或るエルフの手記

冬 右頁

きっとこれが、さいごのきろくになるとおもう

ずっとごはんがたべれてない

せんそうのあとの

はいきょににげこんだけれど

あたまがくらくらする

もじがおもいだせない

ぺんもつよくもてない

　それにたぶん

　　　みつかるのも

じかんのもんだい

　　　　　　　　　　このあたりを

　　　　　　　　えるふがさがしている

　　　　にんげんもさがしている

　どっちのほうりつでも

　　　　　はんざいしゃ　だ

　　　でも　　　　わたしたくない

　　だから

　もやしてしまおう

だれかにごしゅじんさまをけがされるくらいなら

わたしのさいごのまりょくで

　　いっしょにもえよう

ごしゅじんさま

　　　　ごしゅじんさま

　　ごめんね

　　　　　　　　　　　　　　だいすき