カフト
次の相手・カフトは、ものすごく強そうな格好。黒い髪を一つにまとめて、短剣を持っている。いかにも用心棒のような格好だった。
彼女はストレッチをして、体を俊敏に動かせるように特訓していた。
ラウンドに上がると、カフトは真剣モードだった。
〈勝負開始〉
カフトは私に向かってきた。
突っ込んできたカフトを私はよけると、後ろから押し出そうとした。しかし私の動きが鈍かったため、カフトは隙を見つけて、私の懐に入り込んできた。短剣で切ろうとしている。
私はさらにそれもよけた。
カフトは、デモニカのように魔法は使わず、自分の力で私に勝とうとしている。
なら、魔法を使えば勝てるかもしれない!
私は水の魔法を使えるから、デモニカを倒したときに使った流水魔法を試してみよう・・・。
「流水魔法!」
私は叫ぶ。すると、カフトはそれに対応するように唱えた。
「防御茎」
防御茎!?
ま、まさか・・・・・。
唱えれば地面から茎が生えてきて、私の流水魔法を防ぐ。
流水魔法は使えない、ということは。
なら。短剣を取り上げるのみ!
「海は友達!」
海を呼び出す。海はカフトの後ろから、こっそりと現れ、油断したカフトの短剣を取り上げる。
私は海からその短剣を受け取る。
カフトには予備の武器はなく、私の短剣ショットをまともに受けた。
カフトは倒れて動かなくなった。
〈勝負終了〉
勝った!って、まさか殺しちゃったんじゃ・・・・。
すると後ろにいたロイロードは持っていたボタンを押した。
カフトはそして生き返った。
よかった・・・。殺したんじゃなかったんだ。