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スタート

私の名前は冨田 乙音

感情をなくした18歳の高校3年生

この世界は腐っている

どうしてみんなはそんなに笑ってられるんだろう

人間なんてこんなにもろくてこんなに単純な生き物だと私は知ってる。


たった高校3年間の出来事でこんなにも考え方が変わるだなんて自分でも思いもしなかった。



16歳の夏

私、富田乙音はとても明るくてまっすぐな考えをもっててサッパリした女の子だった!

勉強も運動もなんでもこなす男勝りな性格でもあった。



こんな私が高校1年生のとき初めて恋をして初めて彼氏ができた。


さとる おーーい 乙音ーー!一緒に帰ろーぜ!


乙音 ごめん、今日は先に帰ってて


さとる なんだよー。


彼の名前は早川さとる

馬鹿でぜんぜん頼りなくて扱いずらい男だったけど私のことを一番に愛してくれてなによりも笑顔が爽やかだった


こんなさとるを私がはじめて好きになった男だった


だけどそう長くも続かなかった


さとるは自分に自信がないのかわからないがとにかく独占欲が強い男で私はクラスの男子とも話すことさえすらできなかった




キーンコンカーンコン


先生 はい、この前の数学の宿題を黒板に答えを誰かに描いてもらおう

よーしじゃあ富田!


乙音 はい!

私は数学が大好きでとても成績が優秀だった

カリカリ カリカリ


そんなとき生徒の男子のひそひそ声が聞こえた


なーなー富田ってさ可愛いよなぁ

勉強も運動もできるし性格いいしな

俺狙おうかな笑


さとる ギロっ

わーやべっ

さとると付き合ってることお前忘れんなよ

殺されるぞ

そーだった汗

あまりにも可愛くてよ笑


私は冷や汗をかいた

こんなことは一回だけではない さとるの独占欲の強さは学年で有名だ。


1回私が教科書を忘れた時に隣の男子が見せてくれたのをみたさとるが無理矢理席をかえてきたし

それにクラスの男子と話しててさとるがくるとその男子は怖がって逃げてしまう



毎日毎日一緒に帰り、家についたらさとるが気がすむまでずっと電話

私の日々の生活ほとんどさとるにとられていて自由がなった

大事にされてるのもすごい分かるし私もさとるが大好きだったが

そんな毎日に私はうんざりしていた








さとる なんで一緒に帰れないの? 用あんの?


乙音 なんでもいいでしょ。 たまには1人で考えたいことあるの。


さとる なんだよそれ お前男のことだろ?どーせ俺と付き合っててもお前はぜんぜん幸せそうじゃないもんな

他の男とこ行けば

お前どーせモテるし


乙音 なんでそーなるの? そーゆところ嫌だ もぅ疲れた


さとる おいっっ 待てよ!!


私は走って帰った

電話が何度も何度も鳴った

そして私は口走ったか「ごめん別れよ」と言った


さとる は、なんだよ ふざけなんなよ 待ってくれよ


乙音 もぅあなたには疲れたわ。


さとる 俺が悪かった頼むから行かないでくれ

ごめんな 俺不安だったんだよ


乙音 私はあなたを裏切ったことも一回もなかったしずっと我慢してた

ほんとに大好きだったしさとるは誰よりも私のことを愛してくれてすごい嬉しかった

けど、私は自由もほしかった

ごめんね これで最後

ありがとうさとる


私は電話を切って電源を切った

あーすっきりしたと思ったら

なぜか私は泣いていた

口走ったせいか好きで別れたくないって想いがあったのか

なんだか切ない感じで

なんとなくスッキリしたかったけどモヤモヤしていた


二章へ続く




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