14話 お泊まり会
どうも、不定期更新のものです。
「それじゃあえり、一緒にお風呂入る?」
わたしは誘惑に誘われるままコクリと頷き、振り返って進むあおちーの服の裾を掴みながらついて行った。
いやちょっと待てい!
どうしてこうなったか経緯を話させて。
時は少し遡る。テレビの人たちが来てから数日経ち、ゴールデンウィークが近づいてきた頃、わたしこと英理は生徒玄関で立ち尽くしていた。部活動が終わり、あたりはもう真っ暗になっていて帰ればいいだけなのに、これじゃあ外に出る気が起きないよ。
「いやー天気予報って当てにならないなー」
めちゃくちゃ土砂降りだった。そして傘を持ち合わせていなかった。もーどうすればいいの?!
「とりあえずママに電話して迎えに来てもらおうかな…」
スマホからママの連絡先を探して電話をかける。………いや出ないんかい!
「まじかー」
「おうお疲れ佐藤、帰らないのか?…いや帰れないのか」
外を見てはぁ、とため息をつく澪せんぱい。
「せんぱぁい助けてくださいよー」
「どうした、迎えでも来ないのか?それとも傘でも忘れたか?」
「その両方ですよ!もう家まで送ってくださいよー」
「ははっドンマイだな。自業自得だ、雨が止んできたら帰れよ」
「え?今帰るんですか?」
「おう、佐藤も気をつけて帰れよ。じゃあな」
「ちょっとせんぱーい!」
雨の中ササーっと走って帰ってしまった。いや傘持ってるのに刺さないの?!使わないなら貸して貰えばよかった。
んーまぁわたしも走って帰ればいいか。運動後でちょっと暑いから涼むには丁度いいってことで。
「ちょうど止んできたし、今のうちにっ」
⭐︎
「やばいめっちゃ寒い」
今は近くにコンビニがあったのでそこに避難してるんだけど、学校出てからまたすぐ降り出したおかげでわたしはもう服とかびしょ濡れになっていた。家までまだ数分くらいかかる距離で、憂鬱な気分。ほんと最悪…。服もちょっと透けてるし。
いつここから走っていくか、いや走りたくないけど迷っていると、前方から見覚えのある髪がチラッと見えた。その人はまっすぐこちらの方向に向かってくる。
「え、あおちー?!」
「ん?え、えり!びしょ濡れになってるじゃん。どうしたの?傘は?」
わたしを見つけるや否や走って傘に入れてくれる。やばい、優しすぎる…
「いやーそれがさ忘れちゃってねー。走ってここまでは来れたんだけど、一旦雨が止むの待とうかなって思ってて」
「そうだったんだ、災難だったね。お母さんとか迎えは来れなそうなの?」
澪せんぱいとは大違いだね。あの人さっき笑いながら走って帰ったよ。
「うん連絡したんだけどねぇ、出なかったんだ」
「そっか」
「うんうん、それよりあおちーはなんでここに?」
「あーえっとね、晩御飯で足りない材料あったからお使いに来てたんだ、ごめんちょっとだけ待っててくれる?あ、これ持ってて」
傘をわたしに渡して店に小走りで入って行ってしまった。放課後まさかあおちーと会えるとは、わたしもついてるなぁ。天気には恵まれてないケド。というかポニーテールにしてたなぁ、この間も見たけどやっぱり可愛い。
わたしがあおちーに会ってからもうすぐ一月かぁ、いろいろあったなぁ。初めて会って一緒に遊んで、一緒に登校して放課後遊んで、毎日学校で会っているけど、全然足りない。もっと一緒にいたい。ずっとでもいい。そんなふうに思えるほど人をここまで好きになったのは初めてかもしれない。あおちーに好きって気持ちは伝えているけど、あの子はたぶん気づいてないんだろうなぁ。でも今はそれに助けられていると思う。もしわたしの本当の気持ちに気づいてしまったら、後戻りはできないから。
それにしても、
「わたしめっちゃ好きなんだなぁ…」
この気持ちはいつまで抑えられるだろうか。
あれからあおちーの傘に入れてもらって、一度あおちーの家に行くことになった。道中相合傘をしていてドキドキしたけど、よく見たらあおちーが肩を濡らしていたり、道路側を歩いていたりしたので余計にドキドキした。ごめん、濡れててちょっとカッコいいとか思ってしまった。
「お母さんただいまー言われたの買ってきたよ」
あおちーの家に到着し家に入る。やばいめっちゃドキドキする。何気お邪魔するのは初めてだから。すると奥からいい匂いと共にお母さんが現れた。いや、えぐい綺麗な人だな。あおちーのお母さんだから予想はしてたけど…
「おかえり、あらお友達もいらっしゃい」
「あ、すいませんお邪魔します」
「お母さんお願いがあるんだけど、お風呂貸してあげたいんだ、いいかな?」
「2人ともずぶ濡れじゃない?もちろん、入ってきなー。もう沸いてるからあったかいよ」
「えっといいんですか?「もちろんよ」
…すいませんお世話になります」
「せっかくだし2人で入っちゃいなよ、ご飯ももうすぐできるし丁度いいよ」
「それじゃあえり、一緒にお風呂入る?」
ここで冒頭に戻る。
わたしは誘惑に誘われるままコクリと頷き、振り返って進むあおちーの服の裾を掴みながらついて行った。
「ふふっ仲良しでよかった」
後ろであおちーのお母さんがなにか言っているが、今はそれどころじゃないんだ。
「そういえば着替えないよね?私のでよかったら持ってくるね。あ、先入っててもいいよ」
先に浴室の前まで案内されわたしは立ち尽くす。一緒にお風呂に入るってことはつまり2人とも裸なわけで、あおちーのむふふな部分が見えちゃうってコト?あーーーやばい。冷静になれわたし、今まで同級生の裸なんて見てきただろ。今更緊張する必要なんて、なんて…
いやむりだー!
バクバクなる心臓を少しでも収めようと、至って冷静を装って服を脱いでいく。肌にくっついていた布がなくなり少しの解放感があった。とりあえず先入ってよう。少しでも見ないようにしないと。
程なくして扉を開ける音が聞こえてきた。
「えりお待たせ…とりあえず私のパジャマ持ってきたからそれ着てね」
「ありがとね…やっぱりあおちースタイルいいよね」
おっと危ない。思わず直視しかけた。無意識にあおちーの方向いちゃって、二つの果実を目にしてしまったもんだから、口にちょっと出てしまった。メロンか?あれは。…タオル当ててるけどあれはあれでえっちぃ…
「んんっ、それじゃあえりから先洗おう。頭と背中は洗ってあげるよ」
あおちーも少し恥ずかしがっているようで、頬を少し染めながらもわたしにそう提案した。そして少しばかり目線を逸らすようにしている気がする。
「ありがとう、なんだか恥ずかしいね」
「そうだね、ほら背中向けて」
気持ちを切り替えよう。
「はーい、んーあったかくて気持ちいぃ」
「えりはずぶ濡れだったもんね、ゆっくりあったまってね」
「あおちーお母さんみたいだね」
「ふふっ大きな娘ができちゃった。とりあえず頭洗っていくね。目閉じてて」
「はーい」
んーめっちゃ気持ちいい。美容院とかのシャンプー思い出すよね。自分でやるより他の人にシャンプーされる方が気持ちいいのはなんでなんだろう。
それとめっちゃいい匂いするこのシャンプー。
「このシャンプーめっちゃいい匂いするね」
「でしょ?これ私のお気に入りなんだ」
「うんうん、後で詳しく教えてよ!」
「うん、わかった」
それじゃあ次は私の番だね。最初心臓バクバクだったけど、案外今は落ち着いてる。お風呂効果でリラックスでもしてるのかね。
「はいはーいそれでは目を閉じてください」
「はーいお願いします」
あおちーの髪に触れる。いつも思うけどすごくサラサラなんだよね。枝毛が一切なくて引っかからない。使ってるトリートメントとかに関係あるのかな?そしたらわたしも今日の髪質めっちゃよくなりそう。この髪質は誰もが羨ましがるほどだから、これも後で教えてもらおう。
「痒いところはないですかー?」
「ふふっ美容院の人みたいだね。大丈夫だよありがとう」
「どういたしましてー。体も洗う?」
「流石にちょっと恥ずかしいかな」
「うそうそ」
ちょっと触ってみたかったなぁ、なんて…
⭐︎
無事お風呂から生還したわたしは、ようやく一呼吸っといったところだ。いや、それ以前にいろいろあったけどね?あおちーの双山がお風呂で浮いてたり、パジャマ可愛かったり。正直眼福でしかなかったのでめちゃくちゃ拝ませていただきました。ありがとう。
そして今はあおちーの家族にあいさつをしているところだ。
「こんばんは佐藤英理って言います。改めて今日はありがとうございました。あおちー…葵さんに助けられました」
「あらあら礼儀正しくしてもらっちゃって、私は葵の母の白凪麗って言います。ゆっくりできた?」
あおちーの母ってことだけあって雰囲気似てるなぁ。相変わらずの美人だ。いやこれ母まじ?
「はい、すっごく気持ちよかったです!」
「よかったわねぇ。それと敬語もいいから葵のこともいつものように呼んでいいわよ」
「やったー!ありがとうございます麗さん!あおちー呼び親公認だー」
「ふふっ、よかったねえり。ほらお父さんもあいさつしなよ」
「わかったよ…どうも、葵の父の白凪悠と申します」
わお、めっちゃハンサムなお父さんだな。いや、若っ?!とても一人娘がいるように思えない顔立ちだ。
それにあおちーの一家ってみんな漢字一文字なんだ。なんか仲良しって感じでいいね。
「はいあおちーにはお世話になってます。これからもよろしくお願いします悠さん!」
「ああ、娘をよろしく頼むよ。葵、よかったないい友達ができて」
「わー泣かないでください!」
わ、泣いちゃった。娘思いな父なんだな。そりゃそうか。こんだけ可愛い子だもん。
「もうお父さんすぐ泣いちゃうんだから、ほら涙拭いて」
そこには幸せな空間が広がっていた。娘を愛する親2人、そして親を愛する娘、守りたい空間がそこにはあった。わたしが到底割り込んじゃいけない空間だよね。とりあえず今日のところは帰ろうか。これ以上迷惑かけられないしね。
「そうそう、英理ちゃん今日はもう遅いから泊まっていきなさい」
私が帰ることを察知したからなのか、それともたまたまなのか麗さんがそう提案してきた。
「え、でもこれ以上は迷惑になるんで帰りますよ」
「え、帰っちゃうの?」
「さすがに至れり尽くせりというか…」
「そっか…」
しゅんと耳が垂れるのが見えるような雰囲気があおちーから伺えた。わーわーやばいどうしよう。悲しそうな顔してるよ。ぐぬぬ、でも流石に今回は…
「えっと、やっぱり泊まって行ってもいいですか!」
「うんうん、歓迎するわよ」
うん、わたしに断るなんてことできません。
「それじゃあご飯にしましょうか?英理ちゃんの分もちゃんとあるから、ほら座って座って」
「はーいありがとうございます!わーカレーだー美味しそう!」
せっかくだし混ぜてもらおう。とりあえずママには泊まる連絡しといて、と。こういうのは順応してこそギャルってもんよ。しらんけど。
「うちのカレーは無水カレーで野菜がいっぱい入ってるからいい味が出てると思うよ」
「うんうんめっちゃ美味しそう!」
「それじゃあ手を合わせて」
「「「「いただきます」」」」
「美味すぎます!!」
一口口に入れるだけで幸せが広がった。部活終わりということもありお腹ぺこぺこだったから、体にしみわたってくるよ。
「毎日食べたいぐらい美味しいです!」
「ふふっいつでもきていいからね」
こういう笑い方とかあおちー引き継いでるんだなぁ。すごく似てる。麗さん可愛い。
「もー急いで食べるからお米ついてるよ、ほらこっち向いて」
「え、どこどこ?」
あおちーがわたしのほっぺに手を伸ばして米粒を取ってくれた。そしてその米粒をそのまま食べてしまった。ん?たべた?
「はい、綺麗になったね」
「あ、ありがとう」
頬が熱くなるのを感じる。ちょっと目合わせられないかな、これは。やばいなぁ。
「仲が良くて何よりだ」
「もうお父さんったらー」
ありがとう悠さん、おそらく今わたしは顔が真っ赤だからあんまり見られたくないんだ。
⭐︎
あれからテレビ見たり家族で会話したりして、ゆったり時間を使った。あおちーの小さい頃の写真とか見してもらってめちゃくちゃはしゃいでしまった。可愛すぎてあれはもはや天使だね。異論は認めない。
そしていまわたしはあおちーの部屋を探索しているところだ。あおちーの部屋は一面白基調で整えられていて、とても整理整頓されている。そして壁際にはたくさんの雑誌や本が鎮座していた。
「あおちーも漫画とか読むんだね」
「うん昔から結構読むのハマってて案外面白いよ。非日常って感じで」
「わたしも有名な漫画とかは読んだことあるよ!でも見たことないのが多いね、見た感じ」
「まぁ私は全ジャンル読んできたからね、おかげでオタク君と仲良くなったし…」
「ん?オタク君って?」
なんか聞き捨てならないことを聞いてしまったような気がする。
「あー…同じクラスの酒井君っているでしょ?あの子が読んでた本私も読んだことあって、その本だとヒロインの子にオタク君呼びされてるの。それでなんとなく呼んでみたら喜んでたからいいかなって」
酒井君…あーあの本ずっと呼んでる奴か。そうかそうか、わたしが知らない間に知らない男がついていたとは……まぁでもわたしがあおちーの交友関係にとやかくいう筋合いはないのだけれど、オタク君呼びはいいのか?わからん。
「そ、そうなんだ。あおちーがいいならいいけど。そうだ、そんなことよりミンスタのストーリー撮ろうよ」
ちょっと無理矢理だけど話を終わらせた。この話は後日酒井君に直接聞きに行こう。
「ストーリーってそんな感じであげるんだね」
「うんうん、基本何でもいいと思うけどね。共有したいことだったり、くだらないことでも」
「はいチーズ!よし、これでお泊まり会ーっと」
「手慣れてるね、私も写真もらっていい?」
「うんいいよ!あおちーも別バージョンであげてみる?」
「そうだね、やってみようかな」
あおちーと写真を何枚も撮りあったり、加工の仕方を教えてあげたりした。あやうく無加工であげるところだった。いや、あおちーは無加工でいいかもだけど。
「今度メイク挑戦していっぱい写真撮ろうね!」
「うん、その時はよろしく」
この間たくさんメイク道具試したりしたからね。すぐにでもメイクしたいけど、学校でやったら多分みんな倒れる。あれは破壊力抜群だった。
「それはそうとあおちーはもうちょっと顔の良さを自覚した方がいいと思いますー」
「えりも可愛いじゃん、人のこと言えないよ」
「もーまたそういうこと言って」
すぐ嬉しいこと言ってくれるんだから。
「あおちーはこれからもたくさんの人たちに見られるとこになるわけじゃん?だからいろいろ気をつけて欲しいの」
「うん」
「まず知らない人についていかないこと。まぁこれに関しては大丈夫だと思うけど、無理矢理勧誘とかあおちー断れないタイプでしょ?だから気をつけて欲しいの」
学級委員とかいい例だよね。
「そうかも、断ったら迷惑かけちゃうとか考えると、結局話聞くくらいはしちゃうから」
「そうそう、それが学校ならまだいい方だけど、もしかしたらこれから外でも起こる可能性があるかもしれない」
「そうだね、より一層気を引き締めるよ」
「うん。でも覚えてくれてればいいよ。あとはまぁわたしの我儘だし、さっきあげたばっかだから何言ってんだって話になるんだけど、ネットとかで簡単に顔写真をあげないで欲しい」
これはわたしの我儘だ。ネットにあまり顔をあげて欲しいとは思わないし、なによりあおちーを独り占めしたいから。そんなネットに対してちょっとだけ嫉妬してしまうわたしが嫌になる。これからテレビやモデル活動を通していろんな人に見られることになる。でも他の人にもこの可愛さを知って欲しいとも思っている。矛盾しているのはわかったいるけど、そのくらい大切にしたいのだ。
「そうだねさっきは私も迂闊だったと思う。知っている人も見れるし、知らない人も見れるんだもんね」
「うん、まぁでもあんまり気にしなくていいからね。一意見として一応耳だけ通しておいてってだけだから」
つい保険をかけちゃったけれど、この気持ちは結構本気だ。もちろんこれから先、いろんな写真を目にすることになると思う。だけれどあおちーは楽しそうに活動しているし、あおちーが楽しいならわたしも嬉しい。
…それでも葛藤してしまうわたしは…
あっという間に夜は更け、わたしたちはベットにふたりではいっている。あれからも心にモヤが残った状態で、少々寝付けそうにない。
「えり私たちの出会いについて話さない?」
わたしがゴロゴロ体勢を変えていると、隣から声が聞こえた。まだ起きていたらしい。
「出会いかー、そうだなぁ初めてあおちーに会った時はもう絶対に仲良くなりたい!って思ったよ」
「うん、私もえりとは絶対仲良くならなきゃって考えてた。幸い席が隣だったしね」
ふふっ改めて近くの席で嬉しいねって微笑みかけてくる。ほぼ隣にいるから吐息で少しくすぐったい。
「うん、すごく嬉しかったなぁ。話しかけてくれて……」
「…?どうしたの?」
どうやら少し寂しい気持ちになってしまっているみたいだ。わたしの隣にいて、話してくれている彼女に。今までこんな経験なかったのに。
「…いや、ちょっと不安で…」
「不安?」
「これからあおちーはどんどん有名になっちゃって遠い存在になっちゃうんじゃないかとか、自分じゃ釣り合わないとか思ってさ」
そう、いわゆるわたしの悩みは疎遠になってしまわないかということだった。
「なに言ってるの、えりは私にとって1番の大切な人だよ」
「わたしもあおちーのことが1番大切なの。でも、だからこそ近くて遠いというか…」
話しているのにどんどん不安が募ってきて、口から出ていく。
「わかった、じゃあえり。約束しよう」
不安になる心に嫌気がさしてくるが、あおちーがゆっくりと解かすように抱きしめてくれた。
「私はえりの1番の友達になる。いや友達以上の親友になりたいって思う。えりは私と親友になってくれる?」
その言葉は今において何よりも甘美なものだった。暗闇の中わたしの顔を見つめながら、一筋に光るあおちーの目が本気だと言っていた。
「うん!もちろんあおちーが1番の親友だよ!」
それがたとえ違う意味でも今はそれでもいいや。ひとつステップアップできたんだから。
「大好きだよ、あおちー」
「私もえりのこと大好きだよ」
「もう恥ずかしくて寝れないかも」
「ふふっ私も寝れなそう」
恥ずかしいこと言い合ったけど、本心を感じられて胸に幸せがいっぱい広がる。
「えへへ、それじゃあ寝よっか」
「うん、おやすみえり」
自然と添えられた手をぎゅっと握りかえして、わたしは目を閉じる。
「スンスンはっ葵さまと英理さんから同じ匂いが…これはつまり…一緒に寝ましたか?!」
「うん、寝たよ?」
由良はガッツポーズを決めた。
感想コメント等いただけるとモチベーション爆上がりです!よろしくお願いします!




