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海賊勇者の転移録  作者: 自画自賛
2/3

リーンの願い

しばらく勇者パーティの

前日談をします。

最初は聖女リーン


リーンside


私の名前はリーン・フェザリオ、

どこにでもいる孤児院に

お世話なっているただの農民でした。

物心つく前、正確には赤ん坊の頃

孤児院の前に捨てられていたそうです。

暮らしは貧しいけど優しい神父の

お爺様様にシスターのお婆様のもとで

穏やかに過ごしていました。

孤児院だけあって私と同じ様に

親のいない子供が何人もいました。

私の恋人のジャンもその1人です、

7歳に頃でした私は虐めにあっていました。けれどもジャンは何度も私を助けてくれました。


「や〜〜〜いブース」

「「ブス、ブス、ブス、」」

「うぅぅ・・・やめてよ〜〜」

「ヤメローーーーー

リーンを虐めるなぁーーーー」

「ジッ・・ジャン・」


ジャンはケンカが強いとは言えません

それでも私を守る為に何度もイジメっ子

に立ち向かってくれました。

殴られては立ち上がって何度も・・・


「ジャン・・・ごめんなさい」

「何でリーンが謝るの?」

「だって・・・だって・・うぅ・・・」


泣いている私をジャンは優しく

抱きしめてくれました。


「リーン、何があっても僕が守るよ、

だからもう泣かないで」

「うん・・・ありがとう・・・ちゅ」


それが私の初恋でファーストキスでした

今思えば少し恥ずかしいけど恥ずかしさよりも嬉しい気持ちでした、だって、


「いいですかリーン、これは結婚式と

言います、結婚とは愛する人とずっと一緒

に生きて家族になりますと神様にお約束する所なのよ。」

「そうなのですか?では何故

あの人達は口と口をつけたのですか?」

「あれはね、口づけといってね、

ずっと一緒に生きていきますと

神様にお約束した証なのよ」

「そうなんだ、なら

お婆様と口づけするーー」

「あらあらありがとう、でもねリーン、

口づけはね、簡単にしていいものでは

ないのですよ。」

「そうなのですか?、」

「そうなのですよリーン・・・

リーン、貴女も大人になれば

分かりますよ誰かに恋をして愛をし結婚をして夫婦になり家族になる。いいですかリーン、口づけは貴女が結婚をして

家族を作りたいと思う人としなさい。

夫婦になる事と家族になる事の

意味を学びそれでも

構わないと思える人出会ったらね。」

「う〜〜んよくわかんないです?」

「あらあらごめんなさいね、少し難しいかったかしら、だから沢山学びなさい、

それは貴女の為になるのですからね。」

「は〜〜〜〜い」

「ふふふ、いい子ね」


あれから色々学びました。

私はジャンが好きです、ボロボロに

なっても私を守ると言ってくれたあの人

が大好きです。

ジャンが私を守ってくれるように私も

ジャンを守りたい、ジャンが私のために傷つくならその傷を癒したい。

幸い私には僧侶の素質があったらしく

お婆様にお願いして

僧侶の修行をしました。

全てはジャンの為、に愛してると言ってくれた恋人のために。だけど・・・


私が15歳になった頃、王国では魔族との戦争が激しさを増したくなか王国では

勇者召喚が行われてました。

そして私に女神様からの

信託が降りました。【聖女】

私には不相応な、なんで?

私がえらばれたのかわかりません。

だけど選ばれしまった以上私は王国に

向かう事になりました、いや、

向かうしかありませんでした、

たけどそれはジャンとの別れ・・・

この身を引き裂かれる思いをしました。

そして私は王国に向かいました。

ジャンとの結婚の約束をして・・・



アルガロア王国

昔、賢帝レイオ・ムンゾハルグが

国の礎を築き、異国から来た

勇者アクロガとレイオの娘

王女マレーナが国を平定させて

2人の息子アスナロがレイオと言う名を

襲名しレイオ二世として治めた国

それから代々王を襲名する人はレイオを名乗る習わしになった。

お城に案内されて玉座の前に着いた時に

初めて王様の姿を拝見した。

レイオ十三世、レイオ一世の再来

とまで言われた人、

だけど私には憎むべき人

この人が勇者を召喚しなければ・・・

私は聖女になんてなりたく無かった、

私は王国〔こんな所〕に来たくなかった。ただ愛する人とジャンと一緒に

生きて・・生きたかっただけなに・・・

私の他に

魔法使いミナヅキ、騎士レイリルがこの場に呼ばれたようでどうやら彼女達も

女神様の信託を受けたようだ。


「クランド・ロクドウ、

ロックとでも呼んでくれ。」


勇者として呼ばれた彼はそう言った。

今思えば私の印象は良くなかったはずだ、間違い無く私は彼を睨んでいたバスだから、彼の所為では無いと分かっては

いた、けど私はそう思える程大人では

無かった、

そんな私達に王はこういった。


「勇者クランド、そして信託を受けた

その方らと共に魔王討伐を命ずる。」

「はっ必ずや」

「うむ、頼むぞ」

「第二王女セレスティアよ」

「はい。」

「そなたには私の名代として勇者達と共に魔王討伐に付き添って貰う。」

「はい、そのお役目しかと

引き受けます」

「では王様、行きます。」

「うむ、頼んだぞ」


こうしてロクな会話もないままに私達は

魔王討伐に出る事になりました。

やがてセレスティア王女の案内で深い森の中の王族の別荘らしき家に連れていかれました。後でセレスティアに聞いたけど、この家は王様個人の秘密の隠れ家で

正しい手順で森を進まないとたどり着けない迷いの森と呼ばれる場所だったようです。

どうやらこの場所でみんなの自己紹介するみたいです。


「では改めて、クランド・ロクドウ、

ロックと呼んでくれ。」

「私はセレスティア・ムンゾバルグと

申しましす。セレスティアと呼んで

くださいませ。」


「レイリル・ラーガサルビアです

セレスとは従姉妹どうしになります」

「ミナヅキ・・・」

「リーン・フェザリオ・・・です」


セレスティア王女以外は何処と無くぎこちない自己紹介出した、この2人は

おそらく私と同じ・・・レイリルと

ミナヅキは私と同じ愛する人と引き離された、何となくそう思いました。


「さてと、まずは、」

バーーーーン

ロックが何かを聞こうとした時に入り口

からセレスティアによく似た女性が

入って来ました。


「お姉様・・・?。」

「アナスタシア・・・?」

「アナスタシア王女?」

「ロック様 御機嫌よう、

セレス、レイリル姉様お久しぶり。

貴女達は初めまして、

アナスタシア・ムンゾバルクと申します。

以後お見知り置きを。」


不意の乱入者に思考が追いつかないなか

ロックとセレスティアとレイリルが

何かを言い争っているようだったけど

何を言っているのかは正直耳にはいらなかった。言い争いが終わるとロックが


「話を戻すぞ、確かリーンに

ミナヅキにレイリル、だったよね。

よろしく、さてと、早速聞きたい事が

有るんだけどいいかな?」


ロックが何を聴いてくるかと身構えていたら予想外の事をきいてきた。


「君たちの両親のこと、後恋人と

もしくは婚約者?かなみたいな

人はいるかな?いたら教えて欲しい。」


何を聞いてくるのだろう?

本気で訳が分からなかった。

最初に答えたのはレイリルだった。


「私にの家族は両親はいないが義理の

義兄がいる、我が親愛なる義兄がな。」

「家族はいない・・・けど恋人はいる」


レイリルとミナヅキ、

2人が答えたその顔は本当に幸せそうに

答えてた、私だって、


「私は結婚の約束をした人がいます」


私は胸を張って答えた。

そうしたらロックは満足そうに


「そっか、じゃあ呼ぼうか」

「「「「「?????」」」」」

「今から君達が言った大切な人達を呼ぶから手伝って。」


ここにいる全員皆んな疑問に思っているなかロックは私の頭を触って


「なっ・・なにを・・」

「動かないで・・・そのまま、

君の恋人を頭に思い浮かべて。」


少し怖かったけど私はジャンを

思い浮かべた。


「ジャン・・・・」

「良し。・・・オープンゲート」


ロックがそう言って手を伸ばすと

伸ばした先に光の扉が現れた


「行くよ、ついてきて。」


ロックが私の手を引いて扉を開けるとその先にはジャンがいた。


「・・・・ジャン・・」

「えっ・・リッ・・リーン・・」


私はジャンに抱きついた


「ジャン・・・ジャン・会いたかった」

「リーン・・僕もだよ・・・・

僕の・・・僕のリーン」


間違いない私のジャンだった、

私を守る為についてしまった消えることの無い傷跡、

私を抱きしめくれるこの温もり


パーーーーーン


「あ〜〜〜〜済まないが」

「エ?」

「ン?」


音のした方を振りかえるとそこには

少し苦笑いをしたロックがいた


「お楽しみ所申し訳無いけど少し

俺に時間をくれないかな?」


そう言うと私とジャンの手を握り

ほぼ強引にジャンを連れてきた、

同じ様にレイリルとミナヅキの

恋人らしき人達もほぼ強引に連れてきた


「では今連れてきた人達も含めて

もう一度自己紹介をしようか?」


そう言ってロックは自己紹介をした

レイリルと来た人はドレイク、

ミナヅキと来た人はトッドと言う

名前らしい、そしてロックは全員にこういった。


「さてと、それでは俺の話を聞いて欲しい、なぁにオタク達が彼女達を愛しているのなら俺の話に食いつくよ。」


そう語ったロックの顔は

何処か面白そうだった。

次はジャンの予定です


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