襲撃者による襲撃
夜9時を回った頃、隼はホテルを出て病院へと向かった。足首にはタクティカルナイフを仕込んである。もしあの少女に何かが迫っているならば、これで殺せばいい。
嫌な予感は、見事に的中していた。
病院内の様子がおかしい。いつもなら入り口から看護婦の姿が見えるはずなのだが、全く見えない。急な用があったとしても、この病院は人手が足りてるはずだ。
そんなことを考えていたその時、パァン!という銃声が病院内から聞こえてきた。患者の悲鳴と誰かの怒号が聞こえる。
隼はさっと足首にある半波のナイフを抜いた。刃渡り8センチ、素材は154CM。ホークと呼ばれるタクティカルナイフだ。
入り口の扉を開けると、1人の男が血を流して倒れていた。頭に穴が空いており、既に息絶えていた。
そのまま奥へと入ると、見慣れていたはずの待合室が、真っ赤に染まっていた。そこら中に薬莢が転がっているのを見ると、おそらく口封じのために全員殺害されたのだろう。だが、銃声は1回しか聞いていない。
どういうことかと思ったが、それはすぐに解決された。
黒ずくめの男が、銃を持ったまま床に倒れていた。銃はベレッタM92F。おそらく音を鳴らしたために、仲間に殺されたのだろう。よく見ると頭が蜂の巣状態になっており、その辺りに脳漿やらが撒き散らされていた。
M92Fを取ると、残弾数を確認する。先ほど撃ったのもあり、マガジン内には14発残っていた。ポーチから予備マガジンを3つほど奪い、ポケットにねじ込む。ナイフを左手で構えたまま、少女が眠る15階の病室を目指し、非常階段を駆け上っていった。




