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 鳥はどこからきてどこへゆくのか。


 心のおしゃべりがやむとき、耳の奥ふかくで眠る森から、しずけさがしみだす。


 ――と、


 聴こえてくるはず。かなたから。


 見よ。


 空につぶらなひとみをむけ、螺旋らせんを巻きながら舞い上がってゆく鳥の羽搏はばたきを。


 ――鳥はどこからきてどこへゆくのか。



 ※


 ――鳥の群れが空をおおくし、うねりながら渦を巻く。


 たぶん最初の記憶。


 このエピソードにかんする最初の記憶の起源を突き止めようとするなら、晴れわたった空の下へと辿たどり着く。アイハラにまつわるイメージもまた、午前中の空の下、鳥とともにはじまり、数日後の鳥の映像とともに終わる。


 だからこそ、ユーリについて回想をこころみる前にまず、アイハラについても語っておかなければならない。


 では、晴れた空の下で起こった出来事について縷々語ってゆくことにしよう。


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