり、

学校のみんなや部活の仲間と

すごく楽しく過ごせたかな!」


と、応えた。


「俺も、

今年は、いつもより楽しかったなぁ!

学校も楽しい部活も楽しい!

クラスもみんな良い人ばっかりだから

すごく充実した一年だったよ!」


と、蓮も応えた。


「わかる!

クラスのみんな

すごく良い人ばかりだよねぇ!」


と、盛り上がっていた。


「夏祭りも楽しかったけど、

申し訳なかったなぁ。

あの時は、ありがとうございました!」


と、夏祭りの話もした。


「全然軽かったからね!

それに俺は、あの後から

若葉と仲良くなれたから

すごく嬉しかったよ!

あれからクラスでも

いつも一緒にいられたし

逆にありがとうございました!」


と、逆にお礼を言われてしまった。


お互いにお礼を言い合い

笑いながら歩き


「クリスマスパーティーの時も

すごく楽しかったしね!」


と、蓮が言ってきて


「若葉ともっと仲良くなれたし!

最高に楽しかったな!

今日も一緒に出掛けられたし!

本当にありがとう!」


と、言ってきた。


「こちらこそありがとうございます!」


と、またお礼を言い合っていた。



もう家も近くなって来た。

そのまま家の前まで着き


「今日は、楽しかったよ!

またお出掛けしようね!

送ってくれてありがとう!」


と、伝えて蓮君を見送ろうとした。


蓮が何か言おうとしたその時。



「大輝?」


大輝が駅の方から、歩って来たのであった。


蓮君は何か言おうとしていた事をやめ

大輝の方を見た。


そして大輝の方を向いて


「おーい!大輝!」


と、手を振っていた。


大輝が気付いた。


はっとした顔をしていた。


若葉も、何故だか嫌な気持ちになった。


すぐに大輝はいつもの顔になり


「白石か…どうしたのこんなとこで?」


と、なんとか話す事が出来た。


「若葉と今日、出掛けてたから

家まで送りに来たんだよ!」


と、言ってきた。


流石に逃げるわけにもいかず、

なんとか普通を装う事に集中した。


さっき見たばかりだから知っている。


でも聞きたくなかった。


知りたくなかった。


でもここで、

はっきりさせないといけないと思った。


「今日はデートだったんだね!

良かったね!

荷物が重いからもう行くね!

じゃぁ!」



と、だけ言って家に向かった。


白石は


「デート?そうデートだったんだ!」


なんて若葉に言っていた。


そのあとの声は、

聞きたくなかったので

急いで家に向かっ手を歩いた。


若葉が何か言っているのも

聞こえないふりをして。


家に入って急いで部屋に向かった。


ただいまも言わずに

部屋に入り座り込んだ。


「やっぱりデートだったか…」


そのまま少しの間

俯き続けていた。




大輝が去ったあと

蓮は何か言っていたが

何も入ってこなかった。


「デート?」


若葉は、分からなかった。

大輝と、いつも出掛けていたのは

デートではなかったから

蓮と出掛けるのも

デートではないと

思い込んでいた。


大輝の声が耳から離れない。


「デートだったんだね!

よかったね!」


デートだったのだろう?

何が良かったのだろうか?


茫然としていた。


「おーい、若葉?」


と蓮に肩を叩かれて

やっと気付いた。


「ごめんごめん!

ちょっと疲れちゃったみたいだから

少し休むね!

今日はありがとう!」


と、言って家の中に入った。


蓮が何か言おうとしていたが

今は、すぐにでも一人になりたかった。



自分に気持ちがわからなかった。


大輝にデート

と、言われたのがすごく嫌だった


大輝によかったね

と、言われたのが苦しかった。


大輝に

蓮と一緒にいる所を

見られたくなかった。


何故だかは、わからない。

でも大輝にそう思われる事に

すごく胸が締め付けられた。



若葉には、この気持ちがわからなかった。

本当は、わかっていたのかもしれない。

でも、そんな事はないと、

大輝は、弟のような存在だ

と、思い込み過ぎてしまっていた。


その事がストッパーになってしまっていた。


徐々にすれ違い拗れていく。


距離が近すぎると

気付けなくなってしまう。


そう言う物なのかのしれない。




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