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二人で

大輝は、

父親との旅行を、満喫していた。


最初の日は、父親の家に泊まり

残りは、冬キャンプをしたり

温泉に行ったりと、


充実したものとなっていた。


その間、若葉とは、

最低限の連絡しか取らなかった。


今は、若葉の事を

なるべく考えたくなかった。


まだこの時は、

何も知らなかった。


若葉と白石の姿を

また、見てしまう事に

なることを。




最終日は、

父親の家の近くの

ショッピングモールで

買い物をする事になった。


父親の車に乗り込み

ショッピングモールに向かった。


一日で回る事が出来るのかと思うような

ショッピングモールだった。


大輝の家からは、

電車で二駅くらいなので

いつでも行けるのだが

来るのは初めてだった。


ショッピングモールに着き、

中を見回る事にした。


「何か欲しいものあるのか?」


と、聞かれたので


「今はないかな!

でも欲しくなる物ものあるかも!」


と、伝えた。


「買ってやるから

なんでも言えよ!」


と、嬉しいに言ってくれた。


今の父親は

昔と違って、

本当に一緒にいて楽しい!


父親と言うより

歳の離れた

お兄ちゃんのように

振る舞ってくる。


それがまた

居心地を良くしてくれる。



お店を回りながら

欲しい物を探して歩いた。


だが、

色んなお店がありすぎて

何が欲しいのか

わからなくなってきた。


少し休憩をする事にして

少し早いお昼を食べる事にした。


お昼はラーメンを二人で食べた。


父親と二人で

ラーメンを食べる日が来るなんて

思ってもみなかった大輝は、

また、

嬉しい気持ちになった。



ラーメンを食べ終えてから

少しゆっくりしていると


「なんか欲しい物あったか?」


と、聞かれたので


「初詣に行くときの

ジャケットが欲しいかな!」


と、伝えると


「よし、それなら

リュックと同じブランドのがいいな!」


と、嬉しそうに言って来た。


「そのお店まで行くぞ!」


と、大輝より楽しそうにしていた。


アウトドアブランドが置いてある

お店に着いて

ジャケットを選んでいると


「これなんかどうだ?」


と、父親がジャケットを

二着持って来た。


「カッコいい!

これにする!」


と、すぐに気に入った。

どちらにするか迷ったが

ブルーのジャケットを選んだ。


「じゃかこっちのブラックは

父さんが着る!」


と、言ってきた。


「二人でお揃いだな!」


と、これまた嬉しそうに言ってきた。


二人でお揃いのジャケットを買った。


「息子とお揃いって憧れてたんだ!」


と、鼻歌を唄いながら言っていた。


大輝も嬉しそうに

頷いていた。


「ジャケットも買ったしそろそろ帰るか!

荷物も取りに行かないと行けないからな!」


二人は、帰る事にした。


「帰ったら若葉に連絡しないとな!」


と、思っていた。


父親との時間あったため

落ち着きを取り戻していたのだ。



そんな事を考えながら

出口まで歩いていると

反対側の通路に

若葉と似ている女の子が

歩いていた。


良く見ると

若葉に似ているのではなく

若葉だった。


「若葉も来ていたんだ!」


と、若葉の所まで行こうと思い

走ろうとしたが


若葉は一人ではなかった。


白石が一緒にいたのだ。


また見てしまった。


本当に偶然なんだろうが


また大輝は、胸が締め付けられる。

せっかく気持ちが落ち着いていたのに。


二人を、これ以上見たくなかった。


大輝はまた、逃げるように出口に向かった。


そのあとの事は、

良く覚えていない。


なんとか普通を装って

父親と接していたのだろう。


父親は、

変わる事なく楽しそうにしていたから、


父親の家に着いて

荷物を纏めていても

よくわからなかった。


なんとか荷物を纏めて

車で近くの駅まで送ってもらった。


駅に着き

父親と別れ一人になった。


そこから家までの足取りは

とても、とても重いものとなったのだ。





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― 新着の感想 ―
[良い点] お父さんホントいい人だわ 願わくばこのまま大輝の支えになってほしい [気になる点] お父さんが気づかなかったのは 大輝が心を隠すのが上手くなったのか…? [一言] 若葉は単に友達と遊びに…
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