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暴力ゲーム

 小学校6年生のショウイチくんは部屋で「暴力ゲーム」を黙々とプレイしていた。


 ドガァという耳をつんざく音がしたかと思うと、ドアをぶち破り怒りの形相で拳を握りしめるショウイチくんのお父さんヤスシさんがそこに立っていた。

 テレビ画面を蹴り壊したかと思うと、ヤスシさんはショウイチくんの胸ぐらをつかんでから床に叩きつけたあと、「暴力ゲーム」のパッケージを手に取った。

 「こんなゲームやっちゃダメだろ!何考えてんだお前!」

 裏返るほどの大声でそう叫んだあと、ゲーム機を掴んで窓から放り投げ、それでも怒りが収まらないヤスシさんは倒れたショウイチくんの腹部に思いっきり蹴りを入れた。

 「お父さん、ゴメ」

 お父さんはショウイチくんの髪の毛を掴んで引っ張り上げ、抵抗できない小6の子供の顔面に全力を込めたパンチをお見舞いした。ショウイチくんの口から折れた歯と血がボロボロと垂れ落ちた。

 「ゴメ」

 再び謝ろうとしたショウイチくんにお父さんは再び全力でパンチを食らわした。続けざまにもう一発、さらに一発。

 「ヤメ」

 そしてもう一発。再びもう一発。その一発はショウイチくんの右目付近にヒットし、その衝撃でショウイチくんの目玉は破裂した。失明した右目から血を流す我が子にヤスシさんは再びパンチを食らわす。もう一発。

 さすがにヤスシさんは拳が痛くなってきたので次はビンタに切り替える。ショウイチくんに思いっきりビンタを食らわすと、ショウイチくんの右耳の鼓膜が破れた。

 「うわあああああ」

 叫ぶショウイチくんだったが、お父さんは左耳にもビンタを食らわせた。一発では破れなかった。3発目で破れた。うまく鼓膜を破るのは難しいとヤスシさんは思った。

 「お父さん、このゲーム会社に抗議しに行ってくるから、安心しろ」

 左目と鼻と口しか残っていないショウイチくんが電動バイブのように震えながら答える。

 「ありがとうございます、お願いします」

 「すぐ戻ってくるからな!」


 ゲーム会社


 返り血を浴びて血まみれになったヤスシさんがゲーム会社の受付を訪ねる。受付嬢はその姿を見て動揺するが平静を保ちいつもの対応をする。

 「きょ、今日はどのようなご用件でしょうか」

 「息子がやってた『暴力ゲーム』、お前のとこが出してんだよなあ。教育上悪くねえか?アレ。」

 「は、はあ。それは失礼いたしました・・。抗議のご対応ならカスタマーセンターに・・・」

 「カスタマーセンターじゃねえんだよ!オメーんとこが作ってんだろうが!」

 ヤスシさんは受付嬢の胸ぐらをつかみ、受付嬢の顔面に唾を吐きかけた。受付嬢はドブのような匂いのするその唾に思わず「オエッ」と嗚咽した。

 「このゲーム作ってんのは何階だぁ!」

 「ろ、ろ、ろ、ろっかい」

 受付嬢の顔面を思いっきり殴ったあと、ヤスシさんはエレベーターに向かった。エレベーターが六階に着く。チーンという音ともにドアが開く。ドアの前には休憩に行くためにエレベーターを待っていた社員がいた。その社員をヤスシさんは家から持ってきた包丁で思いっきり刺した。あまりのことに何が起こったのかわからず、包丁を刺されたまま驚愕の表情の社員。そのままヤスシさんはスタスタと開発ブースに歩いていく。そして持ってきていたバッグから祖父の家からかっぱらってきた猟銃を取り出す。

 

 ドン!という大きな音が社内に響いたかと思うと、「内藤」と書かれたワッペンを胸につけた社員の頭がなくなっていた。天井に弾痕とともにその社員の脳みそと頭蓋骨と目玉がひっついていた。

 「悪影響なんだよお前ら!」

 ドン!女子社員が腹を撃たれてふっ飛ばされる。7メートルほど飛んで壁に叩きつけられる。女子社員の腹から大腸と小腸がデロっとこぼれ落ちる。「ギャアアーーーッ」いつもは笑顔が絶えない開発ブースに悲鳴が響き渡る。

 「テメエら覚悟しろーっ!」

 銃声と叫び声が空間を支配する。血と肉片と内臓が辺り一面に飛び散り、人間の体温による赤い湯気があたり一面を覆った。

 「あとはアンタだけだなあ」

 開発ブースでは美人として話題に上っていた女子社員が唯一生き残っていた。

 「やめてくださいっ!」

 「アンタ可愛いから殺さずにいたんだァ」

 ヤスシさんはズボンを下ろし、ギンギンにそそり立った自分の肉棒を見せつける。血がパンツまで染み込んだ結果、肉棒すらも真っ赤に染まっていた。

 「あんなゲームを作ったお前が悪いんだよぉ。しっかり反省して、これからイイことしましょうね」


 一年後


 ヤスシさんの家に新しい家族ができた。あのゲーム会社で犯した女子社員は家に連れて帰り、あのあと何度も犯し、すぐに妊娠が発覚。地下室に閉じ込めて、自殺しないように手足を縛り付け、栄養を与えて下の処理もしてやり、ついに子供が生まれた。女子社員は一年のうちにみるみるうちにブサイクになったので用済みとしてナイフで滅多刺しにして殺した。めった刺しにしたあとも丸一日生きていたからヤスシさんは笑った。ショウイチくんはいつの間にか死んでいたが、今は新しい子供が入るから大満足。

 やっぱり家族っていいなあ!と思うヤスシさんであった。今日は表現禁止法制定一年目の記念日です!

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