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プロローグ Report(始まり)

最初は話とはさほど関係がない、ある人物のレポートからです。

 19XX年のある海で一つの奇妙な魚のつがいが引き揚げられた――。




 一匹は見た目も普通の魚で、おかしな点など何一つ無かった。

 しかし、もう一匹は素人目でもわかる程傷だらけ――今にも死にそうなくらいボロボロだった。

 だが、それでも見た目も普通の魚を護ろうと、命尽きるその際まで、漁師と当時一緒にいた研究者達を威嚇し続けたという。

 その後、見た目も普通の魚が死ぬのと同時に、その魚も死んだ、と記された。


 当時の研究者一向がその傷だらけの魚を解剖し調査した結果、少なくとも死後5ヶ月は経っていた。

 だが、私にとって最も重要だったこと――それはその魚の性別が「雄」であった、と言うことだ。


 私はそれをある時をさかいにし、急激に増加したアノ現象だと考える。

 お互いに強く愛し合った番の内、突然の出来事で雄の個体が死んだ時、残された雌の個体にある条件が重なった瞬間、死んだはずの雄がその身が朽ちようとも、その雌を護るため動く現象である。

 奇跡としか考えられないこの現象を私は、かつて中世ヨーロッパにおいて、命懸けで主君を護ろうとする騎士に例え、フランスでの爵位、『シュバリエ』と名付けた。






 この報告書(けん)は外部に漏らしてはならない……。





では、話を始めましょうか。

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