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駐車場で~完全版~

ふう~。


 休日のことでございます。

 奥さんと近場の温泉へ出かけようと、階段を降りマンションの駐車場に向かっている時のことでした。

 ん?

 私はすぐに気がつきました。

 奥さんの軽自動車の右側面が白くなっているのを・・・。

 ・・・これって。

 近づいてみて見ると、白い部分は塗料で擦ったあとがあります。


「あのさ」

「何?」

「ぶつけた?」

「何を?」

「車」

「は?」


 奥さんは目を丸くしてなにがあったのと、きょとんとしています。

 私はタオルで、白い塗装の部分を拭くと擦った後がはっきりとでてきます。

奥さん驚き、

「・・・なんで」

 と、絶句。

 私たちはとりあえず車に乗り込み、事態を把握しようとしました。


「どうしよう」

「まずドラレコみよ」

 今日から遡ってドライブレコーダで映像を確認するも、それらしき破損に至った場面はありませんでした。

「ないね」

「ないね」

「しっかし、けっこう擦っているよね」

「うん」

「これ当てたら(相手)分るよね」

「うん」

「でも、なんでドラレコに映ってないの?」

「ねぇ」

「ひょっとして自分で当てた記憶とかない?」

「ないよ。このくらいのキズ当てたら分らんのおかしいでしょ」

「だよな」

「昨日は車を使ってないから、その間かも」

「でも、マンションの人がここで当てたとして、黙っている?」

「そうね。それはないと思うけど」

「じゃあ、管理人さんに言うて、周辺の監視カメラ見せてもらうとか」

「うーん」

「とりあえず写真はとっとこ」

「うん」

 と、なんだかだと言いつつ、擦った部分の写メを撮って車を出します。

 とりあえず温泉行こうとするのが先立ち、判断力が鈍っていました。

 これって現実逃避でしょうか・・・。 

 でも数十分くらい運転していると、

「やっぱり帰ろうか」と、奥さん。

「そうやね。気分がのらんよね」と、私。

 そういうやりとりが数度続いた後、結局、家に戻ることにしました。


 で、その間ネットでAIに検索調べると、

「駐車場でぶつけられる。知らない内に」

 と検索しますと、

1、警察に知らせる。2、現場と車の損傷を写真で記録する。3、防犯カメラや目撃者はいないかの確認。4、保険会社へ連絡する。

 と、でてきました。

 ああ、やっぱりこういう時、AIは便利だし頼りになりますぞ。

 ・・・ワシ、AIはちょっとなんぞ言っとるくせにね(汗)。

 

一気に現実に戻されましたよ。

・・・・・・。

 はい?

 やはりそうやんねと今になって気づきます。

 ふたりしてやっぱり現実逃避していたみたいです(笑)。

 えーっとぉ。

 ワシ、塗装拭いたよね(証拠としてそのままがよかった?)。

 車出しちゃったね(現場検証なんぞするなら)。

 発見時の初動から間違っていました~。


 家に戻ってからは、奥さんが改めて、レコーダーからSDカードを抜きだし、パソコンから確認するもその場面はありませんでした。

 それでいろんな葛藤がありつつの後、警察に電話することにしました。

 このあと私はその場にいなかったのですが、警察が来て現場検証や車移動の有無、自分が当てた覚えがないかなど尋ねられたそうです。

 たしかに移動先での可能性も無いとはいえません。

 結局、この日は土曜だったので、管理人さんは不在で後日、監視カメラの録画を確認させていただくようになりました。

 当時の状況が映っていればいいのですが・・・。

 それが証拠として確認できれば、警察の方が改めて確認したのち捜査されることとなりました。



はあ~。

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