表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
死神始めました  作者: ニワトリのコッコ
2/6

学校に行きました。

朝ごはんの代わりに親が作ってくれた弁当を死神に渡す。

親が俺のために作ってくれたので渡すのは少し抵抗があったが仕方ない、お腹が鳴ってる少女がいたら渡すしかない。というかこのために来たのだから目標を果たさなければならない。

「いいの、これ食べて?」

「そのために持ってきたんだ、遠慮せずに食べろ」

「遠慮せずに食べるわね」

少しは遠慮しろ

死神が朝ごはん(俺の昼ご飯)を食べてる間に死神がいる部屋を掃除をする。

あまり散らかってはいないが長く使われていなかったためか少しかび臭い。

「お前こんなところで生活していて大丈夫なのか?」

「もぐもぐ別にもぐ病気にはなってないよもぐ」

食べながら喋るな。

そう思いながら窓を開ける、春の風が館の中に充満していく

「寒い」

「我慢しろ、カビのにおいがなくなるまでな」

「うう・・・」

あまり寒いのは得意ではないらしい。さっきまで着ていたジャンパーをかけてあげる。

「まだ寒い」

「これ以上渡したら俺が凍死します」

しばらく部屋の掃除をしてるとあるものが目についた

鎌だ、それもかなり大きい。大鎌だ

「・・・立派な鎌だな」

「それは私のよ」

食べ終わった死神が俺に空の弁当を渡し言った。

「私達死神一族が代々使ってきた鎌、といっても名前はないけどね」

「・・・お前ほんとに死神なの?」

実際に俺の目には目の前に女の子が見えるし、足もある。なにより

「触れるし・・・」

「頭なでなでするな!」

叩かれた。まあまあ痛い。

そんな感じで掃除をしてたら時間になった。そろそろ学校へ行かなければ。

「んじゃそろそろ行くわ、カビのにおいはまだ残ってるから消えたら窓閉めておけよ」

「ん・・・寒いけど我慢する」

ジャンパーは・・・まあいいか学校近いし。

外に出て自転車にのる、急がなくても間に合うだろう。

「あ、あの」

「ん?どうした?」

「・・・朝ごはんありがと」

「・・・おう」

窓からだったが素直にうれしかった。


館から自転車で10分ほどで学校へ着いた。

私立絆学園。

この辺りでは一番古い学校だろう、なにせ今年で創立100年らしい。

「古いと言っても・・・リフォームされてるからな」

ひとクラス20名ほどで4クラスある。ちなみに俺は2組だ。

教室に入るとまだ来てない人もいるがほとんどの人が来ておりグループで話したりしている。

自分の席へ着き授業準備をする。まだ入学したばかりで話せる人も少ない。

「ねえ、涼弥りょうや

自分の名前を呼ばれ少し驚いたが、聞き覚えがあったので急いで振り返る。

俺の名前を呼んだのは架純かすみ小学校のころから仲のいい友達だ。

「どうした?架純」

「ん~用事はないけど呼んでみただけ」

「なんだそりゃ」

「別にいいじゃない、今このクラスで話せる人涼弥しかいないし」

確かにそうだが話す内容がないならどうしようもないだろ。

そう心で思ったがまだ朝の会まで時間がある。

少し聞いておきたいこともあるし、話すか。

「そういやお前なんでこの高校来たんだ?お前の頭ならもっといいところ行けただろ」

架純の頭ならもっと都会の高校に行けるくらいの頭ならある、だから気になったのだ。

「え?うーん・・・親の仕事の都合で?」

いや、疑問系で返すなよ。

「お前の親って・・・ああ神社か」

「そうそう、私一応巫女さんとかたまにやってるしさ、お祭りとかで」

「ああ、そういややってたな」

小学生のころよく行ったな・・・お祭り。

あの時はまだ勉強なんか気にしなくてよかったからな・・・戻りてぇ

「でもよ、だからって別に親は止めないだろ?」

「まあ、そうなんだけどさ、私やらなきゃいけないことあるし」

「やらなきゃいけないこと?」

そう聞こうとするがチャイムが鳴った。

「あ、チャイム鳴ったね、それじゃ席戻るね」

「あ、おお」

まあ、別に気にすることはないだろう。

一時間目、二時間目、三時間目、四時間目・・・そして昼休みだ。

弁当を死神に渡した俺は購買へ行きパンを買おうとする。

「・・・しまった、金忘れてきた」

そういや昨日無駄遣いしないように小銭貯金したんだった。

仕方ないので教室に戻る、あと二時間の辛抱だ。

そう思ってると。

「あれ?涼弥お弁当忘れたの?」

「・・・忘れた」

架純がクスクス笑いながら来た。

「まったく・・・仕方ないな」

そういうとお弁当のフタの上に少しのおかずとおにぎりを一個くれた。

「え?いいのか?」

「うん、今日ちょっと作りすぎちゃった」

確かに、架純にしては量が多い気もする・・・嘘をついてる感じもするが。

断るのもあれなのでありがたくいただく

「・・・うめえ」

「でしょ?まあ私が作ったからね!」

「今度教えてくれ、俺も自分で作れるようになりたい」

親に少しでも楽してもらいたいしな

「うんいいよ、教えてあげる」

「ありがと」

昼飯を食ったので六時間目もしっかりと集中できた。


そしてホームルームが終わりあとは帰るのみになった。








おかしいところがあれば教えてください、初心者なのでいっぱいあるかと思います

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ