表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/21

生まれる前のこと

 あからさまに肩を落として図書館から出てきた私にバウワウが駆け寄ってきました。


「ずいぶん長かったねぇ。おじいちゃん猫になるかと思ったよ。それで、どうだった? なにかいい案は浮かんだかい? まぁその表情から大体察しはつくけどさ」

「お察しの通りよ。収穫ゼロ」


「だろうね。じゃあ次はどうするの? ……ってかその前にお昼にしない? お腹ペコペコだよ」

「そうね。そうしましょうか」


私たちは近所の公園に行って、ベンチに腰掛けました。


ご飯をあげると、バウワウは待ってましたとばかりに勢いよく食べ始めました。


「モグモグ、うまい! あれ、アルマは食べないのかい?」


「んー。なんだかあまりお腹が空かないのよね。プロテインを飲んだせいかしら」

「かもねモグモグ」


バウワウが食べ終わるまで、私は空を見上げていました。


神は遠い空にいるらしいですが、実際どうなのでしょう。


私があの人と過ごしていたのは生まれる前のことなので、この世に生まれ落ちた今、あの場所がどこにあるのか分かりません。


もしかしたら他の聖女に訊いたら分かるかもしれませんけど。


ボーっと空を眺めていると、生まれる前のことが頭にぼんやりと浮かんできました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ